第1677話 王城に到着。(王城に泊まる事には消極的。)
城門で受付を終えた武雄達は王城に到着していた。
ちなみに王都守備隊は兵舎に戻る為、途中で別れていた。
「いつ見ても王城は立派ですね。」
武雄が馬から降りて王城を見て呟く。
「タケオさん、逆に立派じゃない王城なんてあるんですか?」
馬を降りたエリカがツッコむ。
「・・・そう言えば聞いた事ないですね。
なら相変わらず立派だなぁと言った方が良いのでしょうか。」
「さて・・・あ、出て来ましたね。」
玄関から数人のメイドや執事達が現れる。
「キロス様、無事のおかえり安心いたしました。」
メイドがエリカに挨拶する。
「ありがとうございます。
殿下方はどうされてますか?」
「執務室にお出でです。」
「わかりました。
戻った挨拶をしないといけませんね。」
エリカが頷く。
「エリカ様、私もご一緒して挨拶してから騎士団の方に行きます。」
カサンドラが言う。
「ええ、お願い。
あ、ペイトーの個室をどうするかも殿下達に聞かないと。」
「別にいらないですよ?」
「そういう訳にもいかないと思うんだけど、まぁレイラ殿下に聞いてみましょう。
レイラ殿下は前に話した通り、アリス殿の姉でウィリアム殿下の側室、私の上司よ。
それでパイディアーの契約者よ。」
「ええ、わかりました。
他のカリテス達に会うのは久しぶりです。」
ペイトーが頷く。
「キタミザト子爵様、いらっしゃいませ。
御一行皆様の部屋は用意しております。」
武雄にも違うメイドが声をかけていた。
「はい、よろしくお願いいたします。
陛下は今日は時間があるでしょうか?」
「お部屋でお待ちいただければその間に予定を確認してまいりますが、いかがいたしますか?」
「無理にお時間を頂戴してはいけませんので、空いているかの確認をお願いいたします。
あと第3皇子一家にも挨拶が必要でしょうが、そちらも時間が空いているかの確認をお願いします。」
「畏まりました。
陛下と殿下方の予定の確認をしてまいります。
では・・・荷物は持ちましたね。
馬も厩に連れて行きますのでご安心ください。」
メイドが他の者達の作業を見ながら武雄に言う。
「タケオ、私の部屋はどうなるの?」
夕霧が武雄に聞いてくる。
ちなみに夕霧はラック達と合流する際には人型になってブレアと一緒に馬に乗り王城に着いていた。
「夕霧のかぁ・・・」
武雄が悩む。
「ジーナ様よりキタミザト子爵様と夕霧様、ビエラ様、ミア様は同室でとの要請がありましたのでそのように手配をさせて頂いております。
部屋自体は前にキタミザト子爵様ご夫婦で泊まられた部屋でベッドを入れ替えた形にしております。
ご同行されているマイヤー様、オールストン様、ブレア様は個室を用意しております。」
メイドが言ってくる。
「ジーナ、手配ありがとう。」
武雄がジーナを見て感謝の言葉を言う。
「いえ。」
ジーナが嬉しそうに頷く。
「「「・・・」」」
一方、マイヤー達3人が微妙な顔をさせている。
「ん?どうしましたか?」
武雄が気が付いて声をかける。
「いや・・・王城に一室貰うというのが・・・」
「凄く不思議な感じです。」
「・・・王城での寝泊まりは安眠出来なそうなんですけど。」
3人が元の警備先に泊まるのに難色を示す。
「あ~・・・まぁそうですかぁ、元々仕事場ですものね。」
「ええ・・・私達は第八兵舎で良いですけど?」
オールストンが言ってくる。
「ん~・・・前回は王都守備隊の依頼で大人数だったという事もあったので第八兵舎で泊まりましたが、今回は陛下直属組織会議ですからね。
王都守備隊とは関係がない来城ですから迷惑はかけられませんよ。
まぁ慣れるしかないでしょう。
日中は向こうに行っても良いですけど、朝夕の食事と寝泊まりは王城でね。」
「「「はぁ・・・わかりました。」」」
3人が諦めたように言う。
「うん、まぁ当分は連れてくる面々はそういった苦労があるでしょうね。」
「ちなみに所長、所長は王城での寝泊まり慣れましたか?」
ブレアが聞いてくる。
「・・・無料だから泊まっていますけど、些か私には華美過ぎる部屋なんですよね。
落ち着かないんですよね・・・城外で泊まる事になるのなら中程度の宿屋で狭い個室が良いですね。」
「ですよね~。」
ブレアが武雄の言葉に苦笑する。
「キタミザト子爵様、あれでも華美度が低いんですよ?
陛下や殿下方からはもっと良い部屋に泊めないのかと小言を言われております。」
メイドがぽそっと教えてくれる。
「はぁ・・・あれ以上だったらもっと落ち着かないですよ。
私的には装飾の無い部屋でベッドと机と椅子があれば十分なんですけどね。」
「その要望ですとメイドの仮眠室みたいな所でしょうか。
ですが、流石に子爵様方はお通し出来ません。
ご了承ください。」
「平民上がりにはあの部屋でも緊張がねぇ。」
武雄が苦笑しながら言う。
「私も平民上がりですのでお気持ちはわかりますが。
キタミザト子爵様もご自身で部下の方々に言われたように慣れて頂くしかありません。」
「はーい、じゃあ、今日は部屋に行ってのんびりとしますか。
ジーナは私と一緒にいきましょう。
いろいろ話したいですからね。」
「はい!」
ジーナが頷くのだった。
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