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第2268話 アルマとレイラは興味津々。(国内の今後の予測は物価上昇?)

第3皇子一家の執務室。


「・・・ねぇ、レイラ。」

「はい、アルマお姉様、何ですか?」

「今日だけど・・・エリカさん、戻ってこれないだろうね。」

「相手はタケオさんですしね。

 ・・・あの保健の内容をやるんですかね?」

「初めてであれやるの?

 厳しくない?」

「さて・・・でもコノハ殿が書いてタケオさんが実践しているんですよね。

 タケオさんやると思いませんか?」

「・・・あれってマンネリ化対策じゃなかったっけ?」

「まぁ私達はそうですけど。

 アリスはあれを最初からですよ?」

「そうだったわね。

 ・・・あれが最初からかぁ・・・」

アルマが腕を組んで首を傾げてしまう。

「どんだけ凄い体験になるんでしょうかね?」

「・・・レイラ・・・こっそりと見学に行く?」

「それは・・・良いですね。」

アルマとレイラがぶっ飛んだことを言い始める。

「いや、ダメだから!

 エリカさんにもタケオさんにも悪いから!

 行っちゃダメだから!」

ウィリアムが妻達の暴走を止める。

「冗談よ~。」

「そうよ、ウィリアム、私達がエリカさんの痴態を見に行こうとするわけないじゃない。」

2人があははと笑いながらウィリアムに言う。

「・・・今日は3人で寝ようね。」

ウィリアムが言う。

「あら?どうしたの?」

「ウィリアムも当てられたの?」

「お互いに監視は必要だと思うからだよ。」

「あ、そうだね。

 ウィリアムが覗きに行くという可能性もあるものね。」

「・・・僕が行くわけないでしょう。

 スミスも同じ場所に居るのに。」

ウィリアムが呆れながら言う。

「あ、そうだった。

 エリカさんの事ばかり考えていたけど、スミスの初体験だった。

 そっちも気になるなぁ。」

レイラが言う。

「どんな女性が相手をするんだろうね?

 やっぱりエイミーっぽい子かな?」

アルマが言う。

「はぁ・・・無事に体験してくれば良いでしょうよ。

 今日は手を繋いで寝るからね。」

ウィリアムが言うのだった。


------------------------

アズパール王の執務室。

「・・・」

アズパール王が書類を見ている。

と、扉がノックされ、アズパール王が許可を出すとオルコットが入ってくる。

「失礼します。

 陛下、昨日の会議の議事録をお持ちしました。」

「・・・うん、そうか。

 そこに置いといてくれ。」

アズパール王が書類から目を放さずに言う。

「はい・・・何かありましたか?」

オルコットが書類を置いてから聞いてくる。

「うん?

 いや、経済局と建設局の中期的な見通しの報告書を見ているんだがな?」

「・・・確か、経済局の方はウィリアム殿下領が出来、クリフ殿下が王城に入城される事による国内の経済バランスの変化が予想されており、建設局は王都の再開発があると予想されていたと思いますが。」

「うん、そうだ。

 そうなんだが・・・建設局の方は結果的に王都もそれなりに発展するとしているんだよな・・・

 建設局が宿泊施設と商業地区の再開発による商店の増加に伴う建設件数が伸び資材価格の上昇が懸念されると書いてあり、経済局は地方領の発展が目覚ましく、王都の規模は今のままで推移し、物流が多くなる為、物流よりの税収入が増えるだろうと書いてある。

 これはどうなんだ?」

「物流が多くなるのでその業者が泊まる宿が増えたり、品物の流入が増えるので商店の規模が大きくなるという予想をしているのではないでしょうか?」

「宿はまだその説明で理解は出来る。

 だが、商店を大きくするような建て替えを実施するほどなのか?

 確かにタケオはエルヴィス伯爵領の工房を上手く使って新商品は作っているし、ウィリアムも卸売市場で面白い事を考えている。

 だが、王都で商店が建て替えるような所まで発展するのか・・・」

アズパール王が首を傾げる。

「ふむ・・・王都に物が集まると考えるのならば・・・そうでしょうね。

 ですが、ウィリアム殿下方が魔王国側の貴族向けの商品を一気に集めて販売する方法を実施しようと考えているとなると・・・建設局の方は少し外れた予測になるかもしれませんね。」

オルコットが考えながら言う。

「なにか見落としているのかもしれないな。

 そもそも商店が増えるという事は購買者が増えるという事か、もしくは今よりも購買力が高まる・・・手持ちの貨幣が増えるという事だよな・・・文官や武官の給料は変わっていないよな?」

「昇進等での増加はありますが、大枠の賃金基準は変わらないと決まっています。

 となると購買する人数が増えるという事で・・・あ、第3軍団の創設がありますね。

 あれのご家族分の増加を見通してなのではないでしょうか。」

「あー、忘れてたな・・・家族となると1000名から1500名程度の増加か・・・

 確かに、少し商店が手狭になる可能性はあるな。

 住む地区は決まっているのか?」

「人事局と建設局でまとめていると聞いています。」

「ふむ・・・となるとあながち間違いではなさそうだな。

 ・・・資材価格か・・・」

「今後数年に渡って資材も穀物も値上がりが予想されますね。

 そこはどう思われますか?」

「何とも言えんな・・・戦争の事は公表出来ないのだから批判だけは高まりそうだな。

 各所には耐えて貰わねばならんが・・・なるべく穀物だけでもあまり高くならないようにしたいものだな。」

「各領地への増産の推進をいたしますか?

 それだけでも不満の緩和に役立つと思われますが。」

「・・・今でも穀物増産の依頼は各領主にしてはいるものの、補助金を出している訳ではないから実効性がなぁ・・・今年は予算も余りが無いし、戦争に向けての費用も今後かさむからなぁ・・・・

 まぁしないよりかはした方が良いのだろうな。

 ・・・・・・オルコット、全領主向けに穀物増産の依頼をしようか。」

「はい、全領主に向けて増産に動くように書面を作成し、陛下のサインを持って通達する事とします。」

オルコットが頷くのだった。



ここまで読んで下さりありがとうございます。

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