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第2081話 購入したい物を先に言っておきますね。(今日は大人しく帰るのですね。)

レバントがウスターソースの発注作業をしているので、武雄とシモーナが打ち合わせをしていた。

「えーっと、前に注文が来た槍の柄が20本から30本、ブリアーニ王国のネギの種が1kg、コショウがあるだけ。

 とりあえず、これを探せば良いんですね。」

シモーナがメモを見ながら言う。

「はい、それと小麦の輸出する際の価格のやり取りをお願いしたいです。

 シモーナさんには、レバントさんを通じて王都で買う事を条件にした価格ですね。

 私の方からはアズパール王国から輸出する際のシモーナさん向けの見積もりを送付しますので。」

「常に購入する際の価格を知っておくという事ですね。

 購入する際の基準は何kgにしますか?」

「・・・100kg単位にしましょう。

 輸送費用は何kgで荷馬車1台と計算出来るようにしてみましょう。

 輸送費用はシモーナさんにお任せしますから、見積もり上の価格設定をお願いします。

 そうすれば、事前に予算を考える事が出来ます。

 もちろん、正式には決まった総重量と輸送費用の見積もりを取って合意しなくてはいけませんが、事前に計画をするのに役立ちますので。」

「わかりました。

 今回のように大規模になれば半数の幌馬車を買い取りするとして、輸送費用の条件を考えます。」

「はい、お願いします。」

武雄が頷く。

「それにしてもコショウですか・・・辛いですよね。

 私もおばさんも食べないので良し悪しはわかりませんがよろしいですか?」

「構いませんよ。

 ちなみに食べるとどうなりますか?」

「舌がピリピリします。

 食べれなくはないのですけど、好みません。」

「そうですか・・・うちの者達に出す際は気を付けないといけませんね。

 で、朝から疲れていましたが?」

武雄がシモーナの朝の様子について聞いてくる。

「私のような立場でも王都ではそれなりに付き合いがあるんですよ・・・飲みました。」

「シモーナさん、弱いのに。」

「はい、弱いんです・・・でも行かないといけない時があるのです。

 それが昨日だったんです。

 コップ2杯程度ならまだ何とかなるのですけど、それ以上だと次の日体調が・・・

 はぁ、ケアは助かりました。」

「いえいえ、このぐらい問題ないですよ。

 獣人系はお酒は弱いのですか?」

「種族的に弱いですね。

 極稀に強い者が生まれるので本来なら飲みの席はそういった者を参加させるんです。

 今回は私が来ていると発覚してしまって、待ち伏せされて飲み会になりました。

 キタミザト様はアズパール王国に行くと飲まされますか?」

「ええ、まぁ・・・私の場合は相手が上位の事が多いのでね、飲んでもすぐにケアをかけて酔わないようにしていますよ。

 良いお酒でしょうに、勿体ない事をしています。

 ですが、酒の席で失敗する事に比べれば勿体ないなんて言ってられません。」

「そうなんですね~。」

シモーナが頷く。

「キタミザト様、シモーナさん、お待たせ。

 ウスターソースの販売が終わりました。

 また、来月お願いしますね。」

レバントが言ってくる。

「ん?ダニエラさんとカールラさんがこっちに来ませんけど?」

「なんだかもう帰るんだって。

 今日は忙しいみたいでね、本当にウスターソースを買いに来ただけらしいわ。」

レバントが言ってくる。

「キタミザト殿~、また魔王国に来たら言ってくださいね~。」

「キタミザト殿、レバントさんに削り節器と玄米精製機の発注書とシュワシュワな白ワインの請書渡しておきましたから。

 また魔王国に来る時は言ってくださいねー。」

「皆様、失礼します。」

ヴァレーリとブリアーニが中樽を1樽ずつ、アンナローロが両肩に樽を担いで店を出て行く。

「はい、また~。」

武雄が笑顔で手を振りながら3人を見送る。

シモーナもレバントも軽く会釈をして見送る。

「・・・中樽2つ担いでいましたね。」

武雄が手を下げて玄関を見ながら言う。

「重いでしょうに。」

「やっぱあれね、王城に勤めるのは体力が必要なのよ。

 さて、座りましょう。

 で、キタミザト様、シモーナさん、何を話していたんですか?」

レバントが聞いてくるのだった。

・・

「ふむふむ、問題ないわ。

 コショウも平気よ、こう見えて酒場の経営もやっているからね、扱っているし。

 ブリアーニ王国のネギについてはこの後すぐに王城に居るカールラさんを頼ってみるわ。

 居なかったらちょっと時間がかかるけど、探して報告するわね。」

レバントが武雄がシモーナに頼んだ物を見て頷く。

「はい、お願いします。

 レバントさん、今日は干し物屋と穀物問屋、雑貨屋に行きたいです。」

武雄が言ってくる。

「干し物屋と穀物問屋かぁ・・・輸入します?」

「いや、今回はどんなものがあるのかの確認と個人的に食べたい物を数点くらいです。

 戻ってから皆で吟味して輸出依頼をかけます。」

「ん~・・・わかりました。

 私の顔が利く所で確認して貰いましょうかね。

 雑貨屋はこの前行った所で良いですか?

 もっと品揃えの良い所にしますか?」

「えーっと・・・品揃えが一番とかでなくて良いので、あくまでレバントさんが交渉しやすい所で良いのですけど。」

「なら、前回行った所にしましょう。」

レバントが頷くのだった。



ここまで読んで下さりありがとうございます。

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