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第2196話 249日目 王城に着きました。(ジーナも到着済みです。)

夕方の王都の城門。

作業服姿の武雄達が受付をする列の最後方に到着していた。

「何とか、夕食前には着けた感じはありますかね?」

「はぁ・・・今回は疲れましたね。」

「今朝、雨降っていた時は焦りましたが・・・何とかなりましたね。」

武雄とブルック、アーキンが話している。

「・・・ポンチョ・・・使えましたね。」

「標準装備でしょうね。

 まぁ色がちょっと黒いのが何ですが。」

ブルックが難しい顔をさせる。

「ん~・・・本来なら作業服の際は同系色の緑のポンチョ、制服ならカーキ色でこの性能が発揮出来れば良いんですけどね・・・まだ色は付けられないんですよ。」

武雄が言う。

「そこはしょうがないですよ・・・でも黒一色で・・・逆に目立つんですかね?」

「皆が着ていれば目立つかもな。

 所長、でも性能は発揮されていましたね。

 雨も浸透してきませんでしたし、風も入ってきませんでしたね。

 今まで使っていた物より体力の消費は感じられませんでした。」

ブルックとアーキンが言う。

「その分、ちょっと蒸れていた感じはしましたが、それは望んだ性能を発揮した代償でしょうね。

 良い結果が得られたと捉えますか・・・と、受付ですね。」

話していると武雄達の番になる。

「ミア、クゥを起してください。」

「はーい、クゥ、起きてー、着いたよ~。」

ミアが武雄のポケットから出て来て、ブルックのリュックがある場所に飛んで揺する。

「・・・きゅ?・・・きゅきゅ?」

「おっと・・・首が絞められる・・・ちょっと緩ませますから待ってください。」

ミアに揺すられクゥが起きるとブルックの背中側のポンチョの首元でもそもそ動いていたが、ブルックがポンチョのボタンを取って緩めるとクゥがブルックの顔の横にニョキっと顔を出す。

「きゅ♪」

「はい、おはよう。

 王都に着きましたよ、受付しますからね。」

クゥが鳴くと武雄が挨拶をする。

「きゅ。」

クゥが頷く。

と、受付の所に居たジーナが武雄達を確認したのか武雄の下にやって来る。

「ご主人様、無事に着いた事、嬉しく思います。」

「うん、ジーナもお疲れ様。

 今日も居るのね?」

「はい、私はご主人様の部下ですから。

 スミス様には許可を得ています。」

ジーナが答える。

「そうですか。

 スミス坊ちゃんの許可があるなら良いです。

 ジーナの事ですから、私の滞在先も決めているんですよね?」

「はい、私の方からウィリアム殿下方とオルコット宰相様には連絡入れていますし、料理長にも話は通してあります。

 ご主人様達の部屋の用意と確認も終わっています。」

ジーナが言う。

「いつもありがとうね。」

武雄がジーナの頭を撫でる。

「ん~♪

 このぐらい当然です。

 あ、ご主人様はいつもの部屋にしましたが、ブルック殿とアーキン殿の部屋を2人で1部屋にするか個別で2部屋にするか迷いました。」

「そこ迷わなくて良いです。」

ブルックがツッコむ。

「一応、風紀上の観点からご夫婦になる前は同室は止めておいた方が良いとなったので、お二人とも個室にしておきました。」

ジーナがツッコみを気にせずに言う。

「「ありがとうございます。」」

2人が言う。

「・・・ジーナ、それ誰に相談しましたか?」

武雄が聞く。

「オルコット宰相様に聞きましたが?」

「「・・・」」

ブルックとアーキンがなんとも言えない顔をさせる。

「うん、まぁ良いですかね。

 さて・・・ジーナが居るという事は受付は終わっているんですか?」

「はい、もう少しで兵士の方が来ますから人数等の確認で終わります。

 ご主人様はこのまま王城ですか?」

「ええ、あ、そうだ。

 スミス坊ちゃんとジーナと打ち合わせをしたいので時間を作ってください。」

「畏まりました。

 ・・・ですが、ご主人様、いつ王城から解放されるのですか?」

ジーナが聞いてくる。

「・・・それねぇ・・・明日は無理でしょうね。

 1日中、王城に拘束されると想定しています。」

「ご主人様、1日で済みますか?」

「・・・んん~・・・予備で1日?」

「わかりました、一応、3日後に打ち合わせをする予定を入れておきます。

 場所は寄宿舎にしますか?」

「それねぇ・・・王城の小会議室を借りれたらと思っています。

 まぁ、どうやるかはわかりませんが、総監局辺りに話そうかと思っています。

 昼食後の午後で取れれば良いんですけど。」

「わかりました、手続きはしておきます。」

ジーナが頷く。

「・・・ジーナ、会議室の使用申請をした事あるのですか?」

「いえ、ありませんが。

 エリカ様がしているのを見た事があります。

 たぶん、キタミザト家として申請しますから問題ないと思います。」

「そうですか・・・ジーナ、お願いしますね?」

「はい、わかりました。」

ジーナが頷くのだった。

「私の方からは打ち合わせの際に色々と話します。

 ジーナからは何かありますか?」

「いえ、ありません。

 私達も打ち合わせの時に話せれば良い程度の事になりますので。」

「わかりました。

 と、ブルックさんとアーキンさんは予定通り、明日と追加で明後日は有給休暇ですからね。」

「「了解です。」」

2人が答える。

「さて・・・今日はとりあえず、部屋に行って、挨拶して終わりましょうか。」

武雄がそう言うのだった。



ここまで読んで下さりありがとうございます。

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― 新着の感想 ―
[一言] キンクリ発動! まあそうそう王都への移動時にイベントも起きないよね(笑)
[気になる点] おおっ!? 前回は自室エンドだったのに 今回は王都前スタートだと! 去年までなら道中に何かしらイベントや会話回を挟んできて王都に着くまで何十話もかかるのに! 今年はなにか違うのか…
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