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第1533話 試験小隊からと所長からの依頼。1(そこに今気が付く。)

研究所の3階 総監室。

武雄とマイヤー、アンダーセンが話し合いをしていた。

「・・・新人2名とアニータとミルコをエルヴィス家に?」

武雄がアンダーセンの提案を聞いて聞き返していた。

「はい、小銃訓練についてですが、新しい兵器になります。

 アーキンとブルックが新人のお守をしながらでは不安があります。

 なので少し扱いが慣れるまではあの4人が居ない状態で集中してやらせたいのです。」

アンダーセンが言ってくる。

「ふむ・・・マイヤーさん、意見はありますか?」

「・・・至極真っ当でしょう。

 新兵器だけでなく何かしら新しい訓練は注意が散漫になります。

 特に今回は小銃ですからね・・・『魔法師でない者でも使える飛び道具』でしたか?

 所長の小銃改シリーズは見ていますが、実際の小銃は数回あったかどうか・・・」

「そうでしたか?」

「あまり記憶にないのですよね・・・

 どちらにしても扱いに注意が必要となれば集中を妨げる要素は排除したいというのは当然かと思います。

 私はアンダーセン小隊長の意見に賛同します。」

「なるほど・・・なら、エルヴィス伯爵には聞いておきます。

 派遣期間はどのくらいにしますか?」

「派遣している期間に集中的に小銃の慣熟訓練をさせたいと思います。

 最低でも2週間あればとりあえず、扱えるくらいにはなるかと考えています。」

「2週間・・・マイヤーさん、王都へ招集の件ですが前に4日で行きましたが、今回も出来ますか?」

「・・・馬で通常5日だったはずですが・・・あ、野宿ですね。

 はい、可能です。

 アンダーセン、所長が王都で陛下直轄の組織会議に出席の為、同行者3名の選定をさせろ。

 5月半ば到着なら5月10日には最低でも出立だな。」

「人員選定了解しました。

 慣熟訓練が2週間ですと・・・所長、事前に講習はあると言っておりましたが?」

「ええ、小銃の大まかな事を知って貰った方が良いと思ってですが、私か鈴音がしようかと思っています。

 それでよろしいですか?」

「はい、講習をお願いします。

 講習が1日として実技11日間ですね。」

アンダーセンが頷く。

武雄は「あれ?休みがない?」と思っている。

「講義と実技の日数は所長が派遣の打ち合わせをして決まってから正式に決めよう。」

「わかりました。」

マイヤーとアンダーセンが話をしている。

「・・・マイヤーさん、アンダーセンさん・・・休日は?」

武雄が恐る恐る聞く。

「各位随時取らせます。

 有給休暇何日ですかね?」

アンダーセンがマイヤーに聞く。

「王都守備隊の時と同じと考えるなら30日くらいじゃないか?

 あとでヴィクター殿に確認しよう。」

「そうですね。

 ?・・・所長、どうされましたか?」

「・・・一つお聞きしたいのですけど・・・定休日というのは知っていますか?」

「「定休日とはなんですか?」」

武雄の疑問にマイヤーとアンダーセンが聞き返してくる。

「・・・嘘でしょう・・・確かにいつ行っても(・・・・・・)店は開いていたけど、まさか休みがないなんて思わなかった・・・」

武雄が軽く頭を抱える。

「所長どうしましたか?」

マイヤーが聞いてくる。

「はぁ・・・ヴィクター!」

武雄が少し大きな声でヴィクターを呼ぶ。

「はい、主、なんでしょうか。」

ヴィクターがやってくる。

「会議室のトレーシーさんと鈴音、パナを呼んでください。」

「はい、畏まりました。」

「「???」」

マイヤーとアンダーセンが首を傾げるのだった。

・・

「「「週休1日制度?」」」

マイヤー、アンダーセン、トレーシーが不思議そうに呟く。

ヴィクターとアスセナは表情を変えずに聞いている。

「あ~、武雄さんもそこは驚きますよね。

 こっちの人は休まないんですよね~。」

鈴音だけが苦笑している。

「はぁ・・・薄々は気付いていた感じなのですが、私の常識が否定していたのでしょう。

 まさか休みがないとはね・・・

 でも週6日だと1日休みがちょうど良いでしょう。」

「そうですね。

 週休2日は少し休みすぎですし。」

武雄と鈴音が話している。

「良いですか?

 我が第二研究所では週休1日制度を導入します。

 毎月3日、9日、15日、21日、27日が定休日として全員に休みを与えます。

 もちろん、ヴィクターとアスセナさんもです。」

「「え!?」」

2人が驚く。

「私達もですか?」

「ええ、うちの従業員なのですから休んで平気です。

 ただし、基本は全員が休みとしますが、研究所以外は働いています。

 なので当番制も採用し、皆の内2名が出社して荷物の受け取り等の仕事をして貰う事にします。

 その際の振替休日は1か月以内であれば認めます。

 有給休暇は年間最大15日とします。

 特別な理由があれば幹部で話し合って有給休暇を認めます。」

武雄が雇用条件を付け足していく。

「「「んん~・・・」」」

マイヤー達3名が考えている。

「また、勤務時間の時と同じで週休1日制度は基本研究所のみでの適用です。

 野外訓練時、移動時、演習時、戦争時、出向時等では採用しません。

 また緊急時についても適用外とします。

 以上、ヴィクター、研究所職員に通達実施しなさい。」

「畏まりました。

 すぐに明文化し、今日中に各位に配布します。

 アスセナ、定休日の当番表を作成しましょう。

 主、新人は出向がある可能性がある為、今月と来月は当番から除外としますがよろしいでしょうか。」

「任せます。」

「はい、畏まりました。

 では、失礼します。」

ヴィクターとアスセナが総監室から退出していくのだった。



ここまで読んで下さりありがとうございます。

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― 新着の感想 ―
[一言] つーか自分が一番休んでないt・・・え趣味の延長?ああそうですか(爆 ↑て感じかな?今まで気付けなかった理由は。
[一言] 現代地球での広範囲にて日曜休日の元になった安息日は元々一神教の戒律から来てますからね…(ユダヤ教、キリスト教、イスラム教) 宗教どころか神という概念のない本作の世界では定休日の概念も生まれな…
[一言] 「「「週休1日制度?」」」 がんばれ。 休みは大事。
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