表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2418/3618

第2401話 285日目 伯爵達到着。(まずは形式的な事をしましょう。)

ゴドウィン伯爵領の関 ゴドウィン伯爵軍の陣内にある大きいテント内にて。


制服姿の武雄が最前列の真ん中で1列後ろの右側に同じく制服姿のマイヤーとアンダーセン。

その後ろに各軍兵士長、その後ろに3名ずつの兵士が座っていた。

「ねぇ・・・兵士長、やっぱり、これ違くないですか?

 私、どっちかというと壁際で見守る位置だと思うのですけど。」

武雄が後ろを振り返り、デビット兵士長に言う。

「はぁ・・・まだそんな事を言う・・・皆で決めたじゃないですか。」

デビット兵士長が呆れながら言うと他2名の兵士長も頷く。

「多数決で決めましたけど、1対3じゃないですか。

 ・・・まぁ、良いか、皆さんが良いなら従うか・・・でも、何か違う気がします。」

「ほらほら、所長、皆さんとの決定事項を無下にしちゃダメですよ。」

「打ち合わせ通りにすれば良いんですよ。

 簡単ですからね。」

マイヤーとアンダーセンが「良いからこっちの人の指示通りに動け」と言ってくる。

「えー・・・しょうがないかぁ・・・はぁ・・・」

武雄が正面を向いてため息を吐く。

と、兵士が1人入ってくる。

「伯爵方、騎士団長方が到着しました。

 起立をお願いします。」

兵士が言うなり、全員が起立する。

しばらくして。

「失礼する。」

ゴドウィン伯爵を先頭にエルヴィス爺さんとテンプル伯爵と各騎士団長が入ってくる。

ゴドウィン伯爵が中央に立ち、エルヴィス爺さんとテンプル伯爵が後ろの入り口側に控える。

「気を付け!ゴドウィン辺境伯に対し、総員敬礼!」

テント内に居る兵士達が敬礼をする。

ゴドウィン伯爵も敬礼をする。

ゴドウィン伯爵の目の前では制服姿の武雄が挙手の敬礼をしている。

「総員直れ!」

ゴドウィン伯爵が敬礼を止めると武雄も止める。

「キタミザト子爵、皆も楽にしてくれ。」

「はっ!」

「見ての通り、今、到着した。」

「はっ!辺境伯殿、到着をお待ちしておりました。」

「うむ、すぐに会議と行きたいが・・・まずは自軍の状態を知らなければ打ち合わせも出来ないだろうからな。

 夕食後に打ち合わせをしようと思う、参加して貰えるか?

 場所はここでどうだろう。」

「はっ!では、19時にこちらに参ります。」

「うむ、貴殿の事は陛下からも聞かされている、我らに助言を頼む。」

「はっ!最善を尽くします!」

「うむ。」

ゴドウィン伯爵が兵士に合図を送る。

「気を付け!ゴドウィン辺境伯に対し、総員敬礼!・・・直れ!

 以上により19時からここで現状確認の会議を実施します。

 各位は集合願います。

 以上!解散!」

兵士が号令と伝達を言うと一気に皆の空気が弛緩する。

「ゴドウィンさん、テンプルさん、エルヴィスさん、お疲れ様です。」

武雄がゴドウィン伯爵の前に行くとテンプル伯爵とエルヴィス爺さんも近寄ってくる。

「何とか無事に着いたぞ。

 ロバートはタケオとは久しぶりだろう?」

「タケオさん、お久しぶりです。

 ゴドウィン伯爵の所でエルヴィス殿と合流して一緒に来たんですよ。」

「長い行列になっていそうですね。」

「そうですね。

 タケオさん、先に来ていたという事は色々見ていたんですね?」

「ええ、見たくもない物をね。

 その辺はこのあと説明します。」

「んー・・・聞きたくないですね。

 ま、とりあえず、うちの陣地に行って、現状確認と夕食を取ってきます。」

「そうだな。

 俺もそうしよう。

 親父殿とタケオは、ほぼ同じ所だし一緒に向かうのだろう?」

「そうじゃの、わしも自分の所の状況を確認しに行ってくるかの。

 タケオ、行こうかの?」

「わかりました。

 では、また19時に。」

「ええ。」

「ああ。」

武雄とエルヴィス伯爵が揃ってテントを出て行く。

騎士団長や兵士長、マイヤーやアンダーセンがその後ろに続く。

・・

「で?・・・どうじゃ?」

「概ね情報通りです、詳しくは後ほど。

 こちらの事を言えば、各陣地の拒馬きょばの設置は終わっていますし、最前列に盾の配備も終わらせています。」

「そうか。

 ま、わしらが着くまで陣地があって安堵したの。」

「なんていう想像しているんですか。

 それと昨日、料理人達が到着して、うちのキッチンカーを持って行きました。

 持って行ったと言っても陣地のすぐ横ですけどね。

 昨日の夕食からそちらにお任せしています。」

「うむ、構わぬよ。

 タケオの事じゃ、食材は提供しておるのじゃろ?」

「はい、大皿に乗せてくれるので、うちの試験小隊の当番が取りに行っています。」

「うむ、上手くやれているなら良い。」

「・・・ずっと料理しっぱなしですね。」

「それはそうじゃろう。

 1000名分なのじゃから。

 フレッドの所なんかは3倍じゃぞ?

 凄い量を作り出すからの。

 3交代から5交代くらいで食事を取るからの。

 ずっと料理をしている感じになるの。」

「大変ですね。」

「そうじゃの。

 ま、今回は料理については期待しているのじゃが・・・どうなっておるかのぉ。」

エルヴィス爺さんが食事の事が気になるようだった。

「料理人に聞いたら、揚げ物がしやすくなったと言っていましたね。

 今日の夕食は鶏の唐揚げだそうですよ。」

「ほぉ、それは楽しみじゃの。」

エルヴィス爺さんが頷くのだった。



ここまで読んで下さりありがとうございます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] 最近は毎日お昼に唐揚げ4個載せカレーライスを食べてるんだけど ちびっ子たちが大騒ぎしそうな組み合わせだとふと思った(笑
[一言] 今話は10行もあれば済む話 無駄文が多すぎ
[気になる点] ちょっとうろ覚えなんですけど、エルヴィス伯爵のところには懐中時計あるんでしたっけ? 自然な流れで時間が出たので……いや、軍部には全員持たせたい物ですし導入しててもおかしくないですけど。…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ