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第2821話 戦場では色々起きます。(同時に面倒事は困りますね。)

「まぁ・・・明日までにどうするかは決めよう。」

ヴァレーリが言う。

「はぁ・・・また会議が深夜まで続きますね。」

アンナローロが疲れた顔をさせる。

「そう言えば、降伏交渉はフレッディ殿がしているんですよね?」

「あぁ、フレッディに一任中だよ。

 まだかかっているみたいだなぁ。」

「相手のトップは王で?」

「・・・あぁ・・・相手は王族ではあるが3番目の息子だそうだ、若いらしい。

 なので宰相や高位の文官が交渉の前面で対応している。」

ヴァレーリが言う。

「・・・大変ですね。」

「ま、どうなるかはわからんが領土と宝物庫の中身で手打ちとする話でまとめるように指示をしている。」

「宝物庫ですか?」

「あぁ、色々あったなぁ。」

とヴァレーリが言った時に遠くから大きな爆発音が聞こえる。

武雄達は顔を見合わせる。

「・・・爆発しましたね。」

「したな。」

「しましたね。

 ちょっと・・・兵士に調べさせますね。」

アンナローロが席を立って、テントを出る。

「そういえば、ダニエラさん、見せ場はどうしたのですか?」

「うっ・・・無かった・・・」

「重装備に固めたのに。」

「まったくだよ。

 魔人だからそれなりに強いのがいるだろうと思っていたが・・・これだよ。

 戦闘らしい戦闘は無かったからなぁ・・・王城戦では部下達で対応出来る程度だったし。

 それにただでさえ戦闘が少ないのに我が出るのは部下の人事加点項目を潰すような物だし・・・」

「大変ですね。

 暴れたいですか?」

「いや、別に我は戦闘狂ではないぞ?

 だが、意気込んでいたのは事実だ。

 戦いを楽しみたかったなぁ。」

「見せ場も特になく終わりそうですね。」

「だなぁ。」

と兵士がテントに入ってくる。

「失礼します!

 第4軍より『港町にて戦闘に突入せり、町の出入の門の確保を狙う』以上です。」

「始まったか。」

「待望の戦闘ですね。」

「流石に今は行けないよなぁ。

 奮戦しろと伝え」

とヴァレーリが話している途中でもう1人兵士が入ってくる。

「失礼します!

 第4軍より追加!『我ら難戦必至!目標の確保は不透明!』です!」

「・・・何があった?」

ヴァレーリが抑揚のない声で聞く。

「はっ!城門の上に奴隷が多数・・・力押しし過ぎる訳にも・・・攻略には鐘1つはかかるかと。」

「・・・」

ヴァレーリが腕を組んで考える。

「失礼します。

 うん?伝令ですか?」

アンナローロがテントに入って来る。

「どうだった?」

ヴァレーリが聞く。

「はい、デムーロ国の王城が燃えています。

 現在第5軍の3個小隊が消火に向かっています。」

「・・・はぁ・・・王城か。

 火元の確認は取れているのか?」

「宝物庫だそうです。」

「・・・」

アンナローロの言葉にヴァレーリが天を仰ぐ。

「アンナローロさん、犯人の目途は?」

「まだ正確ではありませんが・・どうもデムーロ国の文官が宝物庫に入った後に爆発、炎上したようです。

 これは丁度、我が国の兵士とデムーロ国側の兵士の警備の交代時にされましたので双方とも認識しているとの事です。」

「?・・・宝物庫の警備を両国でしているのですか?」

「いえ、占領しているのは我々ではありますが、夜間は向こうにお願いして兵を休めようという矢先の出来事です。

 陛下、報告は以上です。」

「はぁ・・・問題事は1件ずつ起きて欲しい物だな。」

ヴァレーリが呆れながら言う。

「?・・・伝令の方はなんですか?」

「港町で開戦したけど、奴隷が前面に出されて力が出せないので突入が予定より遅れそうという話なんです。」

「あー・・・陛下、王城で爆発が起きた以上、治安が悪化する可能性があります。

 あまり大々的に兵士の移動は出来ないと考えます。」

武雄の言葉にアンナローロが言う。

「確かになぁ、静観すれば良いが、一塊になられると暴動もあり得るか・・・」

ヴァレーリが頷く。

「かといって、港町の占領が遅れれば、奴隷船が出航する可能性があるので、多くの国民を保護できなかったというこの戦争唯一の汚点が発生する可能性が高いですね。」

武雄が言う。

「それも確かになぁ・・・んー・・・」

「そう言えば、外に大きい鳥さん方と小さい方々が暇そうにしていましたね。」

武雄が言う。

「はぁ・・・使わねばなるまい・・・アンナローロ、ボナとカストを呼べ!

 それと第5軍で手の空いている小隊に緊急招集だ!友軍援護に行かせる!

 ボナの連れて来た50名と召集した第5軍をカスト達が運べるだけ乗せろ!

 特にケアとスリープが上手い者で奴隷を一撃で昏倒させ、眠らせて回復させられたらなお良い。

 展開中の第2軍に総指揮を取らせろ、第4軍、第5軍の兵士は臨時で第2軍の指揮下に入れ。

 それと相手の首謀者を生け捕る必要はない、速やかに撃破せよ。

 第1目標は奴隷船の確保のままだ。

 王軍の各指揮官にも同内容を知らせろ。」

「はっ!すぐに用意します!

 失礼します!」

アンナローロがテントを出て行く。

「伝令2名はカスト達の先導をしろ。

 準備出来るまで休息を取れ。」

「「はっ!了解しました!」」

兵士が答えるのだった。


ここまで読んで下さりありがとうございます。

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― 新着の感想 ―
[一言] > 「はぁ・・・また会議が深夜まで続きますね。」 > アンナローロが疲れた顔をさせる。   睡眠時間が取れないと、肌が荒れて、化粧のノリが悪くなるんですよね。    特に、今晩は、間違いなく…
[一言] おぉ、やっと、らしくなってきましたねぇ(笑) 次回が楽しみです
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