第1836話 ジーナ練習中。(歩き辛い。)
武雄の寝室。
「・・・歩き辛いです。
違和感が・・・」
ジーナがドレスを着させられて歩く練習をしていた。
ちなみにパンツには小タオルを入れて簡易的な生理用品としていた。
「まぁ・・・股にタオル入れているしね。」
アルマが座りながらジーナが歩くのを見ている。
「ジーナちゃんは今回は少ないようだけど、まだ1回目だからね。
次は多いかもしれないし、パナ殿が新しく作ってくれた保健の内容だと次は早まったり遅くなったりするみたいだから危ないなと事前に思ったらそれを数日するしかないからね。」
レイラがパナ作成の保健を見ながら言ってくる。
ちなみに新しい保健のノートはスミスに渡した物を指す。
「・・・股が開くのですが・・・」
ジーナが無意識にちょっとがに股気味になっているのを嫌がる。
「ジーナ、それは慣れよ。
出来るだけ柔らかいのを当てて内股で絞めるしかないわ。」
「・・・これは大変で・・・ん・・・」
ジーナが新しい小タオルを持って部屋の隅に行きタオルを替える。
「・・・」
パナは何も言わないでジーナを見守っている。
「アルマ、レイラ、エイミーが来ましたよ。」
とパナがアルマ達に言う。
「うん、やっぱり来たかぁ。
そういえば同じ事をエイミーにもしたよね。」
「あの時は大変でしたね~。」
アルマとレイラは笑いながら話している。
と、扉がノックされ、レイラが返事をするとエイミーとドネリーが入ってくる。
「失礼します。
アルマお姉様方が来ていましたか。」
エイミーも小タオルを持って来ていた。
「まぁ、元々タケオさんに頼まれていたしね。
昔エイミーにもしたし、教える経験は多い方よ。」
「その節はありがとうございました。
ジーナ、一応、替えの下着は買ってきたわよ。」
「エイミー殿下、すみません。」
ジーナは王家一同が対応していて申し訳なくなってきていた。
「いいのよ。
皆が通る道だしね。
それよりも体調は大丈夫なの?
多い日だと立ち眩みとかするからね。」
「はい、問題は無いのですが・・・タオルを下着に入れると違和感が。」
「それねぇ・・・慣れよ。」
エイミーが諦めながら言ってくる。
「はぁ・・・慣れですか・・・これでは戦・・激しい動きが出来ません。」
「ドネリー、どうなの?
貴女ならやりようは知っているわよね?」
「そうですねぇ・・・私の場合は小タオルを自分に合ったサイズに切って小さくして使い、動きに支障があまり出ないようにしています。
それでも多い日はあるので最小限の被害で終わらせるようにしています。
あ、それと生理中はぴったりとしたズボンはやめた方が良いですね。
乗馬用とかは血が染みますしね。」
「キタミザト家の作業服は大丈夫そうよね。
余裕がありそうだし。」
ドネリーの説明を聞いてエイミーが言う。
「そこは試しながらしてみます。」
ジーナが返事をする。
「・・・アルマ、レイラ、タケオが昼食持ってくると言っていますが、どうしますか?」
パナがアルマ達に聞く。
「ん?もうそんな時間?
ここで取ろうかな?」
「ジーナちゃんとエイミーちゃんは平気?」
「私は大丈夫ですが。」
「私も平気です。
ドネリーも平気よね?」
「あの・・・私お付きなのですけど?ここで頂くのですか?」
ドネリーがエイミーに聞いてくる。
「うん、ここ以外でどこで取るのよ?
私のお付きでしょう?傍に居なさいよ。」
「いや、エイミー殿下、いつも王城内なら私居なくても平気じゃないですか。
なんで今日に限って・・・」
ドネリーが訝しげに聞く。
「良いじゃない。
パナ殿、すみませんがタケオさんに私達も居る事を伝えて下さい。」
「わかりました。
・・・了解したとの事です。」
パナが武雄に連絡した事を皆に言う。
「うん、じゃあ、ジーナ、とりあえず歩く練習は止めて席に着いていなさい。」
アルマが言う。
「?・・・ご主人様の手伝いをしないといけないのですが。」
「いや、ジーナちゃん、タケオさんは今日ジーナちゃんは休暇って言ってたわよね?」
レイラが呆れながら言う。
「はい、言われました。
休めとも。」
「なら休んでて良いのよ。
そうだ、小タオルだけど座るとまた違うわよ。
それにも慣れなさいね。」
「・・・アルマ殿下、レイラ殿下、小タオルしか手はないのですか?」
ジーナが小タオルを見ながら言う。
「ん~・・・あるにはあるんだけどね。」
「パンツ型のがあるんだけど、中々好きになれないわ。」
レイラとアルマが難しい顔をさせる。
「エイミー殿下、わかりますか?」
「ん?生理パンツの事よ。
あれはね~・・・まぁタオルよりも漏れは少ないから便利といえば便利なんだけど。
多い日だった場合、ずっと湿っている感じがするのよ、それに穿き辛いしね。
小タオルの方が多くを吸収し、取り換えやすいから実用的にはやっぱり小タオルの方が安心ね。」
「そうなのですか。」
ジーナが頷く。
「まぁ無理に小タオルをしなくても良いわよ。
ジーナに合ったやり方が月経布なのかもしれないしね。」
「いろいろ試さないといけないようですね。」
ジーナが考える。
「まぁ、人それぞれだから。」
エイミーが言うのだった。
ここまで読んで下さりありがとうございます。




