第2378話 275日目 食事をしながら話そう。(不安があるよね。)
ゴドウィン伯爵邸がある街の居酒屋。
試験小隊の面々が夕食にありついていた。
「あー・・・深酒のあとのチーズ鍋は胃に来るなぁ。」
「優しい味ですけど、溜まるなぁ。」
「お茶、美味いなぁ・・・」
「・・・」
ベテラン達が意気消沈していた。
「はぁ・・・後で全員ケアをして酔いを消しとく事。」
アンダーセンが呆れながら言う。
「「「「うぃ~・・・」」」」
「はぁ・・・奥様方の監視がないとこれかぁ~・・・」
ブルックも呆れながらベテラン達を見る。
「というより、今ケアしろ。」
マイヤーも呆れながら言う。
「マイヤー殿とアンダーセン殿は飲まなかったのですか?」
アーキンが言う。
「のんびりとお茶を飲みながら本をな。」
「私もお茶を飲みながら戦場周辺の地理を確認しながら色々考えていました。」
2人して言う。
「真面目ですねぇ。
それにしてもマイヤー殿は本を持ってきたんですね。」
アーキンが言う。
「いや、戦争中にする事を探していてな。
今までなかったからなぁ、模索中だよ。」
マイヤーが言う。
「アンダーセン殿のように戦場の事を考えないのですか?」
「それはアンダーセンがする事だよ。
私は所長の考えを補助する立場だからな。
今は大まかに見ている感じだよ。」
「とはいえ、マイヤー殿はもう戦場の地理は頭に入っているんだがな。
ただ所長は突発的に何か話すでしょうからね。
マイヤー殿は大変そうです。」
アンダーセンが言う。
「はぁ・・・突発的に動きそうだからなぁ・・・
まぁ、止められないだろうが。」
マイヤーが言う。
「どう、動くんですかね?」
「ふむ・・・難しいな・・・偵察をするとは事前に決めてはいるが、本当にするかどうかは現地に行ってから所長が決めるだろうな。」
「ですね。
ほふく前進や小銃の訓練はしているものの・・・実施するかは別の話ですね。
慣例の戦争とはいえ、何が起きるかわかりませんからね。」
「何がありますかね。」
「「ん~・・・」」
マイヤーとアンダーセンが考える。
「行ってみないとわかりませんかね?」
「ふむ・・・事ここに至っては行ってみないとわからないだろうな。」
「ですね。
一体何が起こるか・・・緊張しつつも適度に抜かないといけないですからね。」
マイヤーとアンダーセンが言う。
「はぁ・・・大変そうですね。」
アーキンが言う。
「アーキンは戦争に行ったか?」
「情報分隊は前面には出ていません。
周辺の警戒はした事ありますが。」
「ふむ・・・そうかぁ。
戦争自体は慣れしかないが、ま、アーキンとブルックは平気だろう。」
「頑張ります。」
アーキンが頷くのだった。
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ゴドウィン伯爵邸の庭。
ジェシーは退出して今は武雄とゴドウィン伯爵が2人でワインを飲みながら話していた。
「・・・タケオは王立という立場で来るんだよな?」
「ですね。
陛下からは皆さんに助言をするように言われています。
独自の行動も、まぁ、認められていると認識していますよ。」
「はぁ・・・そうかぁ・・・
ふむ・・・難しくなりそうだな。」
「というよりですね。」
「うん?」
「これから先、魔王国もそうですが、我が国も変わります。
大きく見た場合・・・いや、違いますね。
未来の人達が歴史を振り返った際にこの慣例の戦争が始まりと言われるでしょう。
要は我が国を形作る戦いになるんでしょうね。」
「形作る・・・か。
んー・・・どういう事だ?」
「今回、陛下やエルヴィスさんにも相談をしていますが、方針としては防御を徹底する。
これです。」
「そうだな。
となると、我が国の戦争への考えは基本的に迎え撃つ事が大前提となるか。」
「そしてどんな事があっても揺るがないという事ですね。」
「揺るがない?・・・そうか。」
「戦争では何があっても不思議はないですよ。
ですけど、まぁ、何かありますからね。」
「そんな予定を聞きたくないな。
タケオは知っているんだな?」
「まぁ・・・事前情報は知っていますよ。
現地に行ったら変わっているかもしれませんけどね。」
「何が起きるんだろうな。」
「なーにが起きるんでしょうね。」
ゴドウィン伯爵と武雄が言う。
「何人が帰らないだろうな。」
「・・・エルヴィス伯爵軍の方では衣服や魔法師の運用で改善を図るみたいです。
魔法師の運用は変えているのですか?」
「一応・・・だな。
親父殿から報告書は貰っているし、試験しているんだが、エルヴィス伯爵軍程、出来ていないだろうな。
ん~・・・トレンチコートもまだまだ足らないしなぁ。」
「生産の方は頑張っています。
これ以上は今の所、難しいですよ。」
「そうか。
はぁ・・・漠然とした不安があるな。」
「そうですね。」
武雄とゴドウィン伯爵がワインの水面を見ながら話し合うのだった。
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