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第1523話 169日目 今日は終わり。(久しぶりに報告が来たと筋肉痛。)

エルヴィス伯爵邸の武雄達の寝室。

皆の湯浴みも終わり寝る前ののんびりタイム。


「ふむ・・・ジーナがラックさんの酒場を見つけてしまいましたか。」

武雄がジーナのびしょ濡れの小手紙を板に張り付けて見ながら呟く。

彩雲達が手紙の輸送が出来るのならとジーナが小さい紙をスライムに持たせてこっちに送ったようで、その確認をしている最中です。

「酒場ですか?」

「ほら、私が王都で皇子一家の挙式の後に新貴族の皆と行ったお店があったじゃないですか。」

「・・・確か軍務局が経営しているとか言っていましたか?」

「はい、そこの飲み屋ですけどね。

 マイヤーさんの息子さんと店を経営している第二情報分隊のラック隊長の娘さんを尾行したら行きついたらしいです。」

「???・・・全然わからないですね。

 えーっと・・・少なくともその王都守備隊のラック隊長の娘さんがジーナちゃんの監視で王立学院に入っているというのはわかりました。

 ジーナちゃんは監視している者を逆に監視しているのでしょうか?」

「さて・・・ジーナが監視かどうかはわかりませんが、怪しい動きをしたから追っていったんでしょうね。

 そこで新事実がわかったから報告してきたのでしょうけど・・・スライムで送れる内容は限られるので、マイヤーさんの息子とラックさんの娘を追ったら王都守備隊の酒場を見つけたという報告のみが書いてあるんですけど・・・以上なんですよ。

 で、ジーナはどう動きたいのか書いてくれても良かったのですが・・・」

武雄はジーナが欲しい回答がわからず若干途方に暮れる。

「追加で来ていないのですね?」

「来てないですね・・・

 明日辺り彩雲か紫雲に伝言でも頼みますか。」

「そうですね。

 ジーナちゃんには研究所の開所式が終わったのを連絡しないといけないですし、子供達の事も書かないといけませんね。」

「そうですね。

 あの子達はジーナの部下ですものね。

 ちゃんと経緯を書いてあげないと・・・アリス頼みますね。」

「しょうがないですね・・・

 タケオ様が研究所に行っている間に用意しておきます。」

「はい、ありがとうございます。

 さて、他には何もなかったですかね。」

「明日の開所式頑張ってくださいね。」

「仲間内だけですからね。

 楽な物ですよ。」

「だと良いんですけどね。」

「大丈夫、雑談に近い講話で終わりですよ。」

「そうなのですかね?

 もっと陛下がされるような仰々しいのではないのですか?」

「私が?しませんし、出来ませんよ・・・たぶん。

 あとはその場の雰囲気によってですね。」

「何をタケオ様は語るのでしょうね。

 私も参加したいですけど、研究所に私は立ち会えないですしね・・・大人しく待ってます。」

アリスが残念そうに言う。

「はい、待っていてくださいね。

 さ、寝ますよ。」

「はーい。

 タケオ様!久しぶりにお願いします!」

アリスが両手を上げる。

「こういう時、一気に幼くなりますね。

 それも良いんですけど。

 よいしょっ。」

武雄が立ってアリスをお姫様抱っこする。

「えへへ♪こんな私が見れるのはかなりの特典ですよ♪」

「そうですね。

 このアリスは私だけが知っているんですね。

 もっと堪能しないといけませんね。」

「そうですよ、ちゃんと見ないと損をしますよ♪

 さぁベッドでゆっくり寝ましょう♪」

武雄とアリスも今日を終えるのだった。


------------------------

トレーシー宅。

「腕がぁ・・・腰がぁ・・・太腿がぁ・・・あ!足の指がつった!痛たたたた!」

トレーシーが筋肉痛にのたうち回っていた。

「あーぁ・・・今まで机に噛り付いていたから・・・

 はい、ジャガイモを磨ったわよ。」

セシリーがガーゼのように薄い布に磨り下ろしジャガイモを挟んで用意をしている。

「あ・・・ありがとー・・・ひゃあぁぁぁ!あぁぁ!痛っ!」

トレーシーがとりあえず足に貼ってそして筋肉痛で叫ぶ。

「子供達には見せられないわね。」

「これがないと筋肉付かないし・・・痛いよー・・・」

「アナタも年ねぇ。」

「頑張るよー・・・」

「明日研究所に行けるの?」

「初日から休むなんて・・・明日の朝にケアをかけるよ。

 それだけでも体力は多少付くからね。」

「・・・今日、寝れるかしらね?」

「うん、寝る前にしようかな!」

トレーシーが本気で考える。

「それじゃダメじゃない。

 まぁ良いわ、それにしてもアンダーセンさんはそんなに厳しかったの?」

「厳しいなんてものじゃない。

 久しぶりに魔法師専門学院を思い出した。」

「ついこの間まで居たわね。」

「えっと・・・学生時代を思い出したよ。」

「昔の方が体動いたでしょ?」

セシリーが呆れながら言う。

「うん!そう!体が全く動かないんだよね。

 年を取るというのは驚くね。」

トレーシーが笑いながら言う。

「はぁ・・・当分、この状態でしょう。

 新卒の子もいるんでしょう?大丈夫なの?」

「ふふふ・・・ダメ。

 終始頑張っては居たけど多分ダメでした。」

「学院長の威厳も地に落ちたかもね。」

「・・・その通りで返す言葉もございません。」

「早々に昔の体力戻さないといけないわね。

 仕事に影響がないようにしていかないといけないけど・・・

 あ、それよりまずはこれからの事を考えた方が良いかも。」

「??」

トレーシーが首を傾げる。

「寝るまでその状態なのでしょう?

 もう少ししたら湯浴みするんじゃないの?

 移動時激痛よ?」

「・・・もうケアをかけようかな。」

トレーシーが筋肉痛にさっそく挫けるのだった。



ここまで読んで下さりありがとうございます。


今日の15:00ごろに人物紹介を投稿します。

今後の展開で出て来る者も少々入れておりますからその辺はスルーをお願いします。


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