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第1554話 それぞれの用意。(用意と言うか準備と言うか。)

小銃を木箱にしまい、武雄とマイヤー、鈴音がお茶をしている。

「・・・2か月に1回かぁ・・・」

「10丁程度なら半日で終わりますよ。」

「毎月半数ずつ依頼しましょうか。」

「そうですね。

 そうすれば費用分散になりますから良いのでしょうけど・・・

 はぁ、まぁメンテナンスの重要性はわかっています。

 あとでヴィクターと打ち合わせします。

 鈴音、親方達に5丁の毎月メンテナンスの費用の見積もりを作って貰ってください。

 予算に組み込んでおきます。」

「はい、わかりました。」

鈴音が頷く。

「それで研究室の区分けは順調ですか?」

「はい、大まかには終わっています。

 ハワース商会に机等の相談中です、トレーシーさんが行ってくれていますよ。」

「問題なさそうですね。

 あ、そうだ、鈴音達にも言っておかないと。

 明日、城門前でエルヴィス家の大演習しますから見学しましょうね。」

「わかりました。

 何時ごろですか?」

「さて・・・皆が動くのでそれでわかってください。」

「それは・・・まぁ良いんですけど武雄さん、そこは決めておかないといけないですよ。」

「そうですね。

 まぁ屋敷に戻ればわかりますね。」

「情報が早いテイラーさん達に聞いて向かいます。」

「ええ、よろしく。

 鈴音、講義用の資料は大丈夫ですか?」

「鋭意製作中です。」

「専門用語だらけにしないようにね。」

「ん~・・・私にとっても専門用語なんですけど。」

「鈴音がわからない物がマイヤーさん達にわかるわけないでしょう?

 それと私もわかりませんからね。

 かみ砕いて書いておきなさい。」

「はーい。」

武雄達がのんびりとお茶をするのだった。


------------------------

エルヴィス伯爵邸の庭にて。

「あー!」

「えいっ!」

ビエラが木剣をアリスに振りかぶってくるのをアリスが剣を合わせてビエラの木剣を破壊する。

「あああーー!!」

ビエラがすぐにアリスと距離を取って抗議している。

「ビエラちゃん、そんなに勢い良く打ち付けたら木剣でも盾か剣が壊れますよ。

 明日は大演習です。

 なので相手を倒すよりも薙ぎ払うようにしないといけませんよ。

 その為には当たる瞬間に一瞬剣を緩める必要があるんです。

 わかりましたか?」

「はい!・・・あー?」

ビエラが頷いてからアリスを指さす。

「私?私は武器の強化がかかっていますから武器が壊れる心配はしていませんよ。

 でも当たる瞬間ちょっと力を抜く事で相手の武器に優しく当てられ、壊さずに相手を飛ばせるのです。」

「はい!・・・あ~?」

ビエラが壊れた木剣を指さしながらアリスに聞いてくる。

「ビエラちゃんの武器は普通の木剣ですからね。

 強く当てすぎると壊れますよ。」

「あ~・・・テイラー?」

「魔法具商店ですか。

 確かにあそこなら木剣でも強化出来る仕様の物はあるかもしれませんが・・・ビエラちゃん魔法の適正は・・・ドラゴンはどうなんでしょう?」

「あ~??」

ビエラとアリスが首を傾げる。

「まぁとりあえず、今は力加減を覚えましょう。

 さ、替えの木剣を持って。」

アリスがそういうと近くのメイドが木剣を持ってビエラの下に行く。

「はい!あー!」

「まだ力の抜きが甘いっ!」

ビエラが木剣を替えてアリスに向かっていくのだった。


------------------------

ハワース商会にて。

「えーっと・・・このサイズの机がこれですか。」

「はい、こちらと・・・こちらですね。

 お値段的には変わりはありません。

 意匠が少し違うだけになります。」

トレーシーが職人と一緒に研究室の机と椅子等備品を探していた。

「ん~・・・スズネ殿もパナ殿も『普通で良い』と言ったけど・・・これで良いのかなぁ・・・

 引き出しも付いているし・・ならこれで。」

「畏まりました、こちらが4つですね。

 次は小ぶりの腰丈ぐらいの本棚が・・・こちらになります。」

職人が次の物を案内する。

「んん~・・・本を入れるから3段、4段・・・3段かなぁ。」

トレーシーが考えながら言う。

「でしたらこちらですね。

 机の近くに置けるようにしています。

 ちょうど天板の高さが机と同じように作られています。」

「なるほど、サイドテーブルになるのですか。」

「あまり重い物は乗せられませんので注意が必要ですが。」

「同じ高さで物が置けるというのが良いですね。

 これにしましょう。」

「はい、こちらが4個ですね。

 次は椅子ですが・・・お求めの椅子のクッションはどうしますか?

 少し幅が広すぎまして・・・お見せする種類をもう少し絞りたいのですが。」

「あ~・・・1日中座るというのはありますけど・・・いや、座面のクッションはなくて良いです。

 自分達で座面のクッションは用意します。

 背もたれの方に少しクッションを入れて貰えますか?

 あと背もたれは後ろに傾いているのにしてください。」

「クッションは背もたれの方のみですね・・・わかりました。

 では背もたれが少し後ろに傾斜している基本的な椅子を見て貰い、背もたれの加工をしましょう。」

「はい、お願いします。」

トレーシーが職人と共に備品を用立てていくのだった。



ここまで読んで下さりありがとうございます。

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― 新着の感想 ―
[一言] 演習は面白いことになりそうです。 途中からタケオ配下の者たちも参加してくれるかもしんない。
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