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第2167話 打ち合わせ終了。(ビエラ散歩に行く。)

「というわけで、離着陸する用の広場と建物を建てる広さの大きさは幅100m、奥行150mとします。」

武雄がドラゴン達に言う。

「グルゥ。」

リツが頷く。

「家は奥の50mの所を予定します。

 家の外観と内装はこちらで考えます。

 大まかに決まったらまたお呼びしますからね。

 打ち合わせをしましょう。」

「グルゥ。」

リツが頷く。

「家はエルヴィス伯爵領の領民に公募します。」

「グルゥ?」

リツが首を傾げる。

「主、リツが『公募って何?』と聞いていますよ?」

ミアが言う。

「私達だけで考えないで街中の人達にも考えて貰い、より良い家の案を出して貰いましょうという考えですね。

 もちろん、建てるのに用意できる費用は事前に知らせておきますからね。

 基本的には不足はないはずです。」

武雄が言う。

「グルゥ。」

リツが頷く。

「主、リツの家を皆さんに設計して貰うのはわかるのですけど。

 変な冒険者とか来たら大丈夫ですか?

 間取りとか知られていたら大変ですよ?」

ミアが聞いてくる。

「そもそもドラゴンを攻撃するといった事を考え付く者が準備なしに行動はしませんよ。

 確かに間取りがわかられていると面倒ではありますが、竣工後は完全に破棄をさせておけば問題ないですからね。

 どこにも図面が残っていなければ間取りを確認するのに時間を要するでしょう。

 下調べするにもここに来た時点で夕霧達が追跡して取り締まれますからね。

 大丈夫だと思いますよ?」

武雄が言う。

「ん~・・・職人とかは覚えていると思うのですが?」

「ミア、そんな事を言ったらキリがありませんよ。

 そこは施工する親方にしっかりと依頼しておけば良いだけです。」

「・・・大丈夫なんですかね?」

「それは信用するしかないんですよ。

 それか・・・」

「それか?」

「外装と内装を別の工房に依頼するという手もありますしね。

 ま、内装はハワース商会ですけど。」

「主、モニカ様に刺されますよ?」

「・・・ハワース商会から紹介された業者を使うに留めましょうかね。

 基本的には公募で選ばれた所が決めれば良いだけですけどね。」

武雄が明後日の方を見て呟く。

「さて、とりあえず、今日の所はこちらの用件は終わりました。

 次は間取りの詳細がわかってからにしましょう。」

「グルルゥ。」

リツが頷く。

「ビエラ、こっちの話は終わりました。

 で、リーザの話をしてください。」

「はい!、あ~?」

ビエラがリーザに向かって行く。

武雄はビエラ達から離れた場所に移動する。


「ぎゅ?ぎゅー。」

リーザがビエラに真面目な顔で言う。

「あ~?あ。

 あ?」

「ぎゅ!ぎゅ!」

ビエラの問いにリーザが両手を挙げて言い張っている。

「・・・グルゥ?」

「ぎゅ!?ぎゅ~。」

「あ?」

ビエラ、リーザ、リツで議論をしている。


「きゅ~・・・」

クゥが武雄の下にやってくる。

「うん?

 クゥは大人の会話に入らないのですか?」

武雄がクゥを抱き上げながら言う。

「きゅ~・・・」

クゥが首を振りながら諦め顔をさせていた。

「主、今、リーザの幼獣化の魔法の方法を確認しています。

 ビエラが出来そうと言っていますね。」

「ミア・・・希少性のある魔法って、間違えたら暴発とかしませんかね?

 危険が伴うなら王都側のリツの棲みかでして欲しいんですけど。」

「・・・あ~・・・うん、ビエラも同じこと言っていますね。

 あ、ビエラ達が王都側のリツの棲みかに移動するみたいですよ?」

ミアが言ってくる。

「タケオ!散歩!する!」

ビエラが武雄の下にやってくる。

「わかりました。

 夕食までに戻ってきなさいね。

 あと、無理はしない事、今日成功させる必要はないんですからね?」

「はい!いっちぇきます!」

ビエラがリツの下に戻り、ビエラとリーザが成獣になる。

「グルゥ。」

リツがオレンジが入った樽を持って武雄に頷いてから数歩歩いて飛んでいく。

「グルゥ。」

「グルルゥ♪」

リーザが会釈をして、ビエラが手を振って1歩踏み込んで飛んでいく。

「「いってらっしゃーい。」」

「きゅ~♪」

武雄達は見送るのだった。

・・

「黒板も片付けたし、施錠もした・・・さて、帰りましょうか?

 帰りに何か買って所長室でお茶でもしますか。

 夕霧もたまには研究所に来ますか?」

「きゅ。」

「ん。行きます。」

「はーい。

 あ・・・王都にドラゴン3体が行って大丈夫ですかね?」

「・・・あ~・・・王都に行ったら私怒ら・・・説明を強制されるかもしれませんね。」

「主、大変でしょうね。

 私はその間、ジーナ様の所に行っています。」

ミアが言う。

「ふふん、ミア、逃がしませんからね。」

「いや、私関係ないですし。

 皆様方の長い会議に私は要りませんからね。

 それはそうとこれで大まかに決める物は決めましたよね。

 主、王都に6月30日出発でしたよね?

 あと2日ですけど、魔王国で買った物を見せるのいつですか?」

「明日しかないんですよね・・・品物だけ置いて行って後はフレデリックさんとヴィクターでやってもらいましょうか。

 私が居ると変に注文してくる人がいそうですし。」

「主~、ヴィクター様に言っておかないと怒られますよ?」

「よし、戻って詳しく相談しますかね。

 ヴィクターとアスセナさんにお菓子買って行こうかな。」

武雄がクゥを抱えながら訓練場を後にするのだった。



ここまで読んで下さりありがとうございます。

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― 新着の感想 ―
[一言] ビエラ と クゥ は、  いまだに、街の子供達に、  追いかけられているのですかね? それとも、肩を抱き合って遊ぶ、  悪ガキ連合を形成していたりして。  子供達は、とっくに”ドラゴン語…
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