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第2098話 ビエラ到着。(あの・・・追加がもう発生ですか?)

「来たか。」

ヴァレーリの呟きにブリアーニと武雄も空を見上げる。

するとホワイトドラゴンが王城を一周してから着地してくる。

「グルゥ?」

目の前にヴァレーリが居て不思議なようだ。

「ビエラ、おかえり。

 『なんで居る』とか言うな。

 キタミザト殿だけが居ると思ったのか?」

「グルルゥ・・・グルゥ。」

ドラゴン(ビエラ)が頷いてから喉元に巻かれたシーツを指さす。

「はいはい、取りますよ。」

武雄がビエラに近寄ってシーツを取るとホワイトドラゴンが人型になる。

「あ~?」

ビエラがヴァレーリとブリアーニの所に行って「何飲んでるの?」と机を見る。

「ん?普通のお茶だぞ?

 飲むか?」

「はい!」

「わかった、ビエラの分を用意させよう。」

ヴァレーリがそういうと近くに居たメイドがすぐに動き出し始める。

「・・・」

武雄は席に戻らずにその場でアリスの報告書を見ている。

「失礼します。

 ホワイトドラゴンがやって来たようですが、ビエラ殿でしょう・・・でしたね。

 キタミザト殿、鉛筆のご回答が来たのですか?」

アンナローロがやって来る。

「ええ、来たのですが、私の予想より多いですね。

 月々1500本なら可能だそうです。

 あと40000本の納品以降も定数を入れて欲しいと言ってきていますね。

 どうしますか?

 買われるなら手続きを進めますが?」

武雄がアンナローロに聞く。

「月々1500本ですか・・・まぁ、月々の生産数に無理に割り込んでの数ですから私達の方はそれで我慢をします。」

「そうですか。

 なら、レバントさんとシモーナさんとで手続きを進めますね。」

「ちなみにですが・・・今は月1500本ですが、今後、生産量が増えた場合、1500本と言わずにもっと毎月持って来て貰ってもよろしいですし、40000本の納入が終わった際に月々3000本の納入が出来るのなら追加で72000本頼みたいのですけど。

 もちろんこちらも本数の納期ですから月々3000本以上になってもよろしいです。」

アンナローロが言ってくる。

「・・・はぁ・・・とりあえず、その件は持ち帰ります。

 当面は月々1500本の納入で我慢してください。

 増産体制や月々3000本以上の納入の件は生産工房と協議してご回答します。」

武雄が諦めながら言う。

「はい、良いご回答をお願いします。

 あ、増産出来なくても月々1500本は輸入をしてくださると色々と私が動きやすいのでお願いします。」

「わかりました、月々1500本は確実に卸せるように手配します。」

武雄が頷く。

「ビエラ、帰りますよ。」

「あ?」

ビエラがお茶を飲みながら首を傾げる。

「おいおい、キタミザト殿、折角来たんだお茶ぐらいどうだ?」

ヴァレーリが言ってくる。

「そうですよ。

 1杯くらいは飲まないとね。」

ブリアーニも言う。

「そういって席に着くと次々に仕事が増えそうな予感がするので退散したいのですけどね。」

武雄が呆れた顔をさせて言う。

「まぁまぁ、そう言わずに。」

「それほどキタミザト殿が特殊な事をしていると認識してくれるとありがたいなぁ。」

ブリアーニとヴァレーリが言ってくる。

「じゃぁ・・・頂きます。」

武雄が席に着く。

「あー、キタミザト殿、デムーロ国の方の意見はありがたかった。

 うちの部下達に良い刺激になったようだ。

 色々とキタミザト殿の策に付け足し、削ぎ落しをしながら話を進めているようだ。」

ヴァレーリが言う。

「発想の一つとして使ってくれるのならありがたいですね。」

「ああ、使わせて貰おう。

 それと・・・この報告書を見せておこう。」

ヴァレーリが武雄の前に書類を置く。

「・・・これは?」

「策の際に話に出た、ウィリプ連合国にいる第4軍補佐官 イルダ・チェステよりの報告書だ。」

「・・・見た方が良いですか?」

武雄がジーっと報告書を見ながら言う。

「いや、キタミザト殿の知っている内容の補完のような感じだよ。

 見て困る物ではないだろう。」

「では、失礼して・・・ふむ、下級層の奴隷の購入費が高く・・・ですか。

 この部分は我が国の者も訝しがっていましたね。」

「そうか・・・2方向から同じ懸念が出ているか。

 奴ら、本気でアズパール王国に攻め込むようだな。

 4年後なら中隊長ぐらいまでの指揮官を養成出来そうだしな。」

ヴァレーリが頷く。

「・・・ええ。」

武雄が考えながら言う。

「キタミザト殿、気に食わないとは思うけど・・・どうしたの?」

ブリアーニが聞いてくる。

「我が国の幹部達も同じことを言っていましたが・・・私はもう1つの考えを言ったんですよ。

 それが・・・まぁ、今思ってもあまり良い想像ではない事でしてね。」

「キタミザト殿がそう言うのなら可能性としてはあり得ると判断しての事だろう。

 なんだ?」

ヴァレーリが聞いてくる。

「領地内で抱えられる人員の数というのは限りがあります、なので、戦争を利用し、新たに買い取った中に優秀な者が居たなら有能ではない人材と入れ替えを実施する可能性を示しました。

 要は施政者側で要らない人材を使って突撃用の死に兵を作るのではと。」

武雄が言う。

「資金が潤沢にあれば・・・確かに使い勝手が悪い者を排除する事は出来そうだな。」

「それは・・・戦後の為よね?

 そこまでウィリプ連合国は勝つ自信があるとも取れるわね。」

「だが、それはアズパール王国を舐め過ぎではないのか?

 部隊を率いるのにはそれなりに経験と能力が必要になる。

 いらない人材で出来るとは思えんが・・・」

ヴァレーリ達が悩むのだった。



ここまで読んで下さりありがとうございます。

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