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第2180話 スミスとジーナは慰労会に出席。(アズパール王は報告を受けています。)

王城のスミスとジーナが手配した宿の近くの酒場にて。

「明日は本番です。

 予定はさっき渡したので皆、遅刻はしないように!

 そして羽目を外し過ぎないように!」

スミスが皆の前で話をしている。

「「「「はい!スミス様!」」」」

「うん、まずは無事の到着、ご苦労様でした。

 明日からよろしくという事で」

「「「乾杯!」」」

食事会が始まる。


「スミス様、少し見ない内にご立派になられて・・・」

今回の輸送隊の隊長が泣きながらスミスに言ってくる。

「いや、まだそんなに日数経っていませんけどね?」

スミスが呆れながら答える。

「いえいえ、凛々しくおなりです。

 私達はご立派なスミス様が見れて幸せです。」

「僕にはまったくわかりませんけどね?」

「男子は外に出ると見違えるほど成長をするものです。

 特にスミス様は王都にですからね。

 成長が著しいのでしょう。」

「そうなんですかね?

 僕としては皆さんも逞しくなった気がしますが?

 特に雰囲気とか。」

「アリス様方に扱かれておりますので。」

「・・・日々の訓練ではないんですね。」

「はい、いつ、アリス様とキタミザト様の戦闘訓練が実施されるやもと緊張感高めで訓練に励んでおります。」

「タケオ様・・・なにしているんですか・・・」

スミスが天井を仰ぎ見るのだった。


「ジーナ殿、スミス様のお付きのお仕事お疲れ様です。」

女性隊員達がジーナを労っている。

「いえいえ、スミス様はご自身でなんでもされますので私がしているのは洗濯と移動される際に後ろを歩く程度です。」

「何を仰います。

 護衛は私も伯爵様の移動時にした事ありますが、疲れるものです。

 それを毎日されるのですから、ジーナ殿を労わないとと皆で話していたのです。

 この場だけかもしれませんが、ゆっくりとしてください。」

「はい、わかりました。

 王都に来るのはどのくらいぶりなのですか?」

「私は第4小隊ですので、魔法師専門学院を卒業してからは1度も・・・何年ぶりですかね。

 あまり変わっていなくて安心はしていますよ。」

「そういうものですか。

 エルヴィス伯爵邸がある街で何か変わった事はありますか?」

「変わった事・・・キタミザト様以外ですか?ないですよ。」

「・・・ご主人様はあるのですね。」

ジーナが呆れる。

「あ、でもキタミザト様関連は食事から衣服まで結構活動されていますね。

 あれの変化で飲食店でピザが多くなりましたよ。」

「それに領内で見れば人工湖とか街道とか色々と着工していますね。」

女性隊員達が口々に言う。

「色々と動いているのですか、王都(こっち)にいるとわからない事ばかりで何が今起こっているのか教えて頂けると安心します。」

「そうですか、わかりました!

 ジーナ殿の為にご説明申し上げます。」

「ええ、お願いします。」

ジーナは既に聞いている内容でも知らないような対応をして来ている者達の気分を害さないようにして話をするのだった。


その後もエルヴィス領から来た面々はスミスとジーナと話をして盛り上がるのだった。


------------------------

王城のアズパール王の執務室。

「以上が、僕からの業務の報告です。」

ウィリアムがアズパール王に報告をしていた。

アルマとレイラ、エリカも同行していた。

「ふむ・・・特に何かあったという事ではないんだな。」

「はい、問題なく。

 小麦の方はパットの方も順調にやっています。

 総監局が上手くしているみたいです。

 概要は、エリカさんから。」

「はい、小麦の輸送につきましては計画通りに進んでおります。

 現在、足りない500kg分は王都内で確保済みで明日の引き渡しには間に合うと総監局から連絡が来ております。」

「うむ・・・で、エイミーは明日か。

 スミスの方は大丈夫そうか?」

「はい、ジーナ殿からはエルヴィス伯爵領より輸送人員および幌馬車が到着していると報告が入っています。

 今の時間ですと、エルヴィス家のスミス殿とジーナ殿で人員の慰労に向かわれていると思われます。

 エイミー殿下の方からの報告は入っておりません。」

「うむ、エリカ、ご苦労だった。」

「はい。」

「一番動かなければいけないのは明日だな。」

「「「「はい。」」」」

「まぁ・・・とはいっても我々は動かなくて良いんだが。

 若者達の報告を待とう。

 こっちからの報告は特にこの場で言う事はない。

 概要を言えば挙式は盛大だったぞ。

 それに皇帝とも話をしたが例の戦争でのカトランダ帝国側の大まかな変更はない。

 その程度だ。

 あとの細々とした事は今後、総長が作る報告書を待ってくれ。」

「わかりました。」

アズパール王の言葉にウィリアムが頷く。

「ウィリアムの方から他にはあるか?」

「ジーナから内々にアリスが妊娠したとの報告がきました。」

「え?・・・ほぉ、で?男か女か?」

アズパール王が一瞬止まるが、すぐに興味津々の顔つきで聞いてくる。

「アリス達は気にしていないようでまだ聞いていないようです。

 それと予定では来年の2月出産という事です。」

「ほぉ、それは良い事だな。

 無事に生まれてくる事をまずは望まねばな。」

アズパール王が頷きながら言うのだった。



ここまで読んで下さりありがとうございます。

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― 新着の感想 ―
[一言] ウィリアム皇子が、アズパール王の代行をしていたのですね。 ウィリアムは、アルマ レイラ 両妃 が、妊娠中は、 どのように処理しているのですかね。
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