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第1907話 そうそう料理の話だったね。(他国の情報は売ってしまおう。)

「で、料理ですが、この屋敷の厨房でしますか。

 カールラさんの方は料理人は居るのですか?」

「はい、同行しております。

 基本的にはこちらで考えた料理の品評と美味しく食べる為の意見交換が出来ればと思うのですが。

 お教えいただけるものがあると嬉しくもあります。」

「・・・ん~・・・いくつかレシピ買いますか?

 私達の王都にも私は数個売ったりしましたが、全部で無くても使えそうな簡単なのを。」

「「ぜひ!」」

ヴァレーリとブリアーニが同時に言う。

「まぁ、あまりすぐの公表はしないでくれると助かります。

 これから順々にエルヴィス伯爵から街中に発表していく予定ですからね。」

「わかりました。

 ちなみにどういった内容ですか?」

「ブイヨンに替わるスープの基のやり方ですね。

 シイタケは前に見せましたし、堅魚と小魚を出汁にする方法ですね。

 あとスイーツでプリンというのが1つ、トリカツという揚げ物はこれは前にトンカツを見せていますから正式にやり方のみですね。

 玄米の炊き方にソーストリカツ丼とチキンライスも教えましょうか。

 既に知っていてもそこはご愛嬌でお願いします。」

「わかった。

 だが、全部知らんな。」

ヴァレーリが即答する。

「ダニエラ、お酒買いに行っていたものね。

 キタミザト殿、おいくらでしょうか?」

ブリアーニが聞いてくる。

「お気持ちで結構ですよ。」

「「え?」」

ヴァレーリとブリアーニが武雄を見る。

「王都でも私はいくら欲しいとは言っていません。

 レシピはお売りしますので各々で謝礼の金額を頂ければ結構ですよ。」

「「ん~・・・」」

2人が悩む。

「来られる人数はどうしますか?」

「大勢で邪魔しても悪いからなぁ。

 我は今日と同じで1名の付き添いのみにしよう。」

「私も護衛1名、料理人1名でお願いします。」

「・・・タローマティさんと残りの2名の精霊(・・・・・・・・)の分はどうしますか?」

「「!?」」

武雄の言葉にヴァレーリとブリアーニが驚き顔を武雄に向ける。

「ん?・・・あぁ、どなたかは知りませんけど、カールラさんにも居るみたいですし、ダニエラさんはもう1人居るみたいですね。」

「・・・そうだった、キタミザト殿も精霊魔法師だったな。

 感づかれたか。」

「ですね。

 私のは人前では見せられないので結構です。」

「我の方も今回はタローマティももう1つも出す気はない。

 基本は我と護衛のみで結構だ。」

「わかりました。

 そのように手配します。」

武雄が頷く。

「あ~・・・タローマティからの伝言なんだが、キタミザト殿はニホンジンなのか?」

「はい、なぜかわかりませんが、ここに来ていましたよ。

 縁あってエルヴィス家に拾われて妻まで頂けました。」

武雄がすんなりと肯定する。

「となると、何かこの地で服以外も作っているんだな?」

「まぁ国立の研究所の所長をしていますしね。

 防具の方をちらほらと。

 あと趣味の方も何かしら作っていますけど、基本的には毎日のんびりと過ごしたいんですけどね。」

「そうか。

 あ~・・・面倒だな!タローマティ!自分で聞け!」

ヴァレーリがそう言うとチビタローマティがヴァレーリの肩に実体化するのだった。

「エルヴィス殿、初めまして、ダニエラの精霊のタローマティです。

 キタミザト殿、お久しぶりです。

 2、3お聞きしたい事があるのですが、よろしいですか?」

チビタローマティが聞いてくる。

「ええ、構いませんよ。」

武雄がそう言うと、タローマティが武雄にいくつか質問をしていくのだった。

・・

「わかりました。

 銃等の兵器は量産化しないのですね?」

「今の所はでしょうか・・・伝手も技術も知識もないですから、早々に出来るとは思っていません。

 まぁ自分用に作ってみようとは思いますけど、私は銃の専門家ではありませんので時間はかかるでしょうね。」

武雄がにこやかに言う。

「そうですか。」

タローマティが頷く。

「あ、日本人と言えばウィリプ連合国で会いましたね。

 ルイ・セイジョウという名前でしたよ。

 どこに所属しているかはわかりませんが、少数の部下も持っていましたし、バロールという名の精霊も居ました。

 それなりな部署に居そうです。

 貴国の第4軍の出張所がある辺りでウロウロしていたら会いましてね。」

「キタミザト殿は第4軍の動きを知っていそうで怖いですね。

 それよりもバロールですか・・・また厄介な。」

「あとドゥルジという精霊にも会いましたよ。

 そのご主人様は独特でしたが、我が道を行っていましたね。

 主がひっそりと街中で暮らしたいらしいので努力しているみたいです。」

「また随分と懐かしい名が・・・ドゥルジがウィリプ連合国にですか。

 キタミザト殿、情報をありがとうございました。」

チビタローマティが礼を言う。

「ふむ・・・良く分からんがタローマティにはわかるようだな。

 あとで説明して貰おう。

 タローマティ、他に質問がないなら下がれ。」

「はい、ではキタミザト殿、エルヴィス伯爵、これにて失礼します。」

チビタローマティが姿を消す。

「うちの精霊が失礼したな。」

「いえ、それでは明日は先ほど言われた人数でという事ですね。

 食材等も用意しておきましょう。」

「「お願いします。」」

ヴァレーリとブリアーニは頭を下げるのだった。



ここまで読んで下さりありがとうございます。

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― 新着の感想 ―
[一言] ぶっちゃけましたねぇ~~~・・・・・まぁ他の人には『ニホンジン』て何それ?でしょうけどね。 しかし・・・・・実はタローマティさんが他の誰よりも社交性が高く、かつ、この作品世界での『やり過ぎ』…
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