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第2455話 貴族の精霊魔法師集合。(精霊会議をします。)

エルヴィス伯爵邸の武雄の書斎。

アリス、エリカ、ジェシー、今日は休みのエイミーが居た。

キティは宿題を自室でしている。


「・・・ふぅ・・・現地は良く保っていますね。」

4人がソファに座り、エイミーが地図を見ながら今日の報告分までの戦況を聞いて、息を付く。

「何回聞いてもタケオさんがやり過ぎね。」

ジェシーが呆れながら言う。

「そこは・・・ま、エルヴィス伯爵様を助ける為でしょう。

 タケオさんが入った分はテンプル伯爵様の方にゴドウィン伯爵様が援護に行っておりますし。」

エリカが言う。

「それで1小隊分も人員が居ないなんて信じられないわよね。」

ジェシーが言う。

「タケオさんの部隊は3小隊まで増やせると聞きましたが、タケオさんはどう増やして行くのでしょうか?」

エイミーがアリスを見る。

「私は試験小隊は王都守備隊と第1騎士団から採用するとしか聞いていません。

 確か・・・毎年10名ずつ採用枠を用意して行こうと言っていたような・・・」

アリスが考えながら言う。

「毎年?・・・えーっと・・・今10名とするなら3小隊で60名だからあと5年分?

 毎回、王都に募集に行くの?」

ジェシーが首を傾げる。

「タケオさんならやっても不思議がられないでしょうが・・・毎年、王都守備隊と第1騎士団で応募してくる方が居るのですかね?

 ちなみに魔法師専門学院からの新人さんは採用予定はあるのでしょうか?」

エイミーも首を傾げながら言う。

「今年はたまたま希望者数がエルヴィス家の採用予定者数を超えたのを知ったので、タケオ様が採用をしたのですけど、最初はベテラン勢を集める気でいました。

 たぶん、基本的にはベテラン勢を集めると思います。」

アリスが言う。

「・・・王都の主力を60名抜くのよね?

 王都守備隊ってそこまで人員は多くないと思ったんだけど・・・」

ジェシーが考えながら言う。

「・・・今年、タケオさんは王都守備隊から8名は抜いていますよね。

 それも分隊長2名の副官4名だったような・・・」

エリカが呟く。

「・・・誰もタケオさんを怒らないのね。」

「タケオさんを誰も怒らないならずっとタケオさんは王都で募集をするんでしょうね。

 毎年10名も応募が来るのかなぁ?」

ジェシーは呆れ、エイミーが首を傾げる。

「まぁ・・・陛下が何も言わないのならタケオ様は止められないのではないでしょうか。」

アリスが言うのだった。


ちなみにチビコノハ、チビアル、チビペイトー、チビパンニューキス、チビニオ、チビテト、チビウカ、チビダキニ・・・現状、エルヴィス伯爵領に居る精霊が武雄の執務机の上に集まっていた。

「「王族の精霊~!」」

チビウカとチビダキニがチビアルに飛び掛かる。

「え?何?何?」

チビアルが狼狽える。

「あー・・・うーちゃん、だーちゃん、アルちゃんが混乱しているわよ。

 ってか、来た時にしたんでしょう?」

「だって、コノちゃん、アルが居るのは王都よ!?都会よ!?」

「都会の匂いを知っておかないと!

 いくら嗅いでも良いぐらいだよ!」

チビウカとチビダキニがコノハに向かって言う。

「匂いを嗅ぐんじゃない!」

チビコノハがチビウカとチビダキニをチビアルから剥がす。

「「あぅ。」」

「・・・ふっ、変態だな。」

白いスーツに黒いYシャツ、白い中折れ帽子とサングラスをしたチビニオが言う。

「だね。

 お上りさんじゃあるまいし。」

紫のドレスを着たチビテトが言う。

「・・・うん、2人の恰好には何も言わないわ。」

チビコノハがチビニオとチビテトに顔を向けるがそれしか言わない。

「「ははは・・・」」

チビペイトーとチビパンニューキスは軽く笑って、見守っている。

「はぁ・・・アルちゃん、これが現状のエルヴィス家の精霊よ。」

チビコノハがチビアルに言う。

「・・・王都より濃い面子ね。

 王家専属魔法師が見たら悔しがりそうね。」

「うーちゃんとだーちゃんはタケオが王都に報告してくれているわ。

 ここに居る全員が戦力にならないとね。」

「なわけないじゃない。」

チビコノハの言葉に即座にチビアルが否定する。

「そういう事になっているわよ。」

「はぁ・・・確かにテトやウカ、ダキニは個人で戦うわよ。

 でも、ニオは建物の強化という一点で群を抜いているし、コノハなんか圧倒的に対軍戦闘に特化しているじゃない。」

「あはは、アルちゃん、何言っているの?

 私は妊婦への加護を与える安産の精霊よぉ。」

チビコノハが笑いながら言う。

「はぁ・・・どの口で言うのか・・・

 まぁ・・・アリスもコノハの使い方を知らないみたいだし。」

「私の能力を本気で使えるのはタケオぐらいだと思うよ?

 たぶん、タケオは戦略シミュレーションとか知っているだろうし、扱い方は言えばわかるだろうからね。」

「はぁ・・・タケオとコノハがやる気にならない事を祈るわ。」

チビアルが諦め顔で言う。

「大丈夫だって。

 で、アルちゃん、王都はどう?」

「そうねぇ・・・動きはしているんだろうけど、王城のみが色々動いているんじゃないかしら?

 エイミーの所まで情報が降りてこないからね。

 むしろ、タケオの方が知っていそうだわ。」

「なるほどね。

 エイミーとスミスの方は?」

「のっそりのっそり進んでいるわよ。」

「あー・・・進展なしかぁ。」

「コノハ、進展がないわけではないわよ。

 それに好きでもない男の実家に来るわけないじゃない?」

「そういえば、こっそりスミスの部屋をエイミーに使わせているけど、くんかくんかしている?」

「流石にエイミーはそういった行動はしないわよ。」

チビアルが呆れながら言うのだった。



ここまで読んで下さりありがとうございます。

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― 新着の感想 ―
[一言] >「・・・ふっ、変態だな。」 て >白いスーツに黒いYシャツ、白い中折れ帽子とサングラスをしt どの口が仰ってるのかなwwwww >「・・・王都より濃い面子n コッテコテにも程があるわwww…
[気になる点]  この世界の人種族やモンスター程度であればマリとかは一騎当千の働きで蹴散らしてしまいそうな気がするんだけど十分な戦力だよね。何を基準に戦力にならないとなってるんだろうか?  普段はチビ…
[一言] 自分は本格戦記物や仮想(火葬)戦記を期待して本作を読んでる訳じゃないので、ゼロ竹様は今後も今まで通りに続けて頂ければと思います。 戦場でプリン、大いに結構。 嗜好品は長丁場の戦場には欠かせま…
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