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第2358話 研究所で打ち合わせ。(よし、陛下の懐を攻めよう。)

研究所の3階 所長室。

武雄、ヴィクター、マイヤーとアンダーセンが打ち合わせをしていた。


「「はぁ・・・」」

マイヤーとアンダーセンがため息をつく。

「そういう話になってしまったのですからしょうがないでしょう。

 ダニエラさん相手に断れる人はいませんって。

 あ、ヴィクター、デムーロ国の事ありがとうございます。

 予備知識としては十分だと思います。」

武雄が苦笑しながら言う。

「ですが、所長・・・いえ、なんでもありません。

 誰を連れて行きますか?」

アンダーセンが言ってくる。

「ベテランの内、2名をお願いします。

 魔王国 王軍の全軍出撃というアズパール王国にはない情報を手に入れられます。

 向こうの軍の幹部とも話が出来るでしょうから、話が上手い者を。

 それと多少酒盛りが出来て友好が結べそうな方を。」

「ベイノンは元第二情報ですし、酒好きなので適任ですね。

 あとこちらとしては向こうの魔法師の情報が欲しいので、元第一魔法のブレアが良いと思います。」

マイヤーが言ってくる。

「魔王国の魔法師ですか?」

「はい、たぶん魔法師の完成度という点では我らより上でしょう。

 それの3000名の魔法師部隊があるのですよね?

 たぶん、我々が見た事もない魔法戦が見れるでしょう。

 今後の事も鑑み、大規模な魔法師の運用を見させて頂いて、我が国に情報を持ち帰った方が、王城に良い報告になると思います。」

マイヤーが言う。

「なるほど・・・最終的な人選は任せます。

 アンダーセンさん、試験小隊内で決めてください。」

「了解しました。

 マイヤー殿の意見も参考にし、早々に決めます。」

「はい、お願いします。

 あ、そうだ。

 王城に行った際に大袋の新作を手に入れましたよ。

 ヴィクター、マイヤーさん、研究所の共有財産ね。」

武雄がそう言いながら皆の前に王城で手に入れた最新の大袋を取り出す。

「今までのよりも間口が小さいですか?」

マイヤーが言う。

「その分安くなっているそうですよ。

 確か、市場価格は金貨1500枚で王家割引をして貰って金貨500枚です。

 今回は陛下にお願いして買って貰いました。」

「・・・それでも金貨500枚ですか。」

「陛下の懐が温かくて何よりでしょ・・・あ、今回のグローリアさんの皮を売りに行かないとなぁ。

 次回も手に入りそうだから・・・今回は陛下に売るか。

 あとで陛下に愚痴と前回の金額で買うなら売るという手紙出しておきましょうか。

 うふふ、買うかなぁ?」

「あ~、また所長が悪い顔をしている。

 エルヴィス伯爵には良いのですか?」

マイヤーが呆れながら言う。

「うん?今度グローリアさんが遊びに来る時に1kgくれるそうなので、そちらはエルヴィス家に入れますよ。

 今回は私がグローリアさんの現物を購入したんでね、まずは卸値が高い方に売り込みます。

 ま、売れなくてもどこかで売れるでしょうし、心配はしていません。」

「そうですか・・・まぁ、所長が楽しそうですからね、実施しても問題ないのでしょう。

 あとは王家が判断するでしょうし。」

「そうですよ~、陛下のお小遣いをむしり取らないとねぇ。

 あ、違った。

 上司なのでね、最初にお伺いしないといけないですから。

 支払いも早いし、良いお客様ですね。」

「はは・・・あまり陛下の懐を狙い過ぎも危ないですよ?

 有限ではありますからね。」

「そうしたらウィリアム殿下方の3皇子に話を持って行くだけです。

 それに、王家以外にも買いたそうな人は多いでしょうしね。

 王都守備隊の予算いくらでしたっけ?」

「うちの古巣の懐事情もあまり良くないですよ?

 まぁ・・・総長は欲しがりそうですがね。

 あとは騎士団ですかね?予算があればとなりますけど。」

「ちなみに値下げには応じませんけどね。」

「物が物なので、値下げはしてこないと思いますけど・・・まぁ、欲しがる者は確かに多そうです。」

マイヤーが頷く。

「ちなみにマイヤーさんとアンダーセンさん、欲しいですか?」

「欲しいですけど・・・値段に見合っているかという所ではあまり・・・

 今の戦闘ベストのSL液を塗布したので十分だとは思います。」

武雄の質問にアンダーセンが答える。

「・・・普及させる前にドラゴンの皮を売りぬくか。」

武雄が考えながら言う。

「まぁ、まだまだ普及は先でしょう。

 所長はドラゴンの皮を王家に売っておしまいだと思いますよ。

 この素材より良い物は無いのですから。」

「そうですね。

 明日には王都宛に手紙を出しますかね。

 あ、ついでに今の準備状況の確認をしますか。

 マイヤーさん、お願いします。」

武雄がマイヤーに言う。

「順調に戦争の準備が出来ています。

 各々の休暇等も取っていますし、物も揃っています。

 試験小隊と私の準備は終わっています。」

「うん、私の方も準備は終わっていると思います。

 念の為にステノ技研には明日行って、小銃改の状況を確認します。

 スコープの方は終わっていますか?」

武雄がアンダーセンを見る。

「はい、全員最新の倍率の物に替えております。

 使っていた物は所長の指示により、エルヴィス家の騎士団と交渉をし、全数購入されています。」

「スコープの販売費用は試験小隊の予算に計上を終えています。」

アンダーセンとヴィクターが言う。

「うん、なるほど。

 なら、出立まで準備を進めてください。

 ま、何か足らないものがあれば現地で買えば良いだけですから。

 その時はその時と腹を括りましょう。」

「「はい。」」

マイヤーとアンダーセンが言う。

「マイヤーさん、研究室の方はどうですか?」

「報告書は回してはいますが、予定通りと言えば予定通りです。

 所長の帰りが遅くなるという事なので、追加の研究内容については所長が直接、話し合ってください。」

「わかりました。」

武雄が頷くのだった。



ここまで読んで下さりありがとうございます。

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― 新着の感想 ―
お、3倍のスコープも革と一緒に売れるじゃない
[一言] 自分で使わないのかね?ドラゴンの皮+SL液とか研究し甲斐はあると思うけど、まぁ高値で売りぬいた方がお得か
[気になる点] >「うん、なるほど。  なら、出立まで準備を進めてください。  ま、何か足らないものがあれば現地で買えば良いだけですから。  その時はその時と腹を括りましょう。」 の部分の『~…
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