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第2386話 武雄は湯浴み場、マイヤーは焚き火場を作ろう。(今日はロールキャベツです。)

試験小隊の面々は交代をしながらも常に6名が横一列になり、ストーンを撒いている。

「まずは思いっきり撒いていけ!

 高さはベイノンが均して行く、全員厚めにしていくように!」

「「はいっ!」」

アンダーセンの指示に試験小隊員が返事をしている。

「・・・」

武雄は黙々と石積をしており、石を積んでは初雪から白スライムの体液を貰い、かけてファイアで固める作業をしていた。

「主~、フウガ達が来てますよ。」

ミアが初雪の頭に腹這いで乗りながら言ってくる。

「来ていましたか。

 今は皆さん作業中ですからね。

 夕食後に落ち着いたら呼びましょうか。」

「は~い。」

ミアが返事をする。

「・・・タケオ、森の中に侵入した者はないです。」

初雪が言ってくる。

「わかりました。

 ならば、今の所問題はないですね。

 こっちもさっさと終わらせてお湯を張りますか。

 初雪、森の中に湯浴みの水が捨てれるような小さな小川、もしくは水を撒いても良さそうな箇所はありますか?」

「いくつか候補があります。

 近場で良いですか?」

「はい、近場で結構です。

 えーっと・・・そこに水抜き穴を用意してあるからそこから一直線で行ける所が良いですね。

 ちなみにどっちですか?」

「あっちです。」

初雪が腕を伸ばして言う。

「試験小隊の訓練場のように溝を作りますから用意していてください。

 こっちが終わり次第、実行しますからね。」

武雄が言うのだった。

・・

「ふむ・・・こんなものか。」

マイヤーが、皆で囲む用の大き目の焚き火場所を完成させていた。

「・・・ふむ、もう半分くらいは出来ているんだな。

 所長の湯浴みにかける集中力は凄まじい物だが・・・作るのにああも悩まずに出来るのも流石だ。」

マイヤーが武雄の湯浴み場作りを遠目で見ながら呟く。

「さて、こっちは火を起して・・・所長に薪を貰ってくるか。

 ついでにあっちの手伝いもするか。」

マイヤーが武雄の方に歩いて行くのだった。

・・

「良し!排水経路も問題なく小川に接続できたし、軽く叩いても崩れない事は確認したし・・・出来た!終わった!」

武雄が両手で小さくガッツポーズをして喜ぶ。

「お疲れさまでした。

 で、今回はこの湯浴み場の中の一面に設置した腰かけ用の台を作ったのですね。」

「ええ、半身浴もしたいでしょうしね。」

「で、この縁の外側にある小さな窪みの台は?」

「あー、そこは青スライム達の待機場所です。」

「青スライムですか?」

「ええ、今回は長期でここに滞在しますからね。

 湯浴み場の掃除とお湯の洗浄をお願いしようかと思います。

 ほら、一応、5人くらいまでは入れるようにしましたけど、お湯が汚れるでしょう?

 なので、5人が入り終わったら青スライム達に中のお湯の洗浄と湯船の清掃をして貰おうと思うんです。

 初雪、出来ますか?」

「大丈夫です。

 タケオ、お湯を満杯にした状態でするのですか?」

「いえ、半分くらい抜いて湯船の清掃とお湯の洗浄をお願いします。

 残りの半分は私がまたお湯を足しますよ。

 良し、とりあえずお湯を半分くらい張って決壊しないか確認しますか。」

「「はい。」」

「はーい。」

マイヤーと初雪、ミアが湯船から外に出て返事をする。

武雄がそう言って水抜き穴に栓をしてから、お風呂の縁に座り、左手をかざしてお湯を張り始める。

「そう言えば、マイヤーさん、薪を取りに来たのでしたか。」

「あぁ、そうでした。

 それと所長、夕食どうしますか?」

「えーっと・・・エルヴィス伯爵領で下地を作ってきているのでロールキャベツにしましょう。

 あとは煮るだけの状態で持って来ていますよ。

 なので・・・朝の段階で出汁用の水筒で作ってある干しシイタケの出汁を鍋に入れて、一度、沸騰までさせてから塩を軽く振って、ロールキャベツを入れて弱火でコトコト煮てください。

 多分、それで食べれる物が出来るはずです。

 1人当たりロールキャベツは2個の計算で作ってきていますし、サラダは後で私が作ります。

 あと、今日はパンですね。」

「了解しました。」

マイヤーが頷く。

「えーっと・・・マイヤーさん、そこに置いてあるリュックを取ってください。」

武雄が少し離れた所にあるリュックを指さして言う。

「はい・・・こちらですね。」

マイヤーがリュックを持ってくる。

「・・・薪何本くらい必要ですかね?」

「とりあえず、15本でお願いします。

 薪を焚き火の方に持って行ったら、鍋を持って来ますね。

 鍋はキッチンカーでしたよね。」

「はい、そうです。

 棚の中に重ねて置いてありますから。

 少し厚手なので重いと思いますから、2回くらいに分けて持って来てください。」

「はい、わかりました。」

マイヤーが頷く。

武雄は左手はお湯を張りながらも、右手で薪を1本ずつ出していくとマイヤーがヒョイっと取って横に積み上げていく。

「あ・・・後で兵士長の所に行って、残飯無いか聞いてこようっと。」

武雄が薪を出しながら呟く。

「初雪殿用ですね。」

「ええ、ま、無かったら無かったでオークの腕とかを与えておけば良いんですけどね。」

「タケオ、是非とも残飯でお願いします。」

初雪が言ってくる。

「初雪の希望もありますから、出来るだけ入手出来るように交渉をしてきますかね。」

武雄が言うのだった。



ここまで読んで下さりありがとうございます。

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― 新着の感想 ―
[一言] 初雪も、オークの腕をポイだと嫌になってしまったんですねwwwww せめて下味付けて焼いてやらないとかな~? そのうち自分達で料理するようにならないかな?ならないかな?(期待
[一言] >試験小隊の面々は交代をしながらも常に6名が横一列になり、ストーンを撒いている。 絵面がどう見ても道路工事か駐車場整地の現場な件。 …古代ローマ軍かな?
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