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第2136話 241日目 武雄の寝相ってどうなんだろうね。(ジーナ、的確な上司評価。)

武雄達の寝室にて。

「う~ん・・・」

アリスがベッドを見ながら考えていた。

武雄は湯浴みに行っています。

「どうしたの?」

チビコノハが聞いてくる。

「いえ・・・妊娠したので寝相が変わるのかと思って・・・」

「・・・うん、かもね。」

チビコノハが目を細めながら「アリスに寝相なんて関係ないじゃん」と思いながら頷く。

「アリス、あまり考え過ぎないで良いのですよ。

 変に考えすぎて悩まれる方が体に悪いです。

 いつも通りで良いのです。」

チビパナが言ってくる。

「お腹に悪くないですかね?」

「普通に寝てくれて構わないわよ。

 落ちそうになったら私が直すから。」

チビコノハが「えいっ」と両手で押すような仕草をしながら言う。

「・・・それはそれで悲しいですけど。

 ん~・・・落ちたりしたら危ないですよね?」

「アリスはベッドから落ちた事あるのですか?」

チビパナが聞いてくる。

「ん~・・・数年に一度ぐらいです。

 なんでああいう時は落ちている間に起きるんでしょうね?

 落ちてからでも良いでしょうに。」

「・・・そういう物ですから。」

チビパナが少し考えてから言う。

「むしろベッドを2つにする?

 いくらタケオでも万が一があるだろうし。」

チビコノハが言う。

「あ、そうですね。

 タケオ様が寝返りをした時にお腹に足が当たるかもしれませんね。」

アリスが考えながら言う。

その言葉に「いや、アリスがタケオの上に乗っかるからなんだけどね?」とチビコノハが思う。

「ん~・・・でも折角一緒に寝ているのに・・・」

「アリス、臨時的にベッドを大きくするのはどうでしょうか?

 1人用のを横に付けてそちらにタケオが寝て、アリスはこのベッドを大きく使うという事も出来ると思いますが。」

「それ良いですね!」

アリスがパナの案に同意する。

「なら、明日にでも前にタケオが居た部屋のベッドを持って来て貰おうか。」

「そうですね。

 今日はタケオ様に注意して貰って寝るしかないですね。」

アリスが頷くのだった。


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王都の寄宿舎のスミスの部屋。

「家を潰されたことによる逆恨み。

 家族ではなく、雇われていた者と思われる・・・か。」

エイミーが警備局から貰った資料を見ながらなんとも言えない顔をさせて呟く。

「でも良く私がご主人様付きだとわかりましたよね?

 表立ってはスミス様のお付きですし。」

ジーナがエイミーに言う。

「キタミザト家に対しての嫌がらせと言うのが犯行理由だと警備局は睨んでいるわよね。

 でも、キタミザト家は王都に居ないから親類に対しての嫌がらせに切り替えた。

 キタミザト家とエルヴィス家の関係は調べればわかる事だからね。

 スミスがエルヴィス家の跡取りだから直接手は出せなくてもそのお付きなら・・・と考えたのかも。

 それに前にタケオさんが来た時に一緒に居たのを見られたんじゃない?

 それでキタミザト家と面識があると思われているのかも。

 だからスミスではなく、ジーナなのかもよ?」

エイミーがジーナに言う。

「・・・ん~・・・どうしようもなく、どうでも良い理由な気がしますね。」

「犯罪なんてそんな物じゃない?

 犯行をする者にとっては大義があるのかもしれないけど、端から観たらどうでも良いような事を理由にしている事が大半でしょう。」

「そうですね。」

エイミーの言葉にジーナが頷く。

「でも、今回は警備局が動いてくれるからそこまで大事にはならなそうだけどね。

 通学路にも立ってくれるというし、ジーナの情報で捜査は進んでいると言っているからね。」

「ジーナを尾行した者がさっさと捕まっているというのは良かったですよね。

 でも警備局の方も言っていましたが、何処まで深いのかが今後の捜査でわかると言っていましたよね。

 主家は監視の下に居るのですよね?」

「らしいわよ。

 王都追放後の話は王都内ではされないからね。

 話がされないという事は問題が無いという事。

 となれば別組織となるわよ。

 王都の監視を掻い潜ってやり取りをしている可能性はあるかもしれないけど・・・

 今更何が出来るのかと言う事よね。」

「結局は憂さ晴らしで関係者を拉致か脅迫ですか。」

スミスが言う。

「貴族に仕えていた者が地に落ちたものね。

 けど、悪い事をしていたのはタケオさんではなく、主家なんだけどね。

 忠義に篤いんだろうねー。」

エイミーが呆れながら言う。

「今回の施政者としての教訓はなんでしょうか?」

「悪い事するな、悪い事するなら逆恨みするな・・・と言った所かしら?

 ちなみにジーナ、タケオさんが何か悪さをして貴族を辞めさせられたらどう思う?」

エイミーが聞く。

「ご主人様が王都に対しての悪巧みをするというのはあまり考えれませんが・・・

 ご主人様は基本的に貴族に執着が無いので『やった自由だ』とか言って好き勝手する未来が見えます。

 スミス様はどう、お考えになりますか?」

「タケオ様が単独で悪さですか?・・・むしろ王家や王都としっかりとした相談をして悪巧みを考える気がするんですけど。」

「うん、しっかりと王家と王都はキタミザト家と連絡を取り合うわね。」

エイミーが答えるのだった。



ここまで読んで下さりありがとうございます。

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― 新着の感想 ―
[気になる点] 寝る時、床に直に布団を敷くのはやっぱダメなのかな?土足禁止の寝室を設ければいいと思うけど・・・と思ったけど、寒いのかな?だったら直に冷気が伝わらないようにベッドじゃないとダメなのかな・…
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