第2737話 開戦。(あーぁ、簡単に終わっちゃったね。)
ブリアーニ王国とデムーロ国との関。
魔王国王軍主力が到着していた。
相まみえるデムーロ国の関では関前に部隊の展開はしておらず、閉門している。
「・・・・・・戦闘開始!」
騎乗のヴァレーリがデムーロ国の関に向けて、軽く手を振るように指先を向ける。
「はっ!」
すぐ後ろに控える兵士が空にファイアを放つ。
すると、ブリアーニ王国の方から横一列で飛来する者達が居た。
その数20。
「・・・あれだな。
グローリア殿、訓練後に増強したな。
ま、それはドラゴン側の事情だろう。
関は予定通りに通れる事になりそうだな。」
ヴァレーリが自分の上を通過して行くドラゴンの集団を見ながら呟く。
「・・・総員!突撃準備!」
「「はっ!」」
魔王国兵士達が動き出すのだった。
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ヴァレーリ達の主力より少し離れた場所にて。
「・・・」
武雄が騎乗しながらデムーロ国の関を見ている。
「あー・・・行きましたね。」
「横一列に・・・あ、中央が少し減速しましたか。」
ベイノンとブレアも騎乗しながら見ている。
ドラゴン達が少しVの字になってデムーロ国の関に向かって行く。
と、一斉にドラゴン達がブレスをぶっ放す。
魚雷が艦艇下で起爆した際に現れる水柱のように、デムーロ国の関に火柱が20本立ち上がる。
そしてドラゴンはデムーロ国の関を越えると半数毎に左右に旋回し、戻り際に再度打ち込んで、ブリアーニ王国に戻っていった。
それと同時にブリアーニ王国側の関から第4軍のワイバーンが第2軍と第5軍に向かい伝令に飛んでいく。
「・・・外側からも内側からもね・・・
これは持たないでしょうね。」
武雄が関の戦闘結果に呆れながら見ている。
「所長・・・関の機能が崩壊したようです。」
「ですね。
あ、護衛の兵士さん達が呼んでいますよ。」
「・・・さて、越境しますか。」
武雄達が集団に戻っていくのだった。
・・
・
関の崩壊とともに魔王国 主力が移動を開始する。
第1軍 第2大隊を先頭に騎兵と兵士達が走っていく。
少し間をおいて、第1軍 第1大隊が前進を開始する。
武雄達は第1軍の輸送隊に混じって「そろそろ出立かなぁ」と待っている。
「出立準備!出立準備!」
号令がかかると輸送隊に少し緊張感が出てくる。
「はぁ・・・関を通ってからは緊張しないといけないですね。」
「いや、この時点から緊張しないといけないでしょう。」
「まずは1つ目の町を目指すのですよね。
何事も無ければ良いのですが。」
「タケオ、町まで小休憩は何回ですか?」
「ぎゅー?」
「主、リーザが『まだ』って聞いていますよ?
あ、まだ出立しないならフルーツください。」
武雄達が全く緊張しないで話をしている。
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魔王国 ボナ子爵領の関。
「報告!陛下より攻撃を開始せよとのと下知が参りました。」
兵士が第5軍指揮官に報告する。
「了解した。
総員に伝達!第5軍及び着陣している第3軍はこれよりデムーロ国の関の攻撃を開始する!
第5軍 第2大隊 第2中隊に魔力充填の開始を伝達。
8個小隊の各個の砲撃間隔は2秒、狙いは門とする。
全大砲の砲撃を確認後、門が健在なら、再度第2中隊の砲撃を実施する。
第2大隊にはその際の発射までの防御を確実にしろともな。
第1大隊、第3大隊は門が崩壊したのなら関の掃討を実施する。
いつ攻撃の下知があっても良いように準備するように。
第3軍は移動準備をして最後尾で来るように。
予定通り、1つ目の町には入らずに野営し、第3軍の者達と話し合いを行いながら対応策を考えて行きたいとな。」
「「「はっ!各員に伝達を実施します。」」」
兵士が動き始める。
「指揮官殿。
実戦ですね。」
第5軍の指揮官補佐が指揮官に言う。
「はぁ・・・上手く行けば良いがな。
今回の侵攻は第5軍の価値が問われていると思う。」
「予算・・・結構しますから。
まずは第2大隊 第2中隊が上手く稼働してくれればですね。」
「整備は完璧だな?」
「隊員達はやる気に満ちておりました。
彼らならやってくれますよ。
信じて待ちましょう。
失敗したら笑って励ましましょう。」
「・・・そうだな。
失敗は悪い事ではない・・・初実戦なのだ、何でも起きるだろう。
行程だけは遅らせられん、予備案が複数あるだろうが、準備だけはしておいてくれ。」
「はい、その辺は準備しております。」
「そうか・・・そうか。」
第5軍指揮官がデムーロ国の関を見ながら言うのだった。
・・
・
第2大隊 第2中隊。
幌馬車大の装置が8個、10m間隔で並べられており、ジェットエンジンの甲高い回転音のような音を醸し出している。
「中隊長に報告!
第1から第8小隊!全小隊準備完了!
各小隊7割の充填完了しました!
命令後!30秒で発射出来ます!」
「良し!
おい!そこの!大隊長に報告して来い!
各小隊は待機!命令を待て!」
「「了解しました!」」
兵士達が準備と号令を待つのだった。
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