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第1934話 王家に報告。(さてはて王家はどう動く?)

第3皇子一家の執務室。

ジーナが訪問するとウィリアムとアルマ、レイラ、エリカとアズパール王が執務室にいて、訪問理由を教えるとアズパール王がオルコットを呼び、今に至る。


「以上、明日の夕方にエリカ様宛にご訪問をさせて頂きたく思います。」

ジーナが先程までのやり取りを報告する。

「うん、ジーナ、ご苦労だったな。」

アズパール王が労う。

「ありがとうございます。」

ジーナが礼をする。

「うむ・・・さて・・・ジーナの提案に乗ろうと思うが・・・エリカ、大丈夫か?」

「私は今回、傍観者のつもりでいましたので・・・何も用意をしておりません。

 応対するのは問題はないのですが、当初の予定通りにレイラ殿下に投げようかと思いますがどうでしょうか。」

「うん、直接こっちにくると思っていたから準備は出来ているわ。

 じゃあ、明日はエリカさんと一緒に私とアルマお姉様で出迎えるか。

 オルコット宰相、準備は出来ていますか?」

「はい、レイラ殿下。

 パット殿下に付いている護衛兵には連絡済みでどこにいるかはすぐにわかりますし、招集は出来るようにしております。

 一応、レイラ殿下から陛下にご相談に上がられるのですよね?」

「うん、一応、パットとエイミーちゃんが表立ってスミスと交渉するけど、実際は第1皇子一家と第2皇子一家に頼むからね。

 地方領の次期当主でしかないスミスからだとちょっと直接依頼はできないだろうし、かといって私達が直ぐに後ろ盾になるのもちょっと違うしね。

 そこでお義父さまの出番ですよ。」

「こういう出番なら何回でもしてやるぞ。

 まぁ面白い事を聞きつけての命令を出すまでだ。

 アルマ、レイラはスミスの補助をしっかりとな。」

「「お任せください。」」

「オルコット、パットの教育をな。」

「はい、総監局にて対応します、」

「・・・で、エイミーは誰が見る?

 なんとなくエイミーはさっさと終わらせてしまうようにしか思えないんだが。

 一応、見る者が必要だと思うんだが・・・」

「エイミーもうちで見ますよ。」

ウィリアムが言う。

「まぁ・・・そうだな。

 パットは将来の事も考えて文官に見させるが・・・あくまでも主体的に動くのはパットとエイミーだ。

 あまり皆が出すぎないようにしてくれ。」

「「「はい。」」」

アズパール王の言葉に皆が頷く。

「それにしてもそのエイミーちゃんのお付きのドネリーだっけ?

 まぁ良くもそこまで頭が回るわね。

 王城の人間が直接とか間接とか・・・気にしなくて良いのにね。」

レイラが若干、呆れながら言う。

「タケオさんがああなのに今更だよね。

 エルヴィス家とキタミザト家は一緒くたに見られている感があるんだけどね。」

ウィリアムが言ってくる。

「うん、それにスミスは私の弟なんだから一番に頼ってくれても誰も文句は言わないし。

 タケオさんは義理の弟・・・弟?あれ?」

レイラが首を傾げる。

「そこは後で協議ね。

 まぁ・・・言わんとしている事はわかるけど、タケオさんとスミスの事をとやかくいう者はいないんじゃないの?

 王城内でキタミザト家とエルヴィス家は信用高いようだしね。」

アルマが言う。

「実際にキタミザト家とエルヴィス家を敵に回す猛者はいませんよ。

 むしろスミス殿を取り込もうとする者がいないのかの監視が大変ですけどね。」

オルコットが言う。

「取り込む??

 スミス、王立学院が終われば領地に行くんですよ?

 王城で取り込んでどうするんです?」

レイラが言う。

「優秀な人材が寄こして貰える可能性が高まったり、魔王国側の情報が手に入りやすくなる・・・とかではないですかね?」

オルコットが言う。

「・・・その辺はタケオさんが上を行っている気がするわ。」

「キタミザト殿に言っても・・・と王城の者は思っているのでしょう。

 まぁキタミザト殿に言っても『自分で集めましょう』と言われるでしょうね。

 そこでその辺のお零れを王都に回して貰おうと考える者が居ても不思議はないですよ。」

アルマの呟きにオルコットが言う。

「・・・まぁその辺は後で話すとして。

 ジーナ、明日は夕方とは言ったが何時頃になりそうだ?」

アズパール王がジーナに聞く。

「4時頃だと思います。」

「そうか・・・準備しておこう。

 ジーナはもう戻って寝る事。」

「はい、失礼ながら最後にお聞きしたいのですが?」

「うむ。」

「エイミー殿下は明日どうしますか?」

ジーナが聞く。

「・・・同行させるかどうか・・・か。

 まぁ・・・来たら来たで対応すれば良いだろう。

 来なかったのならパットと同じように招集だな。

 アルマ、レイラ、上手くするように。」

「「は~い。」」

「エリカはアルマとレイラがしゃべり過ぎないように見ておいてくれ。」

「私には荷が重いと思いますが、何とかしてみます。」

エリカが頷く。

「ジーナ、あとはやってみるしかないだろう。

 とりあえず寄宿舎内で結論を出さずに我らの所に連れてくるように。」

「はい、陛下。

 では、これにて失礼します。

 陛下、殿下方、宰相様、エリカ様、おやすみなさいませ。」

ジーナが綺麗な礼をする。

「うむ、今日はご苦労だった。」

「ジーナ、おやすみ。」

「ジーナもゆっくり寝なさいね。」

「ジーナちゃん、おやすみ。」

陛下と第3皇子一家の3人が返事をする。

オルコットとエリカは頷くのみで終わらせていた。

ジーナが第3皇子一家の執務室を後にするのだった。



ここまで読んで下さりありがとうございます。

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