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第1609話 食事会開始。(ブルックとビエラが先行する。)

食事会開始早々。

「アーキン!アニータ!ミルコ!動くよ!」

「おう。」

「「はい!」」

ブルックの号令と共に4人が颯爽と動き出すのだった。

「えーっと・・・私達は・・・」

パメラが状況が呑み込めない。

「そこのメイドさん達にお願いして私達分の濃いめのお茶をお願いしておいて!」

「はぁ・・・」

ケイが生返事を返し4人を見送る。

「ケイちゃん・・・ブルック殿達一目散にスイーツ行ったね。」

「そうね、初っ端からスイーツだね。

 えーっと・・・メイドさん方、濃いめのお茶の用意をお願い出来ますか?」

「「「「畏まりました。」」」」

子供メイド3人と子供執事1人が返事をして動き出す。

・・

ここはシュークリーム置き場。

「到ちゃ・・・ビエラ殿?」

一目散に来たつもりが同着した者が居た事に驚く。

「?ブルック!あ~・・・ブルック、も?」

「はい、今日の宴の最初はここしかないと。

 ビエラ殿も?」

「はい!

 ブルックは・・・アーキンたりの?」

「はい、ビエラ殿は?」

「スズネ!クゥ!

 スズネはそこ!」

ビエラがアップルパイの置き場を指す。

「・・・あ、なるほど、考える事は一緒ですね。こちらの戦力はアーキンとミルコも居ますね。

 よし、他の方々が来る前に確保しましょう。

 アニータ!」

「お皿の準備良しです!」

「よし!

 ん!?ビエラ殿!あっちに見慣れないケーキが!」

「!?ブルック!任せる!」

「はっ!

 ビエラ殿!アニータは確保して落とさないように席に戻ってください!

 私はケーキを人数分確保をします!

 アニータは戻り次第ミルコとこっちに支援に来て!」

「「はい!」」

ブルック達は連携を取り始めるのだった。


------------------------

「うわぁぁぁ♪」

「なにこれ?」

「オーラが言っていたのこれかぁー♪

 エルヴィス領の本気って凄い!

 あ、おかわり行かなきゃ!」

「次から次に・・・美味しすぎる!

 凄いなぁ地方領!」

「これだわ!これ!」

「あ、お姉ちゃん、新しいの来たみたいだよ。」

「本当だ、優先的に確保よ。」

「凄い・・・薄いパンが何種類も・・・あ、美味しい。」

「ここが食の中心地だったんだ!

 あ!次なに食べよう?」

女性陣と子供達が次々と料理を持って来ては食べ、次の料理を往復に余念がない。


------------------------

「・・・うむ、わかっていたがの。」

「はい、こうなるでしょうとは思っていました。

 出る料理が秀逸過ぎますからね。」

「ははは、これは私達は参加出来ませんね。

 皆笑顔ですね~。」

「挨拶はもう少し経ってからですね。

 今、行くと恨みを買いかねません。」

エルヴィス爺さん、エリカ、アリス、武雄が戦場と化した食堂を見ながら軽く飲んでいる。

「エリカさん、なんでそんなに落ち着いているんですか?

 食べに行かないのですか?

 私は諦めましたが、エリカさんは大丈夫なのでは?」

アリスがエリカに聞いてくる。

「え?アリス殿だって落ち着いているでしょう?

 あの料理を初めて食べるとどうなるかは経験済みですよ。

 好き好んであの戦場に行きたくはないですからね。

 それに今日の料理の全種類は別室で私達の分は用意されていますからね。

 心の余裕があります。」

「え?そうなのですか?」

アリスが驚く。

「・・・ええ、先ほどメイドさんにそう言われましたよ?」

エリカが首を傾げながら言う。

「お爺さま、知っていましたか?」

「うむ、フレデリックが言っておったの。」

エルヴィス爺さんは普通に答える。

「タケオ様は?」

「知りませんよ。

 まぁ今思えば盛り付け用の皿が多かったようにも思えますが。

 そういう事だったのでしょう。」

「ほっ、良かった私だけじゃなかった。

 なら安心して歓談出来ますね。」

アリスが安心したような顔をさせる。

実は一番ホッとしたのはアリスの肩に乗るチビコノハなのだが。


「あの・・・所長、伯爵様、申し訳ありません。

 妻と娘が・・・」

マイヤーが申し訳なさそうに武雄達の近くにやって来て謝る。

「止まらないんでしょ?

 しょうがないですよ、皆も最初そうだったんですし。」

「そうじゃの、わしも思い当たる節が多いからの。

 わしらは1品ずつじゃったが今回は一度に出したからの。

 致し方あるまい。

 わしらはわしらでやっているからの。」

「申し訳ありません、なんとか落ち着かせますから。」

マイヤーが自分達の席に戻っていく。

アンダーセンとトレーシーも家族の行動に苦笑しか出来ないでいる。


「まぁ・・・しかしの。

 この者達は結構裕福な方だったはずなのじゃがの。

 結構取り乱しておるの。」

「王城の料理より美味しいですし、王都でもここまでの料理に囲まれるというのはなかなかないのではないでしょうか。

 控えめに言って・・・一心不乱ですね。

 エルヴィス伯爵領内でも普及の順序を間違えばこうなるのかもしれませんが。」

エルヴィス爺さんの言葉にエリカが苦笑する。

「怖い事を言うのぉ。

 ・・・大丈夫じゃ、何とかなるはずじゃ。

 今、文官達が公表した際の物価上昇率を割り出しているからの。

 もう少しじゃ。

 エリカ殿が王都に戻る頃にはピザは公表出来ているじゃろう。」

「王城に良い報告が出来そうです。」

エリカが微笑みながら言うのだった。



ここまで読んで下さりありがとうございます。

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― 新着の感想 ―
[良い点] なるほど、こうして戦略・戦術が自動的に磨かれるのですね(違 そうでなくてもビュッフェとかバイキング形式って、テンション上がりまくりですからね~。 何度見てもこういう光景、楽しいです♪ あ…
[一言] 女性陣と子供達が次々と料理を持って来ては食べ、次の料理を往復に余念がない。 すばらしい。 実は一番ホッとしたのはアリスの肩に乗るチビコノハ うんよかったね。 さすが日本人の魂の始祖
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