第3337話 話に夢中になってしまっています。(スミスに嫉妬か、まぁ、当然かな?)
スミスとエイミー、アンが玄関にも入らず話をしている。
「そうそう、ここに来るまでにバビントンの所は寄ったわよ。
パットの婚約者とも一応、挨拶はしたわ。」
「あー、私も会いましたが・・・どうでしたか?
あれで・・・大丈夫なんですかね?」
「何とかするしかない・・・お爺さまに言われているしね。」
「んー・・・なんというか・・・良さそうに見えるのが厄介ですよね。」
アンが腕を組んで考えながら言う。
「アンは、そう感じたの?」
「はい、緊張しているのも考慮したとして・・・今まで向けられた事のない顔でしたね。
悪い人・・・ではないでしょうが・・・何て言うのでしょうか・・・笑顔が張り付いている印象でした。
何を考えているのか、あまりわからなくて。」
「ふむ・・・私は一言、二言だけだからわからなかったけど・・・アンは、その辺は鋭いからなぁ。
・・・まぁ、腹の中は誰にもわからないって事ね。」
アンの言葉にエイミーが頷く。
「スミスはどう見ましたか?」
アンがスミスに聞く。
「僕も挨拶だけでしたが・・・特段、印象はないですね。」
「スミス、印象に残らなかったの?」
エイミーが聞く。
「はい、顔立ちとかは綺麗とか言われそうですが・・・僕はエイミーやアンで見慣れていますからあまり気にはなりませんでしたね。」
「スミス、今のは加点よ。」
「スミスのこういうのは良いですね。」
エイミーとアンが頷く。
「うん?
まぁ、長女は、そんな感じで、むしろ弟の長男の方が気になりました。」
「長男?・・・私は、そっちの方が印象なかったわね。
アンは何か感じた?」
「・・・・・・居ましたか?
私は会っていないかもしれません。」
アンが首を傾げながら言う。
「まぁ、会っていないならわからないか。
で、スミス、その長男がどうしたの?」
「恨むような・・・挑発する目を向けてきました。
無視しましたけど、気分は良くなかったですね。
あ、タケオ様が王城でパット殿下に喧嘩を吹っ掛けられた時もこんな感じだったのでしょうか。」
「え?なんで、スミスに?
パットの件は、私達以外に話さない方が良いわね。
それにしても、スミスはクリナとは関係ないのに・・・スミスは会った事ないわよね?」
「ありませんね。
授与式の時にバビントン殿には会いましたが、ご家族とは初めてでした。
マリ、精霊魔法師でもないよね?」
「うむ、一応、アルと協力して探ってみていたが・・・ロキとムンム以外は居なかったのは確実だな。」
チビマリがスミスの肩に現れて言う。
「ジーナやドネリーの例もあるから、それとなく接触して来たメイドや執事も探ったけど、精霊は居ないと思えたわよ。」
チビアルがエイミーの肩に現れ言う。
「ちなみに長女のラナ、長男のエヴァンともに精霊魔法師ではないと思います。
私が感知できる範囲でとなりますが。」
チビアウクソーがアンの肩に現れて言う。
「・・・アウクソー、長男の事わかるのですか?」
「アン、長女の件で挨拶に一緒に来ていましたよ?」
チビアウクソーが言う。
「んー???・・・んー?」
アンは思い出せないようだ。
「・・・と言う事は、現時点では精霊魔法師ではないという事で良いわね。」
エイミーが言う。
「まぁ、生きているだけで誰かに恨まれるものだ。
だが・・・たぶん、あれは嫉妬ではないか?」
チビマリがスミスに言う。
「あー・・・スミスには私とアンが居るのに、自分はクリナに断られたと。」
「逆恨みですらない、くだらない嫉妬ですね。」
エイミーとアンが言う。
「・・・んー・・・僕からは何とも言えないですね。」
「だろうな。
スミスが何か直接したなら言う事はあるだろうが、今回はまったくなにもしていない。
そんな事を気にするよりもスミスはエイミーとアンに飽きられないように2人と幸せになる努力をしなくてはな。」
チビマリが言う。
「だね。
そこはエイミーとアンと話し合って決めて行くよ。」
「うむ、そうだな。」
スミスの言葉にチビマリが頷くのだった。
「歓談中、失礼します。」
ドネリーが声をかける。
「うん?どうしたの?」
エイミーが顔を向ける。
「いえ、いつまで玄関で話し込んでいるのかと・・・。
護衛の方々も宿に向かいましたし、馬車に積まれた荷物も第1皇子一家のメイドさん方が室内に持って行ってくれています。
馬車も第1皇子一家にお願いしましたし・・・後はエイミー殿下達だけなのですが。」
「「「え?」」」
スミスとエイミー、アンが周囲を見ると護衛や馬車が居なくなっていた。
「・・・んんっ、アン、屋敷に入りましょうか。
クリフ伯父上達を待たせるわけにはいきません。」
「そ、そうですね。
改めて、スミス、エイミーお姉様、ジーナ、ドネリー、ビエラ殿、ようこそお越しくださいました。
年明けまでの間、ごゆるりとお過ごしください。
父上や母上達がお待ちしております、客間においでください。」
アンが綺麗な礼をするのだった。
ここまで読んで下さりありがとうございます。




