第2308話 領地異動と出産の予定について。(精霊とメイドが総動員みたいですね。)
「はぁ・・・大変そうだ・・・」
ウィリアムがガックリとしている。
「ま、今回の慣例の戦争はこちらから仕掛けないというならそこまで被害は多くなさそうね。」
「魔王国の出方次第だけど、堅く守るしかないんだろうし。
お爺さま達なら確実に実行出来るでしょうからね、何とか乗り切って貰うしかないね。」
アルマとレイラが言う。
「エリカさん、家に来るそうですね。」
「はい!」
武雄の問いかけにエリカが背筋を伸ばして返事をする。
「「お願いね~♪」」
アルマとレイラが言う。
「エリカさんが来る頃には私は居ませんのでアリス達が対応してくれるでしょう。
新しい料理は・・・無いと思いますけど、美味しい物は多く用意出来ると思います。」
「はい!そこはかなり期待しています!」
エリカが返事をする。
「・・・ちょっと、エリカさん、大丈夫ですか?」
「大丈夫です!」
「・・・」
武雄がエリカを見てから、アルマとレイラを見る。
「まぁ、しょうがないって。」
「その内大丈夫になると思うので。」
アルマとレイラが苦笑しながら言う。
「で、引っ越し準備出来てるんですか?」
「「こっちの話!?」」
アルマとレイラが驚く。
「え?・・・戦争の王都での用事は終わっていますし、明日の出立の用意は部下達がしていますからね。
私はする事はありません。
なので、後は雑談をしに来ただけですよ。」
「そっか~・・・タケオさん、王都でやる事ないの?」
アルマが聞いてくる。
「やりたい事はないですね。
専売局や財政局とも話をしていますし・・・料理長との話し合いも済んでいます。
陛下とも雑談は終わりましたしね。
スミス坊ちゃんとジーナに報告はしていますし・・・皆さんと話が終われば今日は終了です。」
武雄が指折り数えながら言う。
「じゃあ、あとは寝るだけですね。」
レイラが言う。
「ええ、明日は朝一で出立します。
陛下にも皆さんにも挨拶は来ませんのでね。」
「わかりました。
で、タケオさん、領地異動を気にしてくれているのですね。」
ウィリアムが言う。
「それは気にします。
11月中旬以降の引っ越しではありますけど、今の所、変更の案内は来ていませんからね。
私は試験小隊を率いて王都から同行する手はずだったはずですし、エルヴィスさん達も少数で現地に集合でしょう?
どうなっているのかは気になります。」
「ふむ・・・遅れますね。」
ウィリアムが言う。
「そうですか。」
「ええ、今回の魔王国との戦争があるので、魔王国側の3伯爵領が少し落ち着いてからと王都で今話し合っています。
決まったらお知らせを送る事になると思います。」
ウィリアムが言う。
「わかりました。
アルマさんとレイラさんの出産がもうすぐですね。」
「お腹おっきくなったでしょう。
寝返りが大変よ~。」
「この中にもう1人入っているのが不思議なんですよ。」
武雄の言葉にアルマとレイラが言う。
「エリカさんとエイミー殿下が居なくて大丈夫ですか?」
「大丈夫じゃないかな?
うちのパイディアーも居るし。」
レイラが言う。
「タケオさん、一応、万が一を考えてスミスとジーナに応援をお願いしたいんですけど。
もちろん、王都の精霊達やメイド達は準備に余念がないのですけど、不安を1つでも和らげたいのです。」
ウィリアムが言ってくる。
「ええ、良いですよ。
ジーナもスミス坊ちゃんも、パラスもマリも使ってください。
あ、第1皇子一家のセリーナさんや第2皇子一家のリネットさん、ゴドウィン家のジェシーさんも出産ですね。
ジェシーさんは残念ながら実家での出産になるでしょうけど、これは致し方ないですかね?」
「あ、そうですね。
ジェシーお姉様はエルヴィス家での出産かぁ。
本当ならゴドウィン伯爵邸で生みたいだろうけどね。
今回ばかりはしょうがないね。」
「でも、エルヴィス伯爵邸なら精霊魔法師わんさか居るし、コノハ殿も居てくれるからね。
安心だろうね。
第1皇子一家と第2皇子一家はアンとクリナが居るし、大丈夫でしょう。
それにあそこは3人目だし、メイド達も慣れた物よ。
むしろ王城がウィリアム以来の出産だから古参メイド達が若手を指導しているみたいね。」
レイラとアルマが言う。
「パナ、パイディアーと打ち合わせを。
万が一の対応方法の確認をした方が良いでしょう。」
「わかりました。
パイディアー、少し話しましょう。」
「はい。」
パナが実体化し、パイディアーと部屋の隅に向かう。
パイディアーの手には保健の本が用意されていた。
「あ、そうだ、タケオさん、来ました!」
エリカが武雄に紙を見せる。
「うん?来た?・・・あー・・・良かったですね。」
「はい!最短の出産予定から少し遅れますけど、8月末から出産までアズパールカレーを王城で提供していただける事になりました!」
エリカが言う。
「良かったですね。」
「ありがとうございます。
でも、私はエルヴィス家に行きますけど。」
「あー・・・でも、エルヴィス家では週一か2週に1度は出ていますからね。
行っている間に確実に食べれますよ?」
「ですよね、それは楽しみなんです。」
「「「は?」」」
ウィリアムとアルマ、レイラが驚いている。
「うん?エルヴィス家では出して良いという約束ですし、予想以上にカレーがエルヴィス家内で好評でしてね。
ビエラ達もモリモリ食べてくれますし、食欲不振とかにならなくて良いですよね。」
「「「羨ましい~。」」」
ウィリアム達が口惜しそうに言うのだった。
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