第3363話 蒸籠(せいろ)料理は何がある?(武雄は売り上げをアリスは周知を。)
「うむ、買い取り価格がジャガイモの1.5倍というのはわかった。
これから作付けを増やそうとするのなら既存の物より実入りが良くないと農家は動かないからの。
で・・・タケオ、販売価格はどうするのじゃ?」
エルヴィス爺さんが聞いてくる。
「ベルテ一家とイーリーさんの収入に入れたいので・・・卸値の2倍ですかね?
今はあまり大きな収入にはならないでしょうが、将来も同じやり方でして行ければ、取扱量が増えれば増えるほど収入が大きくなると考えます。」
武雄が言う。
「ふむ、少し高めの野菜という括りじゃの。
高すぎては買い手が付かんから、そのぐらいが丁度良いのかもしれないの。」
エルヴィス爺さんが考えながら言う。
「後は需要を喚起出来れば良いのですが。」
「紅甘は食べればわかるからの。
最初の一口まで持っていければ問題ないじゃろう。」
「お試しで食べて貰えれば良いですね。」
エルヴィス爺さんとアリスが言う。
「食べさせるか・・・コノハ、蒸かす道具は必要ですかね?
肉まんとかの。」
「あー、焼き芋でなく、蒸籠で蒸し芋かぁ。
確かにその場で食べさせたいなら、それも良いかも。
蒸籠があるなら肉まん、餡まんが出来るね。
レシピ公表しなきゃ!」
チビコノハが言う。
「いや、コノハ、肉まんの主要な具材と調味料がないですよ?
肉にはシイタケ、タケノコを入れて、醤油と塩、コショウで味付けでしょ?」
「・・・無理かぁ〜・・・餡まんはエルヴィス家で出せるか。
街中だと蒸籠は何に使えるかなぁ。」
チビコノハが考える。
「野菜を蒸すのはありそうですね。
あ、でも・・・蒸し野菜は、万人受けはしないかなぁ。
うーん・・・チマキや小籠包関係なら飲食店で使ってくれますかね?
そうすれば、店内用に使いながらも、紅甘を持ち帰り用に作っておくというのは出来ますよね?」
「そうだね。
全部を紅甘には出来ないだろうから、他の物にも使いながらやって行きたいよね。
小籠包かぁ・・・んー、何個か用意したいけど、肉まん以外だと、シュウマイ・・・は、貝柱がないか、エビシュウマイ、ニラシュウマイ・・・」
チビコノハが諦めた顔をさせる。
「肉まんと各種シュウマイですね。」
「うん・・・あとは餃子を蒸すか・・・」
「まぁ、肉まんが先かな。
ウスターソースをつけて食べれるような生地と中身を作って行けば良いでしょうかね。」
「うーん・・・生地は小麦粉だから良いけど、中身を何とかしないと発表は出来ないね。
まぁ、まだ時間はあるから、定期的に試験して公表出来るレシピを考えるしかないか。
それにまずは紅甘の生産を軌道に乗せて、拡大させないとね。」
チビコノハが言う。
「この屋敷で食べるように蒸籠を作りますか。」
「だねー。
竹は無いけど、木製で作れるだろうから、大丈夫。
さて、どこに頼もうかな?」
「調理器具だからイーリーさんの雑貨屋で取り扱っている工房を紹介して貰いましょうか。」
「ハワース商会は、今回は使わないのね?」
チビコノハが聞く。
「・・・あそこは文具、家具、建具、小物ですからね。
調理器具は他を使いましょう。」
武雄が言う。
「うん、なら年明けに相談だね。」
チビコノハが言う。
「ふむ、タケオと話をしていると、協力工房に色々と話さないといけない事が増えるの。」
エルヴィス爺さんが言う、
「タケオ様は忙しそうですね。」
アリスも言う。
「アリスの方も何かしていたの?」
「はい、生理用品やスポーツブラ等の下着ですが、ラルフさんの所に任せっきりになってしまっています。
んー、私も何かお手伝いしたいんですけどね。
タケオ様みたいに何か具体的な商品を提案出来ないのですよね。」
「タケオは稀な考えを持っておるからの。
アリスは、それを領民皆に周知する事に専念する方が良いかもしれぬの。」
エルヴィス爺さんがアリスに言う。
「周知する・・・ですか?」
「うむ、アリスが好んで使うと皆が周知すれば、安心して使う者も増えるじゃろう。」
「なるほど、貴族という立場を使うのですね?」
「うむ、まぁ、製品自体も性能が良いようじゃし、タケオが王都にも紹介している関係で売り上げは最低限は確保出来ているようじゃ。
これから増える可能性もあるから、アリスが領民に周知する必要性は無いかもしれぬが、わしとしては、まずはこの地の領民が便利になる事が大事じゃ。
ラルフの店の売り上げも大事なのはわかるがの。」
「そうですね。
私達としては領民が幸せに、便利になって欲しいですね。
ラルフさんともその辺の話をして、領内での使用数が増えるような啓発方法を考えて行きます。」
アリスが言う。
「うむ、タケオはこのままラルフの所の売り上げを伸ばすように動き、アリスは領内の周知を図っていくように動けば良い。」
エルヴィス爺さんが言う。
「・・・それ、両方上手く行くとラルフの所が忙しくなるだろうね。」
チビコノハが言うのだった。
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