表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2265/3642

第2249話 これは実施案ではありません。(軍組織改善案。)

武雄の説明は続いている。

「1大隊が総員1000名として、大隊は5個中隊、中隊は8個小隊、小隊は5個班となるでしょうね。」

武雄が黒板に四角をツリー状に書いて説明する。

「えーっと・・・そうすると・・・大隊が1000名、中隊が200名、小隊が25名、班長が5名ですか。」

軍務局長がメモを見ながら言う。

「そうですね。

 エルヴィス家では1000名なので、1個大隊規模ですね。

 ゴドウィン家は3000名なので3個大隊となるでしょうね。」

武雄が言う。

「ん~・・・1000名単位の所は良いとして。

 第2皇子一家領と第3皇子一家領ですね。

 あそこは騎士団と兵士が合わせて500名規模ですが。」

「・・・100名増やして3中隊で運用すれば良いのでは?

 別に厳格に大隊と銘打つ必要はないのですが・・・まぁ大隊が3中隊規模というだけですね。」

武雄が言う。

「ちなみに2500名の所はどうでしょう?」

「1大隊800名の4個中隊で、3大隊で良いんじゃないですか?

 もしくは1大隊で6個中隊を持つとか。

 その辺は臨機応変にでしょう。

 大隊が1000名前後で運用するようにと言っておけば、後は領主の意向で何とでもなるでしょう。

 ですが、概ね先程の数を堅持するようにと言っておけば良いのでしょう。」

「結構適当ですね。」

「私は実施案ではなく、こういう考え方もあるという議論のネタを言っているだけですよ。

 私とアルダーソン男爵の所は頑張って3個小隊規模、総称は試験中隊にしかならないんですけど。

 ですが、大隊、中隊、小隊と報告を受ければおおよそどのくらいの戦力が動いているのか、すぐに把握出来る事を目的としています。」

武雄が言う。

「ふむ・・・組織改編案・・・国家としての統一基準ですね。」

「はい、それに今のトップの下に小隊が並んでいる状態は確かに命令伝達が楽ではありますが、トップの処理能力に依存し過ぎです。

 トップは全体の動きを見て大隊を動かし、大隊長はトップの意志を反映させて中隊を動かし、中隊長はさらに狭い範囲の作戦遂行をする為に小隊を動かす。

 小隊長はもっと狭い範囲の作戦遂行をさせる為に動く。

 こういった流れが必要です。

 まぁ、動かすのに時間が今までよりもかかるかもしれませんけどね。

 各々が役割をわかっていれば、その場で何かあっても臨機応変に対応が可能だろうとは思います。

 それに・・・」

「それに?」

「攻める側の考え方として今の状態での軍組織なら・・・トップを打ち取れば全体の判断が出来なくなり、別々の動きをし始める可能性が高いと考えてもおかしくはないですよ。

 私なら判断が必要な場面でトップの首を取りに行きます。

 そうすれば相手の指揮が混乱して各個撃破が少しはし易くなるでしょうからね。

 ですが、このように各個に担当指揮官が居れば、例えば大隊長が後送になったら、第1中隊長が臨時で大隊長権限を有しておくと明記しておけば、すぐに各部隊を動かせます。

 少なくとも瓦解はせず、撤退に持ち込める可能性は高いと思います。」

武雄が言う。

「なるほど・・・確かに組織というのならキタミザト殿の言う事にもメリットがありますね。

 キタミザト殿、この案はエルヴィス伯爵殿に進言はされたのですか?」

「する訳ないじゃないですか。」

軍務局長の問いに武雄が即答する。

「それはなぜですか?

 この案は良いように見受けられますけども。」

「・・・良く見てください、小隊長以上を幹部とした場合、これ・・・幹部の数は何人ですか?

 エルヴィス家は300名の騎士団と700名の兵士の構成ですよ?

 どのくらいの騎士団員に兵士の給料まで下げる(・・・・・・・・・・)と通告するんです?」

武雄が黒板を指して言う。

「・・・あー・・・」

声に出したのは軍務局長だが、他の面々も武雄の言わんとしている事がわかる。

「こんな案を出して話が漏れたら騎士団員に私は刺されかねませんよ。」

「・・・王都は割合がもっと歪なんですよね・・・」

人事局長が考えながら言う。

「王都の場合は、第1騎士団と第2騎士団を統合して、第1大隊を結成し、かっこ書きで特殊大隊とか即応大隊と銘打って特別感を出してあげれば給料そのままで人事編成が出来るんじゃないですか?

 まぁ、その場合の兵士だけの第2大隊は人員不足でしょうけどね。」

「そうですか・・・悩ましい問題がありますね。」

「はい、王都は王都としての特別感を出せばまだ移行はし易いと思いますが、エルヴィス家ではそうもいきませんし、他の地方貴族達も悩むでしょうけどね。」

武雄がヤレヤレと手を挙げながら言う。

「ちなみにキタミザト殿、大隊が複数個ある場合の総称はあるのですか?」

総監局長が聞いてくる。

「・・・魔王国は軍呼びでしたね・・・連隊というのが適しているかと思います。

 ですけど、大隊数個で一貴族軍なら連隊という呼称は使わないでしょう。

 あくまでゴドウィン軍3個大隊で良いんですから。」

「なるほど、呼称は貴族の軍という括りですね。」

総監局長が頷くのだった。



ここまで読んで下さりありがとうございます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] この会議出席メンバーに対する タケオ の真の目的は、   魔王国の軍隊規模を、教えることですね それとなく
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ