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第2320話 261日目 武雄が居ない間にいろいろしたよ。(作らないといけない物があるようだ。)

武雄達の寝室。

ミア達は自室に戻り、武雄、アリス、パナ、コノハがお茶をしながら雑談をしていた。


「でね、タケオ、カレーコロッケ作ったんだけど、なかなかに屋敷内で好評だったよ。」

「でしょうね。

 カレー自体が受け入れて貰えているんですから、コロッケでも受け入れてくれるでしょう。

 ・・・王都西の宿に送りますかね。」

「あ、伯爵もそう言っていたからレシピは用意出来ているよ。」

「よし、なら送っておきましょうか。

 そう言えば、レイラさん達の出産の時に王都西の宿から出張してくれる予定になったそうですよ。」

「お、向こうもカレーの認知度を上げる気だねぇ。」

武雄の言葉にコノハが頷く。

「まぁ、私も口を出しましたしね。

 それに・・・カレーなら食欲が無くても少しは入りそうでしょう?」

「スープでも良いだろうけど、カレーなら冷めても美味しいよね。

 タケオは緊張で食べれなくなるなんてある?」

「緊張で?・・・ないですかね、うちの家は泣こうが病気しようが食事はきっちりと食べていましたし。

 子供の頃は食事時以外でお菓子とかなかったのでね、食事の時にしか食べれないという規則でしたよ。

 熱が出ようが怪我してようがご飯を食べていましたね・・・お陰で夏バテなんてした事ないです。

 むしろ食欲がないとか食べれないと感じたら本気で病気なんだという事を自覚して、大人しく病院に行っていました。」

「タケオのお爺ちゃんも凄かったけど、ご両親の教育も凄かったのね。」

「そういえば、私は子供の頃はおかゆが嫌いで・・・おかゆを食べるぐらいなら塩おにぎりと梅干とお茶をくださいと言っていましたよ。」

「お腹荒れない?」

「・・・荒れた事ないですね。

 気持ちも悪くなりませんでしたよ、むしろ食べて体力付けなきゃって思っていました。

 実際には荒れていたのかもしれませんが、本人が認識していないので、なかったとなりますね。」

「タケオ、食に対して逞しいわ。

 おじやは?」

「あー・・・最初見た時におかゆと思いましたけど、味が濃かったので料理として認識してからは美味しく頂いています。

 おじやを初めて食べたの大学生くらいですね。

 うちの鍋は終わったらうどんを入れていましたから、米を入れる感覚が無かったです。」

「そういう家もあるわね。

 うどんも美味しいよね、家の中だけだとそれが当たり前になるしね。」

コノハが言う。


「ちなみに今は王都に行く際には野宿は1日程度で次の日は店で食べれるのですが・・・1か月近く野宿だと料理の種類も限られるので米は使えると思うんですよね。」

武雄が言う。

「お米は洗うだけであとは鍋に入れて、火にかけておけばとりあえず食べれるしね。

 パンに比べれば圧倒的に野外調理に適している食材なのは確かね。」

「となると、飯ごうは作った方が良いでしょうか・・・」

「米文化自体が無いからあまり必要じゃないかな。

 今は鍋の残り汁でおじやが良いんじゃない?」

「おじやかぁ・・・」

「タケオ、やっぱりべちょっとしたの嫌いなのね。」

「嫌いじゃないですよ。

 ですが・・・どうせ食べるのならしっかりとしたご飯が食べたいなぁっと。」

「料理人達に頼めば?」

「彼らは全体の料理を作るのがお仕事です。

 玄米は全員分持って行けないのですから、試験小隊(我々)分を基本的に調理するとなるでしょうね。

 となれば、料理は作って貰って、ご飯は自前で用意でしょう。」

「パンは?」

「貰いに行こうかな。」

「まぁ・・・米はまだ来たばかりだからしょうがないか・・・

 なら、ダッチオーブンとかの肉厚鍋を持って行きなよ。

 あれなら多少火加減間違えても大量のご飯が炊けるよ、野外では大活躍すると思う。」

「鋳造鍋・・・鋳造かぁ・・・あるのかな?」

「ないかな?アリス~、肉厚の鍋ってある?」

コノハがアリスに聞く。

「そこはわかりませんね。

 料理人達に聞いた方が良いと思いますよ。」

「タケオ、明日確認だね。」

「そうしましょうか。

 あ、そうか、それと玄米にした物をどのくらい持って行くかも考えないといけませんね。」

「米はベルテ一家が保管しているけど、今の所、キタミザト家が保有しているから好きなだけ持って行けるね。

 ・・・ビエラどっちに居るんだろう?」

コノハが首を傾げる。

「ビエラの動向で食料の確保量が変わるんですよね。

 まぁ・・・それも後日確認ですかね。」

武雄が諦めながら言う。


「あ、そうだ、味噌と醤油と日本酒だけどね。」

コノハが言う。

「・・・誰が踏んだの?」

「約束通り、ニオだよ。

 あとテイラーやドナートも挑戦したけど、ニオのが一番潰れてたよ。

 まぁ、あの熱さじゃしょうがないよね。

 タケオも次回する?」

「ははは、長靴の製作を本気で考えないといけないみたいですね。」

武雄がにこやかに言う。

「タケオ、裸足でしてみたら?」

「え?それなんて言う地獄です?」

「味噌作りの地獄なんてないよ~。

 でも長靴は欲しいよね。」

武雄達はその後も土蔵の話で盛り上がるのだった。

・・

「じゃ、パナちゃん、寝ようか。

 アリス、タケオ、おやすみ。」

「そうですね。

 タケオ、アリス、おやすみなさい。」

「「はい、おやすみ~。」」

コノハとパナを武雄とアリスは見送るのだった。

「タケオ様、エリカさんとの事なのですが。」

「うん、話し合いましょうか。」

武雄とアリスはもう少し話をするのだった。



ここまで読んで下さりありがとうございます。

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― 新着の感想 ―
[一言] 病気の時の食事風景はなんか共感するところがあるし、ウチもオヤツが無かった訳じゃない気がするけどあんまり覚えてない上に、ジュースを買って置いておく概念が全く無かったですね。 そのせいか逆に大人…
[一言] 我が家も熱等で学校を休んだ際にお粥は作りませんでしたし、私もお粥は苦手でしたね。 病人食はおじやかうどんでした。 …殆ど胃腸を壊さなかったのもありますが。 Wikipediaで飯盒の項を見…
[気になる点] 気になる所で終わりましたね(笑)
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