第3307話 昼食後の歓談。2(魔王国からの派遣人員について。)
アンナローロから渡された人員リストを武雄達3人は見ているのだが。
「・・・あの・・・リストにお名前と種族と役職が書いてあるのですが・・・」
アリスがヴァレーリとアンナローロを交互に見ながら言う。
「うむ、アリス殿の言いたい事は我も皆の前で言った。
そして再考しろとも言った。」
ヴァレーリが目を瞑りながら腕を組んで頷く。
「王都への派遣の人員は魔人種の方は小隊長1名と兵士2名で、先に示した費用等の条件で良いのはありがたいのですが・・・
我が方の大隊編成の教授等について、大隊長1名、中隊長1名、小隊長1名、兵士3名とあるのですが?」
エルヴィス爺さんが驚き顔をヴァレーリに向ける。
「うん・・・増えたんですよ。」
ヴァレーリが諦めながら言う。
「え?どういう事でしょう?」
アリスが聞く。
「その・・・よくわからんのだが、当初より人員が増えたんだ。
そして皆に押し切られた。」
「えっと・・・タケオ様、どういう事でしょう?」
アリスが武雄に説明を求める。
「わかりませんけど、3か月でしょ?
なので、上から下まで見てくれて構わないという魔王国の心意気と捉える事に私はしました。
それにしても・・・ソルミさんが来るのですか?」
武雄がヴァレーリに聞く。
「ああ、第6軍に内定しているのを第4軍 第3大隊に転属させて、エルヴィス家に派遣するぞ。
他の者もデムーロ国でキタミザト殿と一緒に行動した者や面識がある者を出来るだけ当てる。
この面子ならエルヴィス家で悪さはしないだろうからな。」
ヴァレーリが言う。
「タケオ様、ソルミ殿とは?」
アリスが聞いてくる。
「私がウィリプ連合国から連れてきて王都守備隊に放り込んだ者の様子を見にウィリプ連合国から我が国の王都まで来て、そして魔王国まで移動した方で、王都で立ち合いもしました。
魔王国とデムーロ国との戦争では港町の奪取に従軍した中隊長さんです。
それとリストにある小隊長さんは、魔王国に観戦しに行った際に護衛をして頂いた小隊長さんです。」
「タケオ様と顔見知りが来るのは安心ですね。
でも、報告書は見ましたが、半日程度で港町を落としたという事は、激戦だったのでしょうね。」
アリスが言う。
「まぁ・・・な。」
ヴァレーリが頷く。
「うむ・・・あの報告書では激戦だったかどうかは定かではないが、目的は達しているとあったな。
全体から見れば予定通りとなる。
ここの奮戦等は各部署ごとに反省して次に生かされるだろう。
とはいえ、そんな方をうちに派遣してくれますか。」
「ええ、エルヴィス伯爵殿とは面識がないだろうが、キタミザト殿と面識があるのであれば、キタミザト殿を介して、この地の兵士と早くに仲を紡ぐ事が出来ると考えています。
それに港町とはいえ、部隊で戦闘をしていますから、大人数に対してどのような指示を出していたかを聞いてくださって結構です。
あ、それと派遣する者達は兵舎に寝泊まりさせてくださって結構です。」
ヴァレーリが言う。
「え?宿を取ろうかと思っておりましたが。」
「いえいえ、これも仕事です。
全員、貴領の兵士達と同じ所で構いません。」
「大隊長といえば、我が領軍の騎士団長と同位ですが・・・よろしいのですか?」
「ええ、構いません。」
ヴァレーリが頷く。
「・・・わかりました、そのように手配します。」
エルヴィス爺さんが頷く。
「ソルミの方はこの地での講師が終ったら、貴国の第3皇子ウィリアム殿下一家領への出店する店に入って貰う予定だ。」
「この面子ですか・・・獣人がいらっしゃるのですか?」
「あぁ、1名だがな。
能力は高い。
この街でもちらほら居るから問題ないだろう?」
「国として問題ありませんが・・・一応、軽い差別程度はあると考えておいてください。」
「それは平気だ。
デムーロ国に行ってきた者達だぞ?」
「念の為です。
他領であると私達の言う事はあまり反映されないかもしれませんし、異種族というのは畏怖の対象になりますので。」
「わかった、通達しておく。」
ヴァレーリが頷く。
「キタミザト殿、こちらが店舗以外に必要と思われる部屋数です。
商店兼住居という事になるでしょうから、出来ればご考慮頂きたいです。」
アンナローロが武雄に書類を渡す。
「わかりました。
年明けに第3皇子一家とも会いますので、その際に必要な広さを確保出来る商店を用意出来るか聞いてきます。」
「よろしくお願いします。
あ、それと店舗への引っ越しというか住み込み開始と初回のウィリプ連合国への冒険者派遣は同時に行います。」
アンナローロが言う。
「・・・ウィリプ連合国で何かありましたか?」
「任期満了の交代です。
それと奴隷身分になっている兵士達への護衛も兼ねて、それなりに入れたいのです。」
アンナローロが言う。
「わかりました。
商店の方は、なるべく早く結論を出す方向で進めます。」
武雄が頷くのだった。
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