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第1806話 スミスの性教育。1(武雄とスミスの真面目な質疑。)

「で・・・スミス、エイミーちゃんとはどうなのよ?」

レイラが聞いてくる。

「どう・・・とは?

 エイミー殿下には構って頂いていますけど。」

スミスが首を傾げながら言ってくる。

「こう・・・『好きだー!』とかないの?」

レイラが両腕を上げて叫んでからスミスに聞いてくる。

「レイラお姉様・・・何を言っているのですか?」

スミスがジト目でレイラを見る。

「うん・・・弟にそんな目で見られてお姉ちゃんちょっとショックです。」

レイラが凹んでいる。

「でもね、スミス。

 実際問題としてエイミーの去就は関心事の1つなのよ。」

レイラが一瞬にして立ち直り言ってくる。

「そうなのですか?

 エイミー殿下が王家の姫だからですか?」

「それは・・・王家としてもそうなんだけど、見合った貴族候補が少ないというのもあるのよ。」

アルマが言ってくる。

「それに漏れ聞こえた所ではエイミー殿下はスミス殿に熱心に世話を焼いていると噂がここにも聞こえるほどなんですよ?

 貴族会議、文官ともにエイミー殿下が気に入っている貴族が居るのであれば無理強いしてどこかに嫁がせる必要もないと思っているのです。

 なのでスミス殿の行動を私達程度は知っておかないと擁護も出来ないのですよ。」

エリカが言ってくる。

「僕がですか・・・確かに毎日寝る前にお茶はしていますけど・・・恋とかは別にありませんよ。」

「スミス、今何言った?」

レイラがスミスの呟きに反応する。

「え?毎晩寝る前に僕の部屋でジーナとエイミー殿下とお付きのドネリー殿でお茶をしているんです。」

「・・・アルマお姉様。

 噂の原因これでは?

 どうしますか?」

レイラがアルマに顔を向ける。

「いや、事ここに至っては良いんじゃない?

 今更規制したら今度は『何があったんだ』と騒ぎ出すわよ。

 今までの通りで良いわよ。

 スミス、同衾は許可しないわよ?」

アルマがスミスに言う。

「アルマお姉様・・・僕を何だと思っているんですか?」

スミスがアルマにジト目で言ってくる。

「うっ・・・スミスにそんな目で見られると私もちょっとショックを受けるわ。」

アルマが凹む。

「いや、スミス殿、実際に学院在籍中にそう言った事が発覚すると女子の方が問題視される風潮がありますよ。

 なので『一時の感情の高まり』でとかの一見外聞が良さそうな言い訳でも結局は相手の女子を難しい立場に追いやってしまう事を認識しないといけません。

 まぁ・・・そういうのを気にし過ぎている私が言うのもなんですけど。」

エリカが苦笑しながら言う。

「つまりどういう事なんですか?」

スミスが聞いてくる。

「スミスは今まで通り清きお付き合いをしていなさい。

 あとはエイミーとこっちが話しておくから。」

アルマが言ってくる。

「・・・同衾に注意ですか?」

「スミス・・・エイミーちゃんもそうだけどジーナちゃんともしてないわよね?」

レイラが恐々聞いてくる。

「レイラお姉様・・・僕だって子供の作り方や一般常識ぐらい持ち合わせています。

 同衾しているという意味もわかっていますよ。」

スミスが呆れながら言ってくる。

「そうなんだ・・・そうなのかなぁ?・・・」

レイラが考え込む。

「スミス、ちなみにですが・・・レイラ達が同衾を注意していますが、本質はわかっていますか?」

パナが聞いてくる。

「本質ですか?・・・淫らな行為をしないという事ですよね。」

「はい。

 では、なぜ淫らな行為を注意するのかわかりますか?」

「えーっと・・・淫らな行為は外聞が色々と悪いというのは今の説明でもありましたよね。

 ここでパナが聞いてくるという事は違う回答があるという事ですよね。

 ・・・ん~・・・わかりません。」

「そうですか・・・では、タケオを呼びましょう。」

パナが目を瞑るのだった。

・・

少しして、武雄とジーナがやってくる。

「で?・・・パナから緊急事態の連絡が来ましたけど。

 なんです?」

「「「あははは。」」」

アルマとレイラ、エリカが乾いた笑いをする。

「タケオ、スミスは子の作り方はわかっているのですが、今なぜ淫らな行為をしてはいけないかわからないのです。」

パナが武雄に言う。

「ん?簡単な回答を言うなら快楽が強すぎるからですね。

 もっと簡単に言うなら『気持ちがいい』という感情が強いのです。

 私達大人はある程度、この快楽を理性で抑え込みますけど、スミス坊ちゃんの年齢の時は理性で抑えられない事が多いのです。

 そして快楽という物は中毒性が高くてですね。

 ずっとしていたくなるんですよ。」

「快楽が中毒ですか?」

「ええ・・・片方の掌にもう片方の人差し指で軽く触れて丸を書くとくすぐったいですよね。」

武雄がその場でやる。

「はい、くすぐったいです。」

スミスもしながら頷く。

「これね・・・私達の局部にすると100倍くらい気持ち良いんですよ。

 そのぐらい感度が良いのです。」

武雄がぶち込んでくる。

「「「「なっ!?」」」」

女性陣が驚く。

パナは武雄の説明を聞いている。

「え?100倍?・・・これの100倍?」

スミスが掌に丸を作りながら呟く。

「個人差はありますけどね。

 で、一度この快楽を覚えると、もっと味わいたいと思ってしまうのが性欲という物です。

 なので、ある程度しっかりとした気持ちがないと毎日したくなってしまうから気を付けましょうということですね。

 まぁ後は面子や外聞とかの他人からの評判が乱高下するというのも一因ですね。」

武雄がにこやかに言う。

「タケオ様、なぜ子作りが気持ち良いのですか?」

スミスが素朴でぶっ飛んだ質問をしてくるのだった。



ここまで読んで下さりありがとうございます。

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― 新着の感想 ―
[気になる点] スミスって、もしかして精通がまだないのか?@@
[一言] 待ってました性教育回!
[一言] ああ、とうとう禁断の地に足を踏み入れてしまいましたね
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