第2456話 皆で雑談中。(精霊魔法師らしい武具ってなんだ?)
「あ、そうだ。
タケオとパナに相談したんだけど、エイミーのお付きのドネリーに精霊付けれない?」
「うん?ドネリー??・・・あ、あのメイドさんか。」
チビコノハが首を傾げて思い出す。
「神々にメイドさんなんていないしなぁ。
あのメイドさん、何が出来るの?」
「・・・お付きに雑談に魔法師に情報収集か・・・な。」
チビアルが考えながら言う。
「エイミーのお付きは高スペックだね。
それだけ出来れば何かしら手を上げるのは王城に居そうだけど?」
「んー・・・あんまり居ないのよ。
もっと大人しいのが良い。」
「だーちゃん、うーちゃん、誰かいる?」
「「んー?・・・」」
コノハの問い、ウカとダキニが顔を見合わせる。
「あ、竜田姫と佐保姫が旅行したいって言ってたよ。」
チビダキニが言う。
「あ~、言ってたね。
最近、忙しくなくなったから休暇を取るとか言ってたね。」
チビウカが言う。
「え?たつちゃんとさほちゃんが?
珍しい、まぁ、そのうち遊びに来そうだけど。
あの2人ほんと仲が良いなぁ。」
チビコノハが言う。
「あの2人なら見た目は姉と妹だろう。」
チビニオが言う。
「あれ?ニオは知ってるの?」
チビテトが聞いてくる。
「うむ、特定の地域で有名でな、秋と春を指す神でもある。
時の知識人が歌に詠むくらい有名なんだ。」
「へぇ、ニオとどっちが有名なの?」
「我だな!
だが、流石に我でも全国展開しているウカとダキニには及ばんが。」
「何言ってるの!ニオ!超~有名じゃん!」
「そうだよ!木像とかでっかいのあるし!お手頃価格の小さいのも売っているの知ってるよ!」
チビウカとチビダキニが反応する。
「ははは、社の多さではウカとダキニには及ばん。
組織力での知名度は負ける。」
「「そうだけどー。」」
3人がワイワイ話している。
「はぁ・・・まぁ、誰か気が向いたら付くんじゃない?」
チビコノハが言う。
「だと良いんだけど。」
「アルちゃんの方に暇人は居ないの?」
「うーん・・・居ないと思う。」
チビアルが考えながら言う。
「待つしかないね。」
コノハが言うのだった。
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エルヴィス伯爵邸の客間。
精霊達が居るという事は契約者が居る訳で。
エンマ、ニルデ、ジルダ、鈴音、テイラーが仲良くお茶をしていた。
「わぁ、やっぱりおいしい♪」
「ん~♪甘い♪甘い♪」
ニルデとジルダは餡団子を食べながらご満悦中。
「見た目は黒いのに甘いって不思議ですね。」
エンマが食べながら言う。
「私はこういう物と思っているんですよねぇ。
色が問題なら緑の餡子作りましょうかね。」
鈴音が言う。
「緑の餡ですか?」
「はい、確か・・・ずんだ、と言ったと思います。
緑の豆を使って甘くするんだと思いますよ。
武雄さんが帰って来たら相談します。」
「緑・・・緑?」
エンマが首を傾げる。
「そういえば、ベルテ一家の方は順調なのですか?」
鈴音が聞く。
「ええ、問題なく。
病気とかで枯れたりはしていませんし、各農作物も順調に成長していますよ。
依頼されている味噌もウカとダキニが見ていますしね。」
「あ~お味噌かぁ~、待ち遠しいです。」
鈴音が言う。
「スズネさんは好きなのですか?」
「好きと言うか・・・一度は諦めたんですけど、食べられるとなると食べたくなります。
それに味噌はスープにしても良いですし、野菜に付けても食べられますからね。
食べ方が増えますよ。」
「それは楽しみですね。」
「ええ、待ち遠しいです。」
鈴音が笑顔で言う。
「あ、テイラーさんもベルテ一家に魔法の教師をしに行っているんですよね?」
鈴音がテイラーに聞く。
「はい、優秀過ぎる生徒さんですね。」
「あー・・・うちのフローラが少し大変で。」
テイラーは満面の笑みで答え、エンマは苦笑している。
「そうなのですか?」
「あー、フローラさんは弓矢の操作系が良いのですけど、他のファイアとかは少し苦手で。
そっちはニルデとジルダの方が上手いのですよね。」
「あの子はニルデとジルダが軽々と出来るのを見ると落ち込んで・・・」
「エンマさんは?」
「私は生活に困らない程度の魔法が使えます。
攻撃なんて出来ませんよ。」
「いや、エンマさんは出来ないのではなくてしないだけなような・・・」
テイラーが呟く。
「どちらにしてもする気が無いのなら出来ないのと同じですよ。
私なんて魔法出来ないので、羨ましい限りです。」
「そんなスズネさんも精霊魔法師ですし。」
「そうなんですよねぇ。
まぁ、戦闘には使えない精霊魔法師なんで・・・精霊魔法師らしい武具か何かあった方が良いのか、武雄さんが帰って来たら相談してみますかね。」
「精霊魔法師らしい武具ってなんですか?」
テイラーが鈴音の言い分に首を傾げるのだった。
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