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第2856話 緊張が始まりました。(緊張はするものですよ。)

アズパール王国 寄宿舎の食堂。


エイミーがお茶を飲んでいた。

「・・・エイミーお姉様。」

グレースが声をかける。

「うん?なに?」

エイミーが顔を向ける。

「いえ、もう4杯目ですが。」

「・・・そう?」

エイミーがお茶を置く。

「・・・今日ですか。」

「今日よ。

 グレースはどうだったの?」

「扉の前が最大の緊張でした。

 入ったら違う意味で緊張しました。」

「木刀で稽古を付けたんですってね。」

「私は見ているだけでしたが・・・男爵殿は・・・それは凄い形相でした。」

「まぁ、騎士団長だし、息子の不祥事とも取れる報告を受けたらねぇ。

 腕は確かだと思うけど。」

「的確に打ち込んでおられました。」

「まぁ、そのぐらいはして当然か。」

「エイミーお姉様は大丈夫でしょうが。」

「そういうのはない・・・と思うわ。」

「昨日、会われたのですよね?」

「軽く挨拶はしたわ。

 それよりもお爺さまを説教する方に意識を向けてたからね。

 どうしてくれようかとしか思ってなかったし。」

「それはそれで凄い事ですが。」

「・・・はぁ・・・改めて挨拶となると気が滅入るわ。

 アンの前では弱音は言えないしね。」

「アンは何と?」

「気楽そうよ。

 私の到着を待っているそうよ。」

「そうですか・・・頑張ってくださいとしかいえません。」

「他の言葉はないでしょうね。」

グレースの言葉にエイミーが苦笑する。

「準備は出来ているのですか?」

「王城の料理人達が用意してくれているわ。

 あー・・・そういえば第1皇子一家は2人同時だったわよね。」

「アンとエイミーお姉様との同時も動揺はなさそうですね。」

「クリフ伯父上もすんなりとスミスとアンを許可してくれたわ。

 ま、2人同時は珍しいだろうけど。」

「滅多にないでしょうが・・・」

グレースが考えながら言う。

「グレース、カイルの教育の目途は立ちそう?」

「何とも・・・正直、まずは何をすれば良いかもわかりません。」

「貴族会議だと私でもわからないからなぁ。

 大公にお願いしてどこかの貴族に・・・・はダメね。」

「不必要な取り巻きは男爵殿の足枷にしかなりません。」

「そうね・・・どうしたものかなぁ。

 グレースが表だってできる事はあまりないだろうしなぁ。」

「はい、男爵殿が当面続きますので、今日、明日で決める事ではないとも思います。」

「それはそうね・・・

 でもグレースは主に王都の情報を拾って私に教える事ぐらいしか出来ないだろうけど。

 カイルは貴族会議の内情や対処方法を覚えないといけないだろうなぁ。」

「やる事はわかりましたが、当面は知識面の強化しかないかと。

 少なくとも上位3名には入って貰わないといけないので。」

「・・・意外と難しそうね。

 スミスも悪くないと思えるし、グレースだっているし・・・貴族以外でも優秀な者は居るでしょう?」

「それを抑えての3位以内というのに価値があります。」

グレースが言うのだった。


----------------------

王城内の第1皇子一家の部屋。


「・・・ふぅ・・・」

アンが窓の外を見てため息をつく。

「アン、緊張ですか?」

アウクソーが聞いてくる。

「いえ・・・早くエイミーお姉様が来ないかなぁとね。」

「まだ、会談時間ではないでしょう。」

「そうですが、どういう話をするかとか、どういう話の流れにするのかとか示し合わせしておきたいです。」

「私が聞いておきますよ?」

「それでも良いのかもしれませんが、今日は直に話したいですね。

 エイミーお姉様の調子もあるでしょうし。」

「そうですか・・・アルに確認してみましょう・・・

 エイミーは緊張しているようですよ?」

「え?エイミーお姉様が緊張を?

 エイミーお姉様も緊張するんですね。

 いつも堂々としていますから緊張した姿を見たことがありません。」

「アンやクリナの前ではお姉さんでなくてはならないでしょうからね。

 2人の前では気を張っているのでしょう。」

「そういう物なのですか?」

「ええ、アンもルイスの前で情けない姿は見せれないでしょう?」

「・・・確かに。」

アンが頷く。

「エイミーも今は緊張していますが、アンの前に来れば気を張っていると思います。」

「となれば、ここに到着した際には、いつも通りのエイミーお姉様になっているでしょうね。」

「はい。」

アウクソーが頷くのだった。


「それにしてもお父さまとお母様は馬車を見に行くと言っていましたが・・・タケオさんの協力工房が作ったと言っていましたか。」

「はい、今ある幌馬車の幌を鉄と同等の物に替えたと言っていたと思います。

 陛下とクリフ、ニールが総監局と見に行くと言っていました。」

「どんな馬車なのでしょうかね?」

「戦争でも持って行けたと言っていましたね。」

「エルヴィス伯爵殿が戦地に持って行ったというのなら少なくとも移動に問題はなかったという事です。」

「会談が終ったら見に行きたいですね。」

「わかりました、アルとパラスに言っておきましょう。」

アウクソーが頷くのだった。


ここまで読んで下さりありがとうございます。

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― 新着の感想 ―
[一言] ・・・・・そのうち1位グレース殿下、2位スミス安定となると、カイルは3位を死守し続ける必要が・・・それわそれでたいへんそおだなあ(ぼお まあがんがれ(汁
[気になる点] 今さらながら、ですが大公の息女と一介の新米男爵の息子の組合せ、て。 貴族連中の反発が凄そうですよね? 中にはグレースさんを狙ってた貴族もかなりいたでしょーから。 頑張ってカイル(笑…
[一言] 最後の所のアルとパナは、アルとマリの間違いでは?
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