第3293話 エイミー達が干物屋に到着。(ヒラメを発見。)
漁港に隣接する干物屋。
スミス達は幌馬車を借り、少し足を延ばして、漁港まで来ていた。
予想よりも小さな店だったので、ジーナとドネリーはチビマリと一緒に店内に、スミスとチビパラス、エイミーは店外で待っている。
「エイミー殿下、あれは鳥が魚を狙っているのですよね?」
「そうよ。
あの高さから海に突入して、魚を捕まえるわ。」
スミスとエイミーは建物の外壁沿いに座りながら海を見ている。
「あの高さからですか・・・小魚ですかね?」
「スミスの想像している大きさがわからないけど・・・普通に売っているような干物と変わらない大きさらしいわよ?」
「なら、結構大きそうですね。
そんな大きい魚がこんな陸地の近くにいるのですね?」
「そうね。
でも、その魚を私達も食べているかと問われると難しいかな?」
「え?食べないのですか?」
「私が見聞きした限りでは、食べる物と食べない物があるわ。
お腹が痛くなる魚もあるそうよ?」
「お腹が痛くなる魚があるのですか?」
「うん、私やクリナは流石に食べた事ないけどね。
話を聞くと美味しいらしいわ。
そして食べる人が結構いるらしいのよね。」
「へぇ~、お腹が痛くなるのに食べたがるという人が居るというのですね?」
「うん、スミス、食べちゃダメだからね?」
「大丈夫ですよ。
食べたりはしません。」
スミスが苦笑しながら頷く。
「「失礼しました。」」
ジーナとドネリーが店内から出てくる。
「出て来たわね。
首尾は?」
エイミーが2人に聞く。
「はい、1種類程。
干物に出来るかはわからないですが・・・干物に挑戦し、第2皇子一家邸に納入してくれると言ってくださいました。」
ジーナが言う。
「1種類?」
「はい、平べったく、横を向いている魚でした。」
「私も初めて見ましたが、骨が割と多くて、見た目も悪いので売れないとの事でした。」
ジーナとドネリーが言う。
「横を向いていて、平べったいの?
見た事ないわね。」
「漁師ですらスープの出汁にぐらいしかした事ないとの事ですが、その際に解された身を食べてはいるので、一応、毒も無く食べれるとは言っていました。
干物も挑戦はするが、成功はしないだろうという事でした。」
エイミーの言葉にドネリーが答える。
「ふむ・・・」
「あれはヒラメだな。」
チビマリが言う。
「マリ殿が干物にして欲しいと言ったので、とりあえず依頼はしました。」
ジーナが言う。
「マリ殿、その・・・ヒラメ?は美味しいのですか?」
「ふむ・・・食べてないからわからないが、我が知っている物であるのならそのままでは淡白で味はあまりしないだろう。
だが、タケオは食べているだろうからな。
干物の形にして送れば、喜ぶだろう。
味等については、エルヴィス家で考えるだろう。」
「一応は10体程干物にしてくれるようですが・・・まぁ、ご主人様に送ってから反応を見れば良いかと考えました。
ドネリー様にその辺の段取りをお願いする事になります。」
チビマリとジーナが言う。
「うん、わかったわ。
ドネリー、実家に納入するようにと言ったとあったけど、どうするの?」
「はい、一応、2個くらいは第2皇子一家の方で食し、残りを大豆等の輸送に乗せるように第2皇子一家の方に連絡を入れておきます。
・・・私達が出立したのちに納入かと思います。」
ドネリーが言う。
「まぁ、これから干物にする試験をとなると、どんなに早くてもそうなるでしょうね。
他にはなかったの?」
「もう2個ほどありましたが、マリ殿的には、『この地から直接送るような物ではない』との事で今回の注文には乗せません。
第2皇子一家の方で欲しいとなれば、追加の発注をする事になると考えます。」
「ふむ・・・まぁ、とりあえず、1個は見つけたという事でタケオさんには納得して貰えるかな?
ちなみにジーナ、ジーナがそのヒラメ?というのを見て、どう感じたの?」
「不思議な姿形でした、
それよりも普通の魚よりも厚みが薄いですし、骨が他の魚に比べて太いとも言われましたので、食べ方が全く思いつかなかったです。」
ジーナが言う。
「料理を習っているジーナですら、食べ方はわからないのなら、私達では到底思いつかないか。
どんな風に食べるのかは、タケオさんに見て貰い、検討して貰いましょう。」
「「そうですね。」」
ジーナとドネリーが頷く。
「さて、最低限の事はしたし、干物を送るのは実家に頼むとして。
ジーナ、次は何をする?」
エイミーがジーナに聞く。
「街中で大豆と小豆料理を食べたいです。」
「ふむ・・・さっきの会議で、明日、豆腐の製造工房に行こうとしているのよ。
クリナが段取してくれているはずなんだけど、もしかしたら前回私が来た際に廻った順番でみせるかもしれないわ。
・・・表通りで気になった店に入って食してみましょうか。」
エイミーが言うのだった。
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