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第2172話 夕食後の報告会。1(まずは武雄から。)

夕食後のエルヴィス家の客間。

「ふむ・・・コショウは屋敷の者にも好評なようじゃの。」

「はい、ちなみに今日はスープに使ってみましたが、味が変わったのがわかりましたか?」

武雄がエルヴィス爺さんに言う。

「うむ、わかった。

 それに若干じゃが体が温かくなった気がするの。

 アリスはどうじゃ?」

「はい、私も体が温かくなった気がしました。

 味も今までの調味料とは違いますね。

 ん~・・・表現が難しいですが、辛い、痛いという感じが近いかもしれません。

 魔王国ではこういった食事を取っているのですね。」

「まぁ、非獣人系の者しか食べないみたいですが。

 今日はセレーネとルアーナに確認して貰っていますが、やはりコショウを使った料理は辛さが強く感じるそうです。

 少量・・・私達が使っているコショウの量の1割程度ぐらいなら食べられると言っていましたが、基本的には入れない方が美味しいと感じるようです。」

「なるほどの。

 これはヴィクターやアスセナも同じという事じゃな?」

「そう思っています。

 ちなみにシーザードレッシングですが、あれは2人とも辛いけどしょっぱくて美味しいと言っていました。」

「辛かったかの?」

「・・・私は辛くはなかったです。

 2人の感覚では辛いけどしょっぱくてサラダに合うという評価でしたのでシーザードレッシングは使用できると考えています。

 ですが、数は用意した方が良いと思います。」

「ふむ・・・となると他にも2人に合わせてのドレッシングが必要という事じゃの?」

「マヨネーズやウスターソースは美味しいと言ってくれているので、全くないわけではありません。

 アリスの事もありますから、料理長達はいろんなドレッシングを用意する意向みたいですね。」

「確か・・・レモンを多用すると思ったのじゃがの?」

「アリスの場合は、どういったつわりになるのかの確認をしながらですね。

 油を極力使わない方法のドレッシングを考えるみたいですね。

 油が問題なければマヨネーズや今回のコショウと塩、レモン、オリーブオイルのさっぱりとしたのも使用出来ると思っています。

 まぁ何かしらソースは用意出来ますからあまり不安視はしていませんけど。」

武雄が言う。

「タケオ様、オリーブオイルや油を使わないソースなんてありますか?」

「ウスターソースと中濃ソースですよ。

 なので、対応方法がないわけではないですが、毎回ウスターソースという訳にもいかないと考えているのでしょうね。」

「あ、ウスターソースには油は入っていませんね。」

アリスが思い出したかのように言う。

「あと使えそうなのはリンゴのすり身とタマネギのみじん切りをワインと合わせて火にかけて、塩、コショウで味付けとかですかね。

 酸味と甘みがある味になると予想しますけど・・・作りながら考えますかね。」

「タケオ様、食べれるうちに一度食べてみたいのですけど。」

「わかりました、明日にでも作ってみましょうか。」

アリスの要請に武雄が頷く。

「うむ、一風変わったソースが出てきそうじゃの。

 さて、では今日の出来事を話し合おうかの。

 まずはタケオからじゃの。」

エルヴィス爺さんが話題を振ってくる。

「はい、予定通りにリツと話し合いをしました。

 あと、ラルフさんの所に屋敷の方々や家の者用にダウンジャケットを注文しようかと思うのでその相談をしようと思います。

 あとは魔王国で買ってきた物の展示と観覧についてですね。

 この3つです。」

「うむ、では、レッドドラゴンのリツの引っ越しについての打ち合わせの報告から聞こうかの。」

武雄が今日の報告をするのだった。

・・

武雄の報告を聞き終わり。

「ふむ・・・フレデリック、どうじゃ?」

「はい、保護地区の方は問題ないようです。

 リツ様と夕霧様方の屋敷の方は公募ですので・・・まぁ総監部の方で手配を実施します。

 期間は短いですが2週間ほどで募集をしてみようかと思います。

 良い案が無ければ再度、募集をかけましょう。」

「よろしくお願いします。」

武雄がフレデリックに頭を下げる。

「いえいえ、費用は頂いていますからね。

 私達は実施するのみです。

 さて、屋敷の皆へのダウンジャケットはありがとうございます。

 そうですね・・・主、色は黒に統一した方が皆が着やすいと思うのですがどうでしょうか?」

「そうじゃのぉ・・・わしは白にしても良いかと思うが。」

「お爺さま、白は確かに見栄えは良いかもしれませんが、汚れが目立ってしまいます。

 長く使うなら黒の方が良いと思います。」

エルヴィス爺さんの考えにアリスが苦言を言ってくる。

「ふむ・・・確かにの。

 皆に気を使わせずに着させたいからの、無難な色で統一した方が良いの。

 なら、フレデリック、黒で行こうかの。

 腕の所にエルヴィス家の紋章のワッペンは許可しよう。」

「はい、畏まりました。

 タケオ様、以上です。

 サイズについてはラルフ様から発注書を頂いて記入するようにしてください。

 そこに皆からの欲しいサイズを聞いて一括でお願いする事になると思います。」

「わかりました、ラルフさんにお願いしておきます。」

武雄が頷く。

「それと魔王国の物資の観覧はヴィクターと話し合いながらタケオ様が王都に行っている間に済ませておきましょう。

 明日にでも大広間に机を用意しますので、買ってきた物を出しておいてください。

 もちろん、但し書もお願いします。」

「はい、わかりました。

 明日机が用意されたら出しておきます。」

武雄が頷く。

「さて・・・次はビエラ殿、報告するかの?」

「はい!ミア!」

「はいはい、通訳しますよ。」

ミアがビエラの肩に乗ってくる。

次はビエラの報告をするのだった。



ここまで読んで下さりありがとうございます。

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― 新着の感想 ―
[気になる点] ス・・・スミスに友達?」 「アリス、そこは驚嘆しちゃダメですよ。  学院は同年代が集まる場所ですからね。  友人も作りやすいでしょう。  喜ばしいではないですか。」 「まぁ、喜んでいな…
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