表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1738/3620

第1724話 ラックのお店。2(なんか第二研究所人気ね。)

「あ~~♪ちゅぎは・・・あ~♪こっちも美味ちぃ♪

 元に戻っりぇ・・・あ~♪」

「これ辛っ!?・・・飲んじゃうと酔いそうですね。

 私はやっぱり果物を食べますかねぇ~。」

「ん、これは飲めます。

 これは・・・飲めます。

 これは度数というのですか?高いのですね。」

ビエラは2杯を用意してクピックピッと交互に飲み、ミアは舐めるようにして確かめ、夕霧は次々注いでは体内に流し込んでいる。

「・・・夕霧待ちなさい。

 もう少しゆっくりとお酒は飲むものです。」

武雄が見るに見かねて止めにかかる。

「ん、タケオ、どうやって取り込・・・飲むと?」

「マイヤーさんみたいに飲めば良いんですよ。

 1口飲んだら話、また1口。

 水やお茶はさっきのように飲んでも問題はありませんよ。

 いや・・・問題はあるのか・・・

 基本は飲み物は1口飲んで少し置いてまた飲む方が問題ないでしょう。」

「ん、わかりました。

 ・・・こう?」

「ん~・・・そんな感じですかね。

 とりあえずがばがば飲んではダメですよ。」

「ん、わかりました。」

夕霧は1口飲んで休み、また1口飲んで休みを始める。

「何か違う気がします・・・」

武雄が首を傾げるのだった。


「マイヤー殿!試験小隊待遇良いんですね!」

「何でこんなに休みがあるんですか!」

とある女性隊員がマイヤーに絡み酒中。

「あ~・・・王都守備隊は30日だったか?

 第1騎士団は?」

「30日です!

 毎週休みって何ですか? 

 年間60週あるんですよ?それに有給休暇15日って合わせて75日じゃないですか!

 年間約1/5は休みですよ!

 なんでこんなに休むんですか!?」

「所長が毎週休むって言ってな。

 それと年間15日はブルックやケード、コーエンの体調に起因する数字だからなぁ。」

「え!?女性の日の考慮ですか?」

「あぁ・・・所長は何も言わないが、ただでさえ王都守備隊の2倍程度の休みを用意するんだぞ?

 さらに毎月休めるようにする理由なんてそこしかないだろう。

 それに週番という形で休日出勤を交代制でするが、その振り替えも自由にして良いとしているし、振り替えも1か月以内での実施だから来月に持ち越せるな。

 自身の有給と合わせれば2日連続で休めるだろう。」

「「な・・・なんて女性に優しい職場!」」

「だが、研究所所属というのもまた過酷な事情があってな野外訓練時、今回のような王都等への移動時、演習時、戦争時、出向時、他緊急時には週休制は適用されない。

 全員が臨戦態勢で臨むことになる。」

「「王都守備隊や第1騎士団ではいつもそうですよ?」」

「・・・そうだったな。

 それと給料が王都からすると安くなる。」

「年間75日休めるのに贅沢は言えませんよ。」

「そうですよ。

 で、いくらなんですか?」

「俺は総監という役職だからな。

 試験小隊員は・・・これぐらいだ。」

マイヤーが口に出さないがささっとそこら辺の紙に書く。

「「・・・今より1割低い程度でほとんど変わらないですね。」」

女性隊員2名が言う。

「騎士章持ちはさらに銀貨5枚引かれるぞ。」

「「私達持っていませんよ。」」

「はぁ・・・王都守備隊になればなれるぞ。

 別途で年間金貨20枚が支給される。」

「・・・ん~・・・」

「マイヤー殿、ちなみになんですけど、来年は何名の採用枠があるんですか?」

「今の所10名騎士章持ち優先、これは研究所の懐事情によるがな。

 その後も10名ずつの予定だが・・・今の所未定だな。」

「「10名かぁ・・・」」

女性隊員2名が悩む。

「どうした?」

「研究所の設立要件書は見ましたし、キタミザト殿が出席していた会議の議事録も見ましたけど、キタミザト殿ってベテランを要望していましたよね?」

「そうだな。

 だが、結果として俺とアンダーセンを除いた場合、ベテラン4名、中堅2名、新人4名となったな。」

「じゃあ、来年はベテランを多く入れたがりますよね?」

「俺の口からは何も言えないが・・・まぁ・・・設立当初の考えだとそうなるな。」

「となると、女性枠があったとしても1人か2人・・・」

「熾烈な争いになるかも・・・」

女性隊員2名が考える。

「順位を付けたとしても能力が1番だから採用する訳でもないしなぁ。」

「「突破の鍵は!?」」

「しらん。」

「「あぁぁ・・・」」

女性隊員2名ががっかりとする。

「まぁとりあえず応募してみたらどうだ?

 アンダーセン達と話し合って決まる話だし。

 どうなるかはわからんからな。」

「はぁ・・・とりあえず応募の意向で上司と話してみます。」

「そうだね・・・まずは上司と相談して決めます。」

女性隊員が意気消沈するのだった。


「ふふふ・・・キタミザト殿、私をどうぞよろしくお願いします。」

ラックが武雄にお酌している。

「私、最終的な人事権はありますけど、部下に基本お任せ中なので採用権は限りなく低いんですけど。

 注いでもダメですよ?」

武雄が呆れながら言う。

「まぁまぁ、大丈夫ですよ。

 ブルック達には話していますし。」

「え?いつの間に?」

「ははは、キタミザト殿が居ない時ですよ。

 それに『俺らの事もよろしく』と言っただけですよ。」

「俺・・・ら?」

武雄が聞き返す。

「はい、私と第一情報分隊長の同時採用をお願いします。」

ラックが楽しそうに言うのだった。



ここまで読んで下さりありがとうございます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] >「あ~~♪ちゅぎは・・・あ~♪こっちも美味ちぃ♪  元に戻っりぇ・・・あ~♪」 どんだけ正体を無くして・・・けしからん過ぎるだろう、どの店員だ?まさか王s・・・ぶっっっ、やめてけれ、ほん…
[一言] 子どもとか家庭がないならお金の使い道って限られるからなぁ……そりゃいい人材が集まるか。 独り身が多そうだけど(多分?)
[一言] 揚州な人材? 蒋欽 周泰 周瑜 凌操 凌統 陸遜 朱桓辺り?
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ