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第1892話 武雄達は移動、ヴィクター達も移動。(マヨネーズ製造するのかな?)

ベルテ一家の家に向かう武雄達は。

「主~、さっき買ったのください。」

「はいはい、軽く切ってから渡しますからね。

 えーっと・・・こっちですね。」

「はい、ここを曲がっていくと近いですよ。」

表通りを通らない道を選択しながら歩いていた。

「・・・タケオ様、フレデリック達文官は多分わかっててベッドフォードさんの所に頼むのでしょうね。」

「そうですね。

 すっかり忘れていましたが、あそこの工場を見繕ったの文官達でしたものね。

 機材や食材の置き場がどのくらい必要かとか事前に考えてからベッドフォードさんの所を選定したんでしょうね。」

「となると・・・確定に近いんですかね?」

「あとはどういう条件で請け負わせるかですね。

 ベッドフォードさんの所の課題は人材不足、ただ面接に来ないという訳でなく雇用時の守秘義務契約が凄い事になっているから尻込みしているという事でしょう。

 ・・・キタミザト家として頼まないけど私が関与しているからなぁ。

 かといって今の段階でエルヴィス家を差し置いてお願い出来ないからなぁ。」

「そうですね。

 あの言い方しかないですよね。

 ベッドフォードさんが倒れなければ良いのですけど。」

「ええ、全くです。

 ですが、マヨネーズは食材が被りませんので入手はある程度楽でしょうね。

 まったく新しい物を作るので食材の入手が今よりも大変という訳ではないでしょうね。」

「現在、卵の入手が難しいですけど・・・今から準備すれば供給量が多くなった時に合わせて稼働出来るという事ですかね?」

「西町の野菜の収穫量の予想も各町や街の卵の生産量も文官達が考えて実践しているのです。

 この領内で一番正確な値を持っている集団ですからね。

 それに私やエルヴィスさんが見ているので品質が保たれた食材が使われる可能性は高いですから供給元として扱えれば問屋よりも正確に納入してくるでしょうね。

 まぁ供給元と製造者が近すぎると癒着とかしたり、利益を求めて納入食材の品質を下げたりして手抜きをされる可能性もあるにはありますが、少なくとも私達が居る間は問題ないでしょうね。」

「そういう事はどこでも起こり得ますものね。」

「結局の所は家族だからとか知人だからとか利害関係の有無に関係なく、しっかりとダメな物はダメと言える関係が築けるかによりますね。

 食材を納入する農家と仲介役の文官、製造をするベッドフォードさん、3者とも品質にこだわってくれれば間違いは起きないとは思うのですけどね。」

「はぁ・・・それが難しいのが商売というものらしいですね。」

「そうですね。

 どこまで楽をするかによって、生産効率が上がったと言われるのか、口しか動かさない怠け者と言われるのか分かれますね。」

「それって、同じ仕事でも1日で終わるのか、3日間で終わるのかを見比べての評価ですよね。」

「そう、人によって作業の効率は違う物です。

 他人が1日で出来る事が努力しても3日かかってしまう人はいるはずです。

 他者から見れば楽をしているから日数がかかっているのか、努力していても3日かかるのかの見極めはパッとした物でわかる物ではありません。

 普段から意思疎通をしている事でわかる事でもあります。」

「難しいですね。」

「ええ、大変なんでしょうね。」

武雄とアリスは気落ちさせながらベルテ一家の家に向かうのだった。


------------------------

「~♪」

「~♪♪」

ヴァレーリとカールラは足取り軽く、先頭を行くヴィクターの後ろをついて行っている。

護衛の皆とシモーナは「超ご機嫌だ」とそんな2人の後を後ろから見守っていた。

「買えるかなぁ?買えると良いなぁ?」

「買えたら良いねぇ~?」

ヴァレーリとブリアーニは買う気で話しているも

「はぁ・・・そういった注文は受け付けないと思いますが。」

ヴィクターが呆れながら後ろの2人に言うが。

「言ってダメでしたらキタミザト殿に言ってみますよ。」

「輸出量増やされないかしら?

 私達の国は遠いから入手困難で困ります。」

「・・・もう少しで着きますから、くれぐれも声を荒げたりしないようお願いします。」

「わかってます。」

「はーい。」

ヴィクターの先導で街中を移動するのだった。

・・

「ごめんください。」

ヴィクターがベッドフォードさんの青果屋に入っていく。

「は~い、あ、ヴィクターさん、ようこそ。

 今日は何を求めに来られたんですか?」

ベッドフォードの奥さんが声をかける。

「今日は魔王国からお仕事で来られたこちらの方々に見せる為に来ました。」

ヴィクターが答える。

「あらあら、遠い所、良く居らっしゃいました。

 今日は何をお求めで?」

ベッドフォードの奥さんが一団の先頭にいるヴァレーリとブリアーニ声をかける。

「そうですね・・・こちらでウスターソースを扱っているんですよね?

 魔王国に持って帰りたいので何樽か買えないでしょうか?」

「あぁぁ・・・想定通りですか。

 旦那を呼んできますね。」

そう言ってベッドフォードの奥さんが奥に行ってしまう。

「想定通り?」

「それって事前に私達の事を言った人が居るんですかね?」

ヴァレーリとブリアーニが首を傾げる横でヴィクターがため息をつくのだった。



ここまで読んで下さりありがとうございます。

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― 新着の感想 ―
[一言] 人を増やせばそりゃ提供量も増えるけどそもそも原材料が間に合っていない、てそんな感じでしょうか? 原材料に余裕が出たら、ベッドフォードさんに・・・発案料?が入る仕組みをさっさと作って、公開する…
[一言] ちゃんと買ってましたねオレンジ よかった 想定問答も当たりそうですね よかった
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