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第2175話 244日目 スニーカー色決まって来たんだね。(エリカとジーナからの検討依頼。)

エルヴィス家の朝食後の客間。

エルヴィス爺さんは執務室に連行され、武雄とチビコノハは大広間に魔王国で買ってきた物を並べに行っていた。

パナはアリスの様子をチラッと見ながらも読書をしている。

「ん~・・・」

アリスはとりあえず、側室の事は一旦脇に置いておいて、ラルフの仕立て屋から出て来たスニーカーのデザイン数枚を見ていた。

「色が変なのがありますね・・・いえ、これは奇抜ではないんでしょうねぇ。

 たぶん、こういう色合いが今後は主流になるという事なんでしょうか。

 ・・・こっちがローカット、こっちがハイカット。

 ふむ・・・スズネさんは服に合わせて変えると言ってましたね、スカートにはハイカットでしたかね?

 えーっと・・・同じような色と異なる色・・・どっちが合うんでしょうね・・・」

アリスが悩んでいると客間がノックされ、アリスが「どうぞ~」と言うと夕霧が入ってくる。

「ん、アリス、シウンが戻ってきました。

 ジーナからアリス宛です。」

「はい、わかりました。

 午後には行って貰うかもしれませんから用意はお願いします。」

「ん、今、シウンが食事中。

 朝食後なので、ちょうど良い時に戻ってきました。

 アリス、私は伯爵の所に居ます。」

「はい、わかりました。」

「ん。」

夕霧が退出していく。

「ふむ・・・早かったですね。」

アリスが小瓶から手紙を出しながら言う。

「ジーナは王城に報告に行ったのでしょうね?」

パナが本を一旦閉じ、お茶を飲みながら聞く。

「たぶん・・・あ、エリカさんからだ、なにが・・・えぇぇ・・・」

アリスが首を大きく傾げながら声を上げる。

「うん?アリス、どうしましたか?」

パナが聞いてくる。

「これ・・・どう思いますか?」

アリスがパナにエリカの手紙を見せる。

「・・・うん、タケオの子種奪取計画書ですね。

 アリスに了承を得るのと昏睡状態させる為に私への協力依頼ですか。

 共犯の依頼ですね。

 切実な懇願書にもなっていますが・・・」

「エリカさんの本気度がわかりますね。

 はぁ・・・タケオ様の意識がなければ良いのでしょうか??」

「・・・タケオが認知しない所で行われますからね。

 寝ている間に周りが何かしているだけです、逆強姦ではありますが、タケオにされたという感覚は残らないでしょう。

 というよりも、コノハ達の考えの通り、エリカは側室と主張しない事やキタミザト家の継承に関わらない事を誓約書まで書くと言っていますね。

 あくまで子が欲しくて、出来ればタケオが良いという事ですよね。

 妾や愛人関係を望まず、あくまで精子提供をと捉えるならそこまで倫理上問題はないと思いますけど。」

「ふむ・・・エリカさん、思い切った感じはありますね。

 妊娠した際のエリカさんの待遇や評判はどうなるでしょうか?」

「ふむ・・・そこはアルマとレイラにお願いした方が良いでしょう。

 エリカの妊娠を秘密裏にし、養子とさせるか・・・やりようは色々です。

 王家に出来ない事はないのですから。

 真実を知るのはアリス、アルマ、レイラ、各精霊のみです。

 男性陣が知る必要はなく、行動は秘密裏に行わなくてはいけません。

 万が一はアリスが引き取れば終わりのような気もしますが。」

「・・・私の覚悟ですか・・・エリカさんの覚悟を受け止めきれる器かどうかですね。

 パナ殿、このエリカさんが要望する睡眠薬は作れるのですか?」

「ええ、2日あれば、タケオの体に悪影響はなく、後遺症が一切ない物を用意出来ます。

 あ、睡眠中の勃起を促す精力薬も用意しないといけないですね。

 あとエリカは初めてでしたか、なら意識が高揚し快楽物質が出やすくするような媚薬を用意してあげましょうかね。」

「2日・・・早いですね。」

「私の本業みたいなものですし。

 あ、そういえばアルからエイミーが使う可能性があるからとか言っていましたか。

 1本も2本も変わりありませんから、作って売りつけますかね。」

「媚薬・・・」

「アリス、欲しいなら言ってください。

 用意しますよ。」

「まだ・・・良いかなぁ?

 ・・・話がどうなるかはわかりませんが、いつでも出来るように準備はしてください。

 資金は渡しますし、必要な材料はルフィナ達に買わせに行かせます。」

「わかりました。

 いつでも出来るようにしておきます。」

パナが頷く。

「さて・・・後でエリカさんへの手紙を書くとして、ジーナちゃんは何を書い・・おぉう・・・」

再び、アリスが固まる。

「・・・今度は何ですか?」

「はぁ・・・これ、どう思いますか?」

アリスがパナにジーナの手紙を見せる。

「・・・性奴隷許可書でしょうか?」

「・・・何なんでしょう・・・ジーナちゃん・・・結構ぶっ飛んでたのですね。」

「『首輪があれば妊娠しないと聞きました、子供も出来ず、不倫にもなりませんからご主人様の性処理に私を使ってください』と言っていますね。

 タケオが不特定多数に手を出す前に抑え込む気でいますね。

 首輪と奴隷という身分でアリスも最悪はジーナを処分するだけで済むと思っての奏上ですね。

 忠義にある意味厚いんでしょうね。

 エリカもですが、ジーナもタケオとアリスを守る気で言ってきているのはわかります。

 ジーナの要請に応えるのですか?」

「そんなの許可できないでしょうよ・・・」

アリスが額に手を付けガックリとさせるのだった。



ここまで読んで下さりありがとうございます。

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― 新着の感想 ―
[一言] もう諦めて二人とも側室にしてあげようww
[一言] まあ、そもそも一回で必ずできるとは限らないわけで。 そうなれば『着床確認→再挑戦→着床確認』のループ。 できるまで繰り返せば流石にバレるでしょう(^_^;) そもそもなんで隠そうとするのか…
[気になる点] ジーナは初潮の知識は無かった感じだったが、男性の性力処理に関して性奴隷契約みたいなこと言ったりと知識はあるのか…。 初潮来てから誰かに性教育受けたのかね。
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