第2394話 アリスとエンマとニルデの雑談。(農業部門は順調です。)
受付が終わり、エルヴィス家に向かっているエイミー達の馬車内では。
「はぁ・・・疲れる。」
チビアルが疲れた顔をさせながら言う。
「元気一杯の精霊でしたね。」
エイミーが苦笑しながら言う。
「そう・・・そうかなぁ・・・疲れるだけだよ。
コノハに連絡入れようっと。」
チビアルが言う。
「あー、すっかり忘れていましたが、元々精霊通信はコノハ殿達がやり出したんでしたね。
お願いね。」
「うん、大丈夫・・・あー・・・コノハが了解だって。」
チビアルがエイミーに言う。
「なら、私達はこのまま伯爵邸に向かいましょう。」
エイミー達の馬車は進むのだった。
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エルヴィス伯爵邸の客間。
「あんたたち!アルちゃんから苦情が来たわよ!
『任せて』というから任せたら・・・スミスの嫁候補筆頭になにしてくれてんの!」
「「痛い痛い痛い!!!!」」
チビコノハが右手にチビダキニ、左手にチビウカの頭をアイアンクローを決めながら言う。
「エンマさん、ニルデちゃん、お疲れ様でした。」
アリスがエンマとニルデを労わる。
「いえ、大丈夫です。」
「大丈夫です!アリス様!」
「そぉ、お菓子を作っておいたの。
皆さんで食べてね。」
アリスが箱を出してエンマの前に置く。
「ありがとうございます。」
「いえいえ、多めに作っておいたから、お裾分けですよ。
不便な事とか困った事はないですか?」
「ありません、毎日食べれていますし、周辺の農家さんも協力をしてくれます。」
エンマが言う。
「米も順調だと聞いているし、野菜も豊作だと聞いているし・・・ニルデちゃん、ダンディ茶はどう?」
「はい!ジルダと一緒に第1弾の収穫が終わって、今は干しの作業中です!
もう少ししたら新しいのをお持ち出来ます。」
「うん、期待していますね。
エンマさん、ニルデちゃん、ダンディ茶は今、王家とゴドウィン伯爵家に卸していますが、王都の専売局から正式に卸して欲しいとの依頼が来ています。」
「専売局ですか?」
「?」
エンマが聞き返し、ニルデは首を傾げる。
「正確には専売局が王城内の販売を取り仕切るそうです。
王城内の文官や武官から購入出来ないかとの問い合わせにまずは対応すると言う事らしいです。
で、第1弾が出来次第、第2弾、第3弾と年間どのくらいの収穫が出来るのかの試算をしてください。
前に頂いていますが、もう少し正確な試算をお願いします。
その総量を元に他領にどのくらい卸すかを考えます。
卸値についてはタケオ様が戻り次第、皆で話をして決めますが、私としては、現状では生産がそこまで多くはないので、他の茶葉よりか少し高めでの販売が良いのではないかと思っています。
ですが、ゆくゆくは今よりも生産量を多くして、他の茶葉くらいの値段まで落として行けたらと考えています。
なので、まだ始めたばかりではありますが、生産方法のまとめをする際には今よりも多く栽培と加工をする事を頭の片隅に置きながら、考えて行ってください。」
「「はい。」」
2人が返事をする。
「ニルデちゃん、実際に干すという加工の段階に入ったけど、栽培をしてみて思った事はある?」
「んー・・・ウィリプ連合国と違って、大きくなるのが早いからなのか根が広がってしまっています。
なので、その辺が味に関係するのかの確認はしたいと思います。」
「なるほど、少し大きめの畑にした結果かもしれませんね。
・・・出来るだけ、今飲んでいる味と同じ方が売れると思います。
もし、根が広がって味が変わるのなら根が広がらない方法を考えないといけないかもしれませんね。」
アリスが考えながら言う。
「はい、とりあえず、第1弾での味の確認をします。
もし違った場合は、第3弾で何か変えてみようかと思いますが、アリス様やキタミザト様に相談に来るかもしれません。」
「はい、そこはお待ちしています。
エンマさんの方は何か報告事項はありますか?」
「そうですね・・・ドナートの方で報告書は作りますが、高性能肥料の第1弾の結果が出てます。」
「肥料の結果が出ましたか。」
「はい、収穫してエルヴィス家の文官方と試食をしてみました。
味の方は問題なかったです。」
「味は?」
「ええ・・・実は大きくなり過ぎまして・・・トマトが裂けまして・・・」
エンマが苦笑する。
「トマトが裂けるのですか?」
「はい、トマトは水を撒くとどんどん大きくなっていくので、水の量を調整して育てるのですが、大きくなって色付いてからも水を撒くと皮部分が硬くなってからも大きくなろうとして、裂けるんです。
気を付けていたのですけど・・・ちょっと失敗でした。
熟れるのを待っていたのですけどね。」
「原因がわかっているのですね。」
「はい、対処していきます。
それと文官の方に言われたのですが、種植えから収穫までの期間が1週間程短くなっている可能性があると言われました。
そこは文官の方に資料を持って来て貰い、今回の生育状況との見比べをして確認しています。」
「種まきから収穫までが短くなるというのは中々に魅力的な響きですね。」
アリスが嬉しそうに頷くのだった。
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