第2323話 研究所の打ち合わせ。2(試験小隊と戦争関係の話。)
「試験小隊については、小銃の慣熟訓練を実施しながらも各員の体力および剣技の向上を目指しています。
攻撃魔法はファイアを中心に精度を高めるようにしています。
また、所長の特殊コンテナ搭載馬車の納入がされており、現地にて迅速に展開出来るように組み立ての慣熟訓練を実施し、移動等で故障した際の対応方法の講習も受けており、持って行く予備部品の納入も終わっています。
テントや寝具、各自の武器については調達が終わっております。
所長より預かっている小銃改と小銃はテイラー殿の方に保守に出しています。
一応、明後日には納入される予定ですので、納入され次第、出立が出来る物と考えます。」
マイヤーが言う。
「うん、総じて準備は順調という事ですね。
エルヴィス家との話は?」
「はい、私も数度参加していますが、基本的にはアンダーセンが打ち合わせに行っています。
戦場での配置ですが、関から出て中央にゴドウィン家、右にテンプル家、左にエルヴィス家となります。
我々研究所はエルヴィス家の中の左端の後方に配置される事となりました。」
マイヤーが言う。
「左端の後方ですね。」
「はい、前線部分はエルヴィス家の兵士が盾を用意し、盾の向こう側に拒馬を配置する旨の説明がされています。
拒馬の配置についてはトレーシー研究室長とスズネ殿がエルヴィス家に説明に上がり、最終的にエルヴィス家内で設置位置を確定させたようです。」
「わかりました。
戦地での私達の配置についてはアンダーセンさんに聞きましょうか。」
「はい、お願いします。
所長が言っていた石を敷いてというのは採用されるようですよ?」
「うん、設営も含めてアンダーセンさんに予定の説明をして貰った方が良いですね。
私達は少数しかいませんし、やりくりが大変そうです。」
「はい、とっっっても大変でしょう。
あとで労ってあげてください。」
「そうですね、任せられる優秀な部下が採用出来て助かりましたね。」
マイヤーと武雄がにこやかに言う。
「はぁ・・・主、マイヤー殿、戦争での部隊関係の確認は終わりですか?」
ヴィクターが聞いてくる。
「ん~・・・マイヤーさん、準備は順調という所と戦場での部隊の事はアンダーセンさんに聞く以外で確認する事はありますか?」
「そうですね・・・出立する日にちの確定をお願いします。
開戦が8月15日ですよね。
ここからゴドウィン伯爵邸までは馬車で6日、そこから関までは4日と想定はしています。」
「10日ですか・・・石の敷き詰めにかかる時間はどのくらいですか?」
「丸2日は最低でもかかるでしょうか・・・3日頂ければ問題ないと思います。」
「13日か・・・ゴドウィン伯爵領で休暇を取らせる事を考えると1泊余計にすると考えれば、14日という所ですか。
行き帰りだけで20日って・・・はぁ、移動は時間がかかりますね。」
武雄がため息をつく。
「そういう物ですから。」
マイヤーが苦笑する。
「あれかな・・・行きはしょうがないとしても帰りは空いている道が良いのでエルヴィス伯爵領側の関経由で帰りましょうかね。」
「・・・所長、前に通ったあの道ですか?」
「道ありましたよね。」
武雄がマイヤーに言う。
「確かにありましたけどね・・・まぁ・・・いけなくはないでしょうが・・・」
「実践が最大の訓練でしょう?
オークならお手頃でしょう。」
「普通はオークはお手頃ではないのですけど・・・
まぁ、全員いますし、難しくはないでしょうけど・・・一旦、帰りの経路は保留にしてください。
アンダーセンとも打ち合わせしないと決められないです。」
マイヤーが言う。
「わかりました。
で、出立の日程かぁ・・・3伯爵領総計5000名の移動があるから早めに行きたいですよね。
今日は・・・」
武雄がヴィクターを見る。
「7月17日です。」
「・・・さっきの日程では8月1日には出立したとして8月14日に陣地構築が完成かぁ・・・でも、3伯爵達も同じくらいを狙って動くでしょうから・・・1週間前倒しで行くなら7月24日かぁ。」
「24日であれば出立には問題ありません。」
マイヤーが言う。
「1週間前であればアズパール王国側も魔王国側も当該の領主軍の先遣隊が布陣し始める頃ですね。」
ヴィクターが言う。
「移動時の渋滞を避けるというのもあるけど・・・1週間前倒しで行けるのなら、向こうの陣地構築を見ながら初期配置が確認出来そうですね。
・・・エルヴィス伯爵には相談してきますが、24日に出立予定として準備を始めなさい。」
「「わかりました。」」
「試験小隊とマイヤーさんは休暇を取る事、2日くらいは休ませてください。
連続休暇でも可、新人のケードは実家に行って休養させる事。
予定はアンダーセンさんに組ませましょう。」
「了解しました。」
マイヤーが頷く。
「ヴィクター、魔王国側の陣地布陣の手順を教えてください。
何を見るべきかを考えます。」
「畏まりました。」
ヴィクターが頷く。
「・・・小休止しましょうか。
温かいお茶を飲んで気分を変えましょう。
その後はヴィクターから物資関係や研究所およびキタミザト家としての報告を聞きます。」
武雄が言うのだった。
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