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第2382話 アリスにお届け物です。(反則気味の木刀を作りました。)

エルヴィス伯爵邸の客間。

「んー・・・濃い青か白か・・・」

アリスが数個のスニーカーを見ながら悩んでいた。

「アリス、この色が良いんじゃない?」

コノハが1つのスニーカーを持ち上げながら言う。

「そっちですかぁ。

 なんだか、明るい色は子供っぽい感じがします。」

「そんな事ないと思うよ?

 アリスって結構、外行く時は明るめの服装じゃない?

 だとしたら、明るめの靴にした方が、服に目が行くと思うのよ。

 濃い色だと足元に注目が行ってしまうかもしれないじゃない?

 まぁ、ワザとそうするというのも手だよね。

 靴と手さげを濃い目にするとか。

 ギャップね!」

「そっかぁ、そういう考えもありますねぇ。

 となると、コノハの考えで行くなら濃い青で・・・ですが、タケオ様と歩くとなると白も良い気がしますが・・・汚れがなぁ・・・

 ん~・・・」

アリスが考える。

と、客間の扉がノックされ、アリスが許可を出すとルフィナが入ってくる。

「失礼します。

 研究所のスズネ様と精霊のテト様がいらっしゃいましたが、如何いたしましょうか。」

「スズネさんが来ましたか、精霊通信の話より時間が早いですね。

 ルフィナちゃん、こちらに来て貰ってください。」

「畏まりました。」

ルフィナが退出して行く。

「来たねー。」

コノハが言う。

「まぁ、依頼したのはこっちですしね。」

アリスが言う。

と、また客間の扉がノックされ、アリスが許可を出すとルフィナと長めの木箱を持ったテトと鈴音が入ってくる。

「失礼します。

 スズネ様をお連れしました。

 お茶の用意をしてきます。」

ルフィナがそう言ってから退出していく。

「アリスさん、失礼します。

 ステノ技研からのご注文の品を持って来ました。」

鈴音とテトがアリスの横まで行って木箱を降ろす。

「スズネさん、すみませんね。」

「いえいえ、丁度、ステノ技研に居ましたから出来たてを持って来ました。

 開けて中を確認しますか?」

「はい、お願いします。」

「はーい。」

鈴音が慣れた手つきで木箱の蓋を開ける。

「・・・注文通り、8本ですね。」

「はい、ご注文のあった、小太刀の木刀2種類が出来ました。

 8本とも木で作った小太刀にSL-05液を加圧注入した物になります。

 内2つはその上から木刀に見えるように(・・・・・・・・・)塗装を施した物(・・・・・・・)、残りの6つは加圧注入したままの黒い物になります。」

「マリからの注文通りですね。」

「はい、小太刀との誤差が長さ5mm以内、重さはプラス方向に15g以内に収まっています。

 ほぼ同じ重さになっていると言えると思います。

 王都のジーナさんとスミス様に送るのに御前仕合で使う真剣と同じ重量の物が振り易いだろうという事からの依頼でしたが、重量の配分は残念ながら一緒には出来ませんでした。

 これは全体に対しての加圧注入になっています、現状の仕様上の事ですのでご了承ください。」

「はい、それはしょうがないでしょう。」

鈴音の説明にアリスが頷く。

「えーっと・・・一応、これが預かって来た納品書と領収書になります。

 ヴィクターさんに回しておいてよろしいですか。」

「はい、お願いします。」

「わかりました。」

鈴音がアリスに見せた納品書等を再びしまう。

「これで子供達の剣技の訓練が開始できますね。」

「え?・・・アリスさん・・・今何と?」

鈴音が真顔で聞き返す。

「え?ルフィナちゃん達4人の剣技の訓練を始めるのでそれに使うんですよ?

 実際の剣だと危ないじゃないですか。

 なので、小太刀は長さもあの子達に丁度良さそうですからね。

 同じ重さの木剣を使って訓練に励めば、いざという時に問題なく使えるでしょう。」

アリスが言ってくる。

「・・・ん?・・・そういうものなのですか?」

「どうでしょう。

 木剣はどうしても真剣に比べて軽いんです。

 なので、木剣でどれだけ訓練しても真剣での訓練には及びません。

 ですが、真剣での訓練は危ないので中々出来ないんですよ。

 木剣とほぼ同じ長さで同じ重さでならちょっとの誤差で済みそうですからね。

 これで訓練を始めた方が上達もするという物です。」

「はぁ・・・ちなみにですね。

 この木剣・・・通常の木剣よりも相当硬いです。

 刃引きした真剣よりかは怪我の程度がマシ程度です。

 鈍器とは言いませんけど、十分に撲殺が可能です。」

「木剣でも撲殺可能ですが。」

「そうではなくて・・・鉄の棒の次くらいに硬いです。

 そんなものを子供達が扱うのですか?」

「はい、これなら上達が早いと思っていますよ。

 それにスズネさんの言う通り、真剣でも木剣でも危ない事に変わりはありません。

 怪我の大きさが違う程度で、乱暴に扱えば壁や窓は壊れますし、相手が怪我もします。

 不用意に殺さないという程度ですけど、この差は大きいでしょうね。

 それに心構えをまず教えないといけないですね。」

アリスが言う。

「ん~・・・アリスさんが言うなら問題ないのでしょうけど・・・

 ちなみに子供達への指導は誰がするのですか?」

「実は頼んでおいて何なのですけど、まだ未決定なんです。

 皆出払ってしまってね。

 子供達はそこまで本格的にしなくて良いとは言っても基本的な剣技は身に付けてほしいのです。

 本当ならスミスの精霊のマリに頼むのですけど居ないですし、教えを受けているジーナちゃんも居ないので・・・テイラーさんのニオに依頼してみようかと思っているんですよ。

 まぁ、まだ予定も予定で思いついている段階ではありますけどね。

 そのうちニオに依頼をしてみようと思います、ダメならヴィクターですかね。」

アリスが言うのだった。



ここまで読んで下さりありがとうございます。

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― 新着の感想 ―
[一言] ヴィクターに教えてもらうとか子供たちは泡を吹きそう
[良い点] アリスお嬢様の武闘派っぷりについていけないスズネちんwwwww 仁王様が教えると、絶対まず体術からになるんだろうなぁ~・・・・・w こうして戦闘メイドが育成されていく訳か(違?
[一言] そう言えばエルヴィス家ってアリス付きの専用護衛とか居ないよね
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