第2327話 お昼休憩です。(待ちぼうけの協力工房。)
待っているのも何なので武雄は1階の喫茶店に行って、早めの昼食を取る事にした。
「キタミザト様、おかえりなさいませ。」
ヒルダが水を持って来て挨拶をする。
「ただいま、ヒルダもお仕事お疲れ様。
今日も頑張っていますね。」
「はい。」
ヒルダが答える。
「キタミザト様に言われた報告書出来ています。」
「そうですか。
どのくらい回りましたか?」
「えーっと・・・14件32個です。」
ヒルダが言ってくる。
「・・・・・・え?・・・調査は2週間の12日でしたよね?」
「はい!」
「えーっと・・・数が多いですね。」
「お母さんとお父さんと一緒に食べたんです。
1個を3つに分けて小さいですけど、色々食べました。」
「あ、なるほどね・・・ん?・・・それで良いのか?」
武雄が腕を組んで悩む。
「ダメでしたか?」
ヒルダが言ってくる。
「ダメではないですよ。
ヒルダ的に報告書を作ってどう思いましたか?」
「ん~・・・ちゃんと感想を書けたと思います。
キタミザト様が言うように味があまり好みでないのもありましたが、ちゃんと書きました。」
「うん、まずは正直に書くのが大事ですからね。
味の好みは人それぞれです。
ヒルダのお父さんとお母さんでの評価が分かれる物もあったでしょう。」
「はい、ありました。
一応、お父さんとお母さんの評価も書いておきました。」
「それは助かりますね。」
ヒルダの言葉に武雄が頷く。
「あと、店によっては他の店と同じ物を売っている所もあって種類としては32個もありません。」
「それはそうでしょう。
でも、店が違うと味も違うと思いますが。」
「はい、驚きました。
あそこまで変わっているのですね。」
ヒルダが言ってくる。
「それがお店のウリでもありますね。」
「ウリ?」
「あー・・・店の特徴でしょう。
先ほども言いましたけど、人の好みは人それぞれです。
同じ商品と謳っていても味が違えば自分の好みの所に買いに行くものです。
ヒルダも自分で買うなら自分が美味しいと思う物を食べたいでしょう?」
「はい!美味しい物を食べたいです。」
「ま、まずはヒルダの報告書を見て、美味しそうなお店を割り出しますかね。」
武雄が嬉しそうに頷く。
「・・・今になって、あの内容をキタミザト様が見ると思うと・・・・本当に美味しかったのか自信がなくなります。」
ヒルダが急に不安になったようだ。
「平気ですよ。
あくまでヒルダの感想を知りたいだけですから。
いつ持ってこれますか?」
「明日にでもお持ちします。」
「わかりました。
あと、費用は足りましたか?
金貨1枚を渡したと思いますが。」
「はい!大丈夫です。
余ったくらいです!」
「なら、余った分は今回の報酬としましょうか。」
「え!?あんなに・・・よろしいのですか?」
「ええ、調査ご苦労様でした。」
「はい、ありがとうございます。
・・・明日、報告書を持って来ます。
キタミザト様は明日はいらっしゃいますか?」
ヒルダが聞いてくる。
「はい、その予定です。」
「わかりました。
用意しておきます。」
「はい、お願いします。」
「あ、今日の日替わりが出来たみたいなので、持って来ます。」
ヒルダがそう言って昼食を取りに行くのだった。
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イーリーの雑貨屋。
「・・・モニカ、来ないな?」
カウンター席に座っている店長が隣に座るモニカに聞く。
「今日は報告を受けるはずだから、こっちに来ると思ったんだけど・・・来ないなぁ。」
「あれか?報告事項が多くて今日は来れないという感じか?」
「いや・・・キタミザト様の事だから・・・私達が気を抜いた時に来る可能性もあるし。」
モニカが真剣な表情で言う。
「モニカ・・・どんだけキタミザト様が怖いんだよ・・・」
「・・・人生やり直せてもキタミザト様には盾突かないくらい怖い。」
「わからないなぁ、その表現。」
「ふっ・・・今にわかるわよ。
フラッと遊びに来て、かなりの重大事を放り込んでくる方だからね。
仕事も絶えず持って来てくれるし。」
「なんだその理想なお客様は!?」
「ふっ・・・仕事があるのは確かにありがたいんだけどね・・・ま、覚悟しておきなよ。」
モニカが悟った顔をさせる。
「そんなになのか?」
「そんなによ・・・雑貨屋に私達の忙しさが適用されるとは思わないけど、今よりかは確実に忙しくはなると思うわ。」
「それは期待するしかないな。」
店長がワクワクした顔をさせるのだった。
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ラルフの仕立て屋。
「店長!注文が来ました!」
女性店員がラルフに書類を持ってくる。
「注文でそこまで慌てないでください。
で、なんの注文が来たのですか?」
「はい!王都のレイラ様からナプキンが大量に!」
「・・・ふむ・・・王立学院向けにと思って送ったら思わぬ購入者が出て来たな・・・それにしてもレイラ殿下か・・・
その注文書には第3皇子一家の女性陣3名分と思われる量ですか?」
「いえ・・・最低でも10名分と思われる量です。」
「ふむ・・・買い貯めると言うには早すぎですね。。」
「大口のお客さんが居るのでしょうか?」
「さて・・・納期を守って製品を作っていきますか。
この調子ならナプキンも売り上げが良くなりそうですね。」
「そうですね。
この調子でお客様が増えて行くと良いですね。」
女性店員が言うのだった。
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