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第1575話 演習中。8(子供達といつものメンバー。)

「アリス様!凄かったです。」

「バーンって兵士が飛ぶんです!」

「兵士達も負けじと近寄っていくんです!」

「アリス様はやはり英雄なんですね!」

ルフィナ、セレーネ、ルアーナ、ヴィート達がアリスを囲んで話している。

指導員達はその光景を見守っていた。

「はいはい。

 今日も無事に演習を終えましたよ。

 そんなに私は凄かったですか?」

「「「「はい!アリス様!」」」」

子供達が一斉に返事をする。

「あはは、見ていて楽しかったのなら良いのですかね?

 ちなみにあれは守りが完璧にされていたからなのですよ?

 タケオ様が居なければ私とビエラちゃんで左右に動きながら避けないといけないですからね。

 ああも簡単に近寄ったりは出来なかったでしょう。」

「「「「へぇ~。」」」」

子供達が変な返事をする。

「守って貰い隙が出来たら前に出て倒す。

 これが私とタケオ様の戦い方ですよ。」

「アリス様!私達も頑張ればアリス様達と演習出来るのですか?」

セレーネが聞いてくる。

「え?私達と・・・私1人相手でも苦戦しちゃうとなぁ。

 タケオ様の防御を使っての戦いだとそれなりに攻撃力がないとタケオ様は参戦してくれませんからね。

 ん~・・・出来るのかなぁ?」

アリスが考えながら言ってくる。

「あ、そっちじゃなくて、横に居たいんですけど。」

「一緒に参戦ですか。

 出来なくはないですが、見た通り序盤は魔法が降り注いできますからね。

 それなりに覚悟は必要ですし、タケオ様のシールドも大きさに限界がありますから。

 ビエラちゃんの代わりに2名程度が精々じゃないですかね?

 それに私の横に居るのなら薙ぎ払う事が出来ないと・・・まだまだ先でしょうか。」

アリスが考える。

「仕事も戦闘も頑張るしかないんですね!」

「そうだね!」

「私は観戦かなぁ。

 あの中に入れるとは思えないし。」

「俺も観戦で。」

セレーネとルアーナがやる気で、ルフィナとヴィートが参戦する気なしで言い合う。

「今はメイドや執事のお仕事を頑張って貰うしかないですね。

 空き時間に戦闘の訓練もしても良いでしょうけど。」

「アリス様、空き時間はこの子達は勉強に当てています。

 戦闘の訓練はもうしばらくお時間が必要かと。」

メイドの1人が言ってくる。

「そっかぁ。

 ならセレーネちゃんとルアーナちゃんは勉強を早く終わらせないとね。」

「「・・・頑張ります。」」

2人とも変な顔をさせながら返事をする。

「得手不得手はありますけど、最低限の知識と仕事はしてくださいね。

 ルフィナちゃんもヴィートも仕事頑張りなさい。」

「「はーい。」」

「「はい、アリス様。」」

「では、私達は先に戻って仕事に戻りましょう。

 キタミザト様は・・・伯爵様とお話し中ですね。

 アリス様、お先に失礼します。」

「「「「奥様、お先に失礼いたします。」」」」

子供達が礼をする。

「うふふ、はい、仕事頑張ってくださいね。」

子供達が城門上から去っていくのだった。


一方の武雄はというと。

「・・・エルヴィスさん、飲み過ぎじゃないですか?」

武雄がエルヴィス爺さんといつものメンバーの飲み会をみて呆れていた。

「フレデリック、飲み過ぎかの?」

「少々多くは飲まれておりますが・・・まぁ今日は致し方ないでしょう。」

「おー、キタミザト様!お疲れさん!」

「キタミザト様、お疲れ様です。」

「今日も素晴らしき戦果でしたね、ほほほ。」

「すみません、すみません、トレーシー先輩に言われてやりました。」

約1名が武雄に謝りっぱなしだが、基本のほほんと伯爵と飲んでいる。

「・・・止める人が居ない。

 まぁどちらかといえば注がれている?」

「伯爵様に酌をして頂けるとは・・・何たる光栄な事か!

 いくらでも飲めます!飲んで見せます!」

「うむ!ベッドフォードも良い男になったの!」

「はい!ありがとうございます!」

ベッドフォードがエルヴィス爺さんに並々と注がれたワインを飲んでいく。

「・・・ローさん、あれ良いの?」

武雄がローに聞く。

「ほほほ、ベッドフォードも伯爵様の前で粗相をするような男ではないですよ。

 まだ飲めるのなら問題ないでしょう。

 あとでどうなるかはわかりませんが。」

「奥さんには帰りに挨拶しておきます。」

「ほほほ、それで良いでしょう。

 あ、それと渡そうと思っていたここ最近の仲間内での販売している酒の種類と販売量です。」

ローが武雄に書類を渡してくる。

「ん?・・・頼んでいましたかね?」

「いーえ、ですが、キタミザト様なら興味を示すかと思いましてね。

 まぁ仲間内用に作った資料の一部ですので特別な労力はありませんが。」

「では、ありがたく拝見させて頂きます。」

武雄が書類を受け取る。


「キタミザト様、作業服一式とベストは如何でしたか?」

ラルフが聞いてくる。

「問題はありませんよ。

 着心地に違和感もありませんしね。」

「ん~・・・問題がない事が問題のような気がしますが・・・」

「ポケットはまだ使っていませんからその辺はまだこれからですね。

 総評はもう少し待ってください。」

「はい、わかりました。

 結果はすぐにお教えください。

 改善する場所があれば次回に向けて検討をします。」

「ええ、わかりました。」

武雄が頷くのだった。



ここまで読んで下さりありがとうございます。

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[一言] 楽しい宴会は続くっと。
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