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第2427話 ジェシー、エルヴィス家に到着。(用意は出来ています。)

エルヴィス伯爵邸の玄関。


「あー!やっと着いたわね。」

「着いたー!」

「ぎゅー!」

ジェシーとビエラ、リーザが馬車を降りて、エルヴィス伯爵邸を見上げる。

「「「いらっしゃいませ。」」」

玄関で待機していた執事とメイド達が挨拶をする。

「ジェシーお姉様、おかえりなさい。」

「ジェシー殿、長旅ご苦労様でした。」

アリスとエリカも出迎える。

「ただいま。

 エリカ殿、お久しぶりです、それとタケオさんとの件、おめでとうございます。

 側室も大変ですね。」

「ありがとうございます。

 ・・・なんで知っているのでしょうか。」

「ビエラ殿が教えてくれたわ。」

「あれ?エリカ、タケオの妻、言っていけない?」

ビエラが首を傾げる。

「はぁ・・・アリスさんからジェシー殿が来てから発表しようと言っておりましたよ?」

「うん?・・・あ!

 ごみぇん、エリカ。」

「まぁ、良いですよ。

 この後のアリスさんの段取りが狂った程度ですから。」

エリカが苦笑する。

「まぁまぁ良いじゃない。

 で、エイミー殿下とスミスの部下が来ているんでしょう?」

「事前研修です、ジェシーお姉様。

 そのキティ殿とエイミー殿下は今日も元気に研修に行っています。

 護衛で来られている王都守備隊の面々は今日は騎士団の所に行っております。」

アリスが言う。

「そう、戻られたら挨拶ね。」

「はい、殿下方にはそのように伝えてあります。

 それとお姉様のお部屋はご用意しており・・・というより昔のお姉様の部屋です。」

「あぁ、あそこなら楽だわ。

 連れて来たメイドを隣の部屋にしてくれている?」

「はい、打ち合わせの通り、そのように手配をしています。

 また、反対側の部屋にはエルヴィス家のメイドも控えるようにしております。

 お姉様の部屋には何かあればすぐに対応出来る準備は出来ました。」

「アリス、ありがとうね。

 それじゃあ・・・護衛ご苦労様。

 生まれたらフレッドの所に走って貰うから、それまで待機ね。」

ジェシーが護衛をして来た兵士達に向かって言う。

「「「「「「はっ!」」」」」」

「護衛の方々はこちらの執事の指示に従ってください。」

アリスが言うと執事が2名前に出る。

「アリス、両家のメイド達の打ち合わせをお願いね。」

「はい、準備出来ております。

 エルヴィス家のメイド長が仕切り、認識の共有を実施する運びになっています。

 ジェシーお姉様、手紙にあった通り、エルヴィス家に合わせて頂いてよろしいのですか?」

「良いわよ。

 私達は今回学びに来ていると認識しているわ。

 同行したメイド達も今後に向けここで学ぶ事にしているから大丈夫よ。

 エルヴィス家の用意した通りでお産をします。

 ゴドウィン伯爵家に遠慮は無用よ。」

「わかりました。

 メイド長、掌握をしてください。」

「はい、畏まりました。

 ジェシー様、ゴドウィン伯爵家のメイドをお預かりいたします。」

アリスの後ろに控えていたメイド長が言う。

「ええ、お願いね。

 しっかりと鍛えて頂戴。」

ジェシーが頷く。

「畏まりました。

 では、仕事をしましょう。

 皆さん、ジェシー様方の荷物を降ろし、各部屋に運びなさい。

 その後、打ち合わせを実施します。

 アリス様、湯浴みの用意は出来ております。」

メイド長が各員に指示を出し、アリスに言う。

「ジェシーお姉様、湯浴みの用意が出来ています。」

「わかったわ。

 ・・・ちなみに湯浴み場は広い?」

「え?はい、数人が同時に入れるようにしてあります。

 妊婦は体を洗うのが大変だと言われたので、メイドも入れるようにと。

 ジェシーお姉様も大変だろうからと椅子も用意しましたが。」

「ありがとう。

 ・・・ついでにアリスとエリカ殿も脱衣所まで来なさいよ。」

「「え?」」

アリスとエリカがジェシーの言葉に固まる。

「貴女達の将来の姿よ?

 今しか見れないのだから見ておきなさい、もうね・・・私自身も姿見の前で驚いたから。

 見て損はないわ。」

「「はぁ・・・」」

アリスとエリカが生返事をする。

「さ、アリス、部屋まで連れてって。」

「はい、では、こっちです、お姉様。」

「ゆっくりいきましょう。」

「はーい、あ、ビエラ殿は?」

「私、部屋戻ってるよ?

 また後で。」

「ぎゅー。」

ビエラとリーザが手を振っている。

「そう、護衛ありがとうございました。」

「はい!ジェシー、無事、着いた!」

ビエラの言葉にジェシーが笑顔で答え、アリス達と屋敷内に入っていく。

「ん、ビエラ、リーザ、おかえり。」

入れ替わって夕霧が出てくる。

「はい!たらいま。」

「ぎゅ。」

「ん、お菓子を用意していますが、どうしますか?」

「あー・・・寝る部屋、で、食べる。」

「ん、わかりました。

 出かけているスライム以外の全員が居ますので話をしましょう。」

「うん?全員?」

「ん、全員です。

 ビエラ、ジェシーの所に向かう道中でブレスしましたよね?」

「・・・ばりぇた?」

「ん、シグレが報告してきましたよ。

 スライム達が見ていましたからね。」

「でも、帰りなかった。」

「ん、スライム達に吸収させましたから。

 1日で終了しました。

 アリスとエリカ、フレデリックに報告済みです。」

「アリス、と、エリカ、と、フレデリックに後で言う。」

「ん、報告しないといけませんね。

 その打ち合わせです。」

「はい!お菓子食べながら。」

「ん、そうです。

 では、先に行って待っていてください。

 お菓子を持って行きます。」

「はい!わかった!」

「ぎゅ!」

ビエラ達も屋敷に入って行くのだった。



ここまで読んで下さりありがとうございます。

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― 新着の感想 ―
[気になる点]  そういや現エルヴィス伯爵の同期というか同年代の人物って他の2領主から1人も出て来ないんだよな。元2伯爵とその夫人って全員亡くなってるのか?   昔からの家臣とかも聞かないしフレデリッ…
[一言] スライム達の情報網、本当に怖いなw
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