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第2212話 250日目 明日の予定を決めてしまおう。(何を食べられるかな?)

 武雄が厨房での打ち合わせの帰りにて。


「あれ?キタミザト殿?」

フォレットとバートが通路の先から話しかけてくる。

「おや?デートですか?」

「仕事ですよぉ。

 キタミザト殿は?」

「私は厨房での打ち合わせの帰りですよ。」

武雄が言う。

「あ~・・・という事は明日は美味しい物が出るんですね。

 羨ましいです。

 上手く打ち合わせは終わったのですか?」

「ええ、今回は魔王国で買った調味料の売り込みですからね。

 明日はその試作です。」

「あ~、そう言えば何か買っていましたよね。

 ・・・私達の口に入るのは限りなく遠そうです。」

フォレットが諦めながら言う。

「ははは、いつかは口に出来るかもしれませんよ。」

「はぁ・・・キタミザト殿が王城に持って来ている時点で高そうです。

 陛下の気まぐれで私達が食べられたら良いんですけどね・・・」

フォレットが言うが。

「ま、それはないな。」

「だよねー。」

バートの言葉にフォレットがガックリとする。

「食べたいなら早く昇進するしかないでしょうね。

 少なくともお金で解決出来るかもしれないですしね。」

「「昇進かぁ・・・」」

2人が考える。

「キタミザト殿、研究所で出ますか?」

「・・・表立っては出ないでしょうね。

 まぁ、試験小隊には出す可能性は高いですけど、頻繁ではないでしょうね。」

「そっちに異動した方が早く食べられそうです。」

「ははは、応募してアンダーセンさんの目に適ってください。

 最悪は私経由でも良いですけど、アンダーセンさんに何か言われるかも。」

「言われるんですか?」

「さぁ、今まで言われていないですね。

 ブルックさんとアーキンさんの時は何も言われなかったですしね。

 フォレットさんとバートさんなら大丈夫じゃないですか?

 ま、頑張りなさい。」

「「はーい。」」

2人が返事をする。

「あ、そういえば・・・明日、暇ですか?」

「俺は仕事です、フォレットが休みですね。」

「キタミザト殿、全然休み合わないんですよ。

 ・・・あれ?誰かしら来ているんですよね?」

「今回はブルックさんとアーキンさんですけど、今2人は休暇を取らせています。

 2日分です。」

「はぁ・・・羨ましい。

 それだけでももう応募しちゃおうかなぁ・・・」

フォレットが呟く。

「いつでもどうぞ~。」

武雄が気軽に言う。

「はぁ・・・相当応募が来ているようですよ?」

フォレットが言う。

「それは知りません、マイヤーさんとアンダーセンさんにお任せですから。

 それにしても早いなぁ・・・総長に聞いてみるかな。」

武雄が考えながら言う。

「それが良いでしょうね。

 あ、で、明日は私空いていますよ?」

「ちょっと道案内お願いしたいんですけど・・・お休みなのかぁ・・・他の人を当たりますかね。」

「あー、平気です。

 特に予定もないので。」

「そうですか?

 なら、休日を貰ってしまうので何か食事をしますか?

 私が奢りますよ。」

「え?本当ですか?

 やった。」

「バートさん、フォレットさんとデートしてきます。」

「はい、いってらっしゃいませ。

 で、どこに行くんですか?」

バートが聞いてくる。

「飲食店に行きたいんですよ。

 場所は・・・明日、知っていそうな人に聞きに行くんですけどね。

 王都のお店なんですけど、道がわからなくて。」

「へぇ・・・キタミザト殿が行きたいというなら有名店ですか?」

「いえ・・・そうではないと思います。

 街中のお店だと聞いています。

 なので、王都の住民方がどんな物を食べているか確認したいんですよ。」

「たぶん普通だと思いますよ?」

「私はその普通を知りたいんです。」

「ふーん・・・ま、場所がわかったら言ってください。

 一度、地図で確認しますから。

 それにしてもキタミザト殿は街中の味を確認に行くんですね。

 旅先だけだと思ってました。」

フォレットが感心しながら言う。

「旅の先々で料理は味わうべきなのはそうですけどね。

 王城にしかない調味料とかあるかもしれませんしね。

 もしかしたら私達が普段食べている料理と同じ名前でも味が違う可能性があります。

 国内であってもその違いは認識しないといけないと思っていますよ。」

「私なんかはあったとしても地域差としか思わないでしょうね。

 調味料まで考えはしないと思います。」

フォレットが言う。

「まぁ・・・王都に無く、エルヴィス伯爵領にはある香料とかあれば売れたりとかするのでしょうが、そういったのはもう王都に卸しているでしょうからね。

 まずは王都で使われている物を確認したいんですよ。

 それと料理をね。」

「王城では出来ないのですか?」

「国中の素材を最上級の料理人が調理して・・・費用が高そうなので個人的に楽しむだけにしますかね。

 私が知りたいのはエルヴィス伯爵領の領民に教えられる料理ですから。

 コロッケ美味しいですよね。」

「最高ですね。」

「ちなみにあれの派生を作ったのですが、エルヴィス家とキタミザト家と近場の人だけに提供となってしまいました。

 あしからず。」

「・・・絶対、キタミザト家に報告に行く任務を勝ち取ります!」

フォレットが力強く言う。

「それで、キタミザト殿、明日、フォレットはどこで待てば?」

バートが聞いてくる。

「午前一杯は陛下と打ち合わせです。

 昼でどうでしょう。

 ちょっと遅くなって良いならそのお店で。

 待ち合わせ場所は王城の受付で。

 で、場所を確認して貰ってから向かいましょう。」

「わかりました。

 キタミザト殿、格式張った所じゃないですよね?」

フォレットが笑いながら言う。

「街中の飲食店で?・・・ん~・・・違うと思いますけどね。

 普段着で良いですよ。

 もし格式があるのなら退散して違う店に行けば良いだけですから。」

「ははは・・・わかりました。

 では、キタミザト殿、明日の昼に。」

「ええ、明日はお願いします。

 バートさんにも何かお土産が買えたら買って来ますから。」

「お気になさらずに。」

バートが苦笑しながら言う。

「じゃ、お疲れ様。」

「「失礼します。」」

武雄達が別れるのだった。



ここまで読んで下さりありがとうございます。

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