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第1705話 195日目 明日は何しよう。(リツの家に遊びに行く為には。)

武雄達の部屋。

厨房からここまでの道のりはなぜか超協力的な執事さんとメイドさん達に誘導され何事もなく部屋についていた。

「では、キタミザト様、何かございましたらお呼びください。

 ごゆっくりとおやすみなさいませ。」

「ありがとうございます。

 ・・・陛下も早く休むように伝えてくださいね。」

「はい、その辺は執事達が向かって対応しております。

 明日も今日のお時間に朝食をご用意しておきます。

 また同行されておりました、マイヤー殿方は戻り次第お部屋に通しておきますのでご安心ください。」

「ありがとうございます。

 部下が迷惑をかけますがよろしくお願いいたします。」

「はい、畏まりました。

 では、失礼いたします。」

メイドが武雄達の部屋を去っていく。

「主、陛下は何がしたいのですか?」

「あ~?」

ミアとビエラが武雄に聞く。

「それは・・・私の料理が食べられなかったから私と飲みたいと探していたのでしょうね。

 でも執事さん達は陛下にお酒を飲ませたくないから私が捕まらないように連れて行ったという事でしょう。

 後始末もしてくれているようですからね。

 気兼ねなく今日は寝ましょう。

 さ、夕霧、夕食ですよ。」

武雄は説明しながら夕霧用の残飯を置く。

「ん、タケオ、ありがとう。」

夕霧は残飯に手を突っ込み吸収を始めるのだった。

「さて、夕霧が食べ終わったら湯浴み等々をしに行きますか。

 皆の分の荷物を取り出しますからね。

 ビエラ、ミア、用意しなさい。」

「はい!」

「はーい。」

武雄はリュックを持って来て部屋の中にそれぞれの荷物を置きだすのだった。

・・

湯浴み後のまったり時間。

「主、明日はどうしますか?」

「明日かぁ・・・寄宿舎と宿舎の用事は終わりましたし、第1騎士団と王都守備隊への用事も終わりましたね。

 後はキティさんの面接程度ですから・・・人事局に面接の日程調整をお願いして、専売局に行けば明日は終わりですね。」

「マイヤー様達はどうしますか?」

「のんびりで良いんじゃないですかね。

 今日は飲んでいますし、体を休めたいでしょう。

 臨時休暇にしておきましょうか。」

「あ~?」

「主、ビエラがリツの所にいついくか聞いてますよ?」

「ん~・・・正確な位置がわからないですからね。

 なら明日はリツの住み家の情報を確認するのと準備に当てましょう。

 出来れば明後日のジーナ達の課外授業と同じ日程で出立して2泊程度で帰れれば良いんですけどね。」

「あ~??」

「いや、ビエラ、王都にリツを呼んじゃダメでしょう?

 いきなりドラゴンがやって来たら混乱しますよ?

 それに今回はリツの棲みかの確認でしょう?

 あ、そうだ、ビエラ、リツが引っ越すとか言っていませんでしたか?」

「あ!タケオ、リツ、伯爵の所行く・・・来たい。」

「ん?エルヴィス伯爵領に引っ越したいのですか?

 それは伯爵達と話合いが必要ですけど、私のみの考えだけなら街道沿いだと通行する人達が怯えたり、不用意に冒険者に狙われる可能性がありますから変な衝突をするような場所に住まわせるわけにはいきません。

 なので棲みかを選定する必要がありますね。」

「タケオ、人工湖。」

「確かに人工湖の中央部分には小島を作る気ではいますけど、あまり広くないですよ?

 それに人工湖なので魔物とかも入ってこないでしょうし・・・いや、ドラゴンが居る時点で入ってこないか。

 まぁある意味魔物除けには最適ではありますけど・・・これまた人目に付きやすすぎて不用意な戦闘に発展しそうですね。

 ん~・・・でも人里から離れすぎるのもなぁ・・・

 せっかく住むのに遠くだと私達やビエラ、クゥが遊びに行き辛いと面白くないでしょうしね。

 でもエルヴィス伯爵領内の領民を怖がらせてもね~。」

「あ~?」

「そうですね、難しそうですね~。

 人里に近すぎるのが問題ならドラゴン達で村を作ったら良いのにね。」

ミアがとんでもない事を言い出す。

「ん?・・・ドラゴンが村?」

「あ?」

武雄とビエラがミアを見る。

「ん?だって魔王国内で村みたいにして住んでいるじゃないですか。

 ドラゴン達が食っちゃ寝ばかりしている場所が。」

「あ~・・・あ。」

ビエラが「あ~・・・あるね~。」と頷く。

「というか、リツぐらいなら領内でのほほんとしていても良いですけど。

 大人数だと自分達で生活基盤を作りなさいね。

 ビエラの家族だから私が養っていますけど。

 私にも限度はありますよ。」

武雄がビエラの関係者以外は面倒を見る気がないと言い放つ。

「あ~・・・ダメだ。」

「ドラゴン達が村なんて・・・野菜も作れないでしょうね。

 かと言って狩猟なんて面倒な事もしないですしね。

 ドラゴンが単独で生活なんて出来ませんよね。」

ビエラとミアがドラゴンの動きの悪さに呆れながら言っている。

「・・・どこまで自堕落な集団なんでしょうかね。

 まぁ自堕落だろうが何だろうがお金がなければ私達の食糧は買えませんけどね。

 そう言えばドワーフの国と魔王国、アズパール王国のどこにも所属しない鉱山がエルヴィス伯爵領の北側にありましたっけ。

 例えば、そこでドラゴンが頭になって採掘して、採掘した鉱物をアズパール王国に売れば、それを元手にウスターソースやワインが買えますよ。

 とは言っても採掘させるには部下が必要でしょうし、その生活も見ないといけないのですから結構大変でしょうけどね。

 どっちにしてもまだ先でしょうね。

 リツの引っ越しについては後日話しましょう。

 とりあえず明日は王城内や街中で情報を取りに行ったりして散策ですね。」

「「はーい。」」

ビエラとミアが返事をするのだった。



ここまで読んで下さりありがとうございます。

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― 新着の感想 ―
[一言] はい、来ましたー、ドラゴン村の設立フラグw ヴァレーリ陛下とリツと、どっちが早く引っ越してくるか、皆さん賭けませんか?(^o^)
[一言] 大将 様の >不祥事は起きてないかぁ… 私も、ワクワクしながら妄想:迷走しています。 ① 課外授業で、グレース殿下が    ジーナの性能を確認するために、    魔物の暴走等の策を巡らせ…
[一言] ビエラ一家でタケオのとこのペット枠。 いずれドラゴン村ができるだろう。 ドラゴンを働かせるミアが大変っと。
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