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第1518話 追加の追加。(さてと一通りやったかな。)

「はい。」

パナがエリカに12枚のカードを扇状に見せている。

「??・・これ?」

エリカが1枚引く。

と再び室内が光り出すのだった。

・・

「ペイトーの加護の付け加えと執行する権限も終わったわね。」

コノハがそう言いながらうんうん頷く。

「はぁ・・・まさか護身術とケアとはね。

 これ他のカリテス達にもしているの?」

テトが聞いてくる。

「はい、しています。

 これでカリテスも5神になりましたね。」

パナが言う。

「・・・私が精霊魔法師かぁ・・・」

エリカが考えながら言う。

「エリカ、よろしくお願いします。」

「こちらこそよろしくお願いします。

 あの・・・私の勤め先にパイディアーが居るのですが。」

「わかっております。

 問題はありません。」

ペイトーが頷く。

「ふむ・・・パナ殿、良いかの?

 ウカ殿とダキニ殿は精霊の本があるから実体化したという事でわかるのじゃが、ペイトー殿はどうしてなったのじゃ?」

エルヴィス爺さんが考えながら言ってくる。

「そこは私から説明するわ。

 同部屋に女神が2名以上召喚されると侍女がお付きとして追加出来るの。

 ペイトーは前にアンやクリナ、ジェシーとレイラの子ヒナに付けたカリテスという精霊集団の1人ね。

 強力な魔法は出来ないけど美味しいお茶は淹れられるし、絵画や音楽、芸術関係に秀でているわ。

 侍女としての能力も兼ね備えているから便利なのよ。

 今回は日常生活で問題ないように護身術とケアが出来るようにしてあるの。

 精霊としては弱い部類だからメイドとして扱ってくれると助かるわ。」

コノハが言う。

「ふむ・・・という事は精霊の中でも本に依らないで実体化する事もあるというのじゃな?」

「カリテス達は女神・・・女性精霊が居ないとダメですね。

 それも私やパナちゃん、うーちゃん、だーちゃんが居てだから・・・そうそう出来るとは思いません。

 あとは特殊条件だとだーちゃんやうーちゃんのように使役している神獣の同時呼び出しだけど・・・

 相当条件が厳しいはず。

 今回はタケオが居て料理面での条件とエンマやニルデのように資格が十分にある者達が居てやっと満たしています。

 余程の事がない限り出来ませんよ。」

コノハがエルヴィス爺さんに言う。

「ふむ・・・じゃが、出来るのじゃな?」

「可不可で言えば可ですね。」

「そうか・・・いや、そうそうない事がわかっただけでも十分じゃの。」

エルヴィス爺さんが言う。

「さてと、以上で今日の催し物は終わりですかね。」

武雄が皆を見ながら言う。

「あ、タケオ待って!

 ここに居る精霊がエルヴィス領の全精霊だから少し話合い・・・会議したいんだけど。」

「私は良いですけど、エルヴィス伯爵は?」

「好きに使って構わないぞ。

 わしが居たら退出し辛いかの?

 わしはこれから執務室でフレデリックと米の作付け計画の話合いをしてこようかの。

 では、皆、今日の夕食は良かったの。

 各自、仕事に邁進するよう切に願う。

 アリス、タケオ、エリカ殿は会議が終わったら客間でのんびりとでもして居る事じゃ。」

エルヴィス爺さんが席を立つ。

「起立!伯爵に礼!」

アンダーセンがそう言うと皆が席を立ち、頭を下げて見送る。

「皆、お先に失礼する。

 それにしても精霊の契約という世にも珍しい物が見れたのぉ。」

「皆さま、失礼いたします。」

エルヴィス爺さんとフレデリックが退出していく。

「あ、所長、私達も。」

ブルックが手を挙げて言う。

「そうだな。」

マイヤーが頷く。

「なら私らも戻ります。

 スズネはテイラーと戻ってくれば良いだろう。」

「そうですね。」

「わしらものんびりと帰るかの。」

ステノ技研の面々も帰る意向を示す。

「あの~私達は・・・エンマとニルデが終わるまで待とうかと。」

「皆でウカとダキニに必要な小物を買いに行こうかと思います。」

ドナートとボーナは少し居心地悪そうに言ってくる。

「良いんじゃないですか?

 なら皆さん、ちょっと待ってくださいね。

 メイドさん方が用意しているはずです。」

武雄が席を立つ。

「「用意?」」

皆が首を傾げる。

「お土産ですよ。

 まぁ、試験小隊の大部分は奥様やお子様がいますからね。

 食べれる物を用意している・・・はずです。」

武雄がにこやかにだが、目線をそらせながら言う。

「あ~・・・」

「きゅ・・・」

武雄の言葉に約2名は見るからに落ち込んでいた。

「まぁちょっと聞いてきますからね。

 気軽に待っていてください。」

武雄が退出していく。

・・

少し経ったのちに武雄がリュックを持って入ってくる。

「戻りました。」

「「「「失礼します!」」」」

子供達と教育係達も入ってくる。

「「??」」

ベルテ一家がとステノ技研が子供達を見て不思議そうにする。

「試験小隊の面々は見知っていますが、ベルテさん達とステノ技研は初めてでしょう。

 今エルヴィス家で研修中の我が家の執事、メイド見習いです。

 こっちからルフィナ、セレーネ、ルアーナ、ヴィートです。

 街中でも見かけるでしょうから、その際は見守ってください。」

武雄に言われて子供達が会釈する。

「「「「皆さま、よろしくお願いします。」」」」

「ええ。」

「よ・・・よろしくお願いします。」

「うむ。」

ベルテ一家とステノ技研の面々が返事をする。

「では、湯浴みをしてから就寝しましょう。

 子爵様、奥様、そして皆さま、お先に失礼いたします。

 4人も皆さまに就寝のご挨拶を。」

「「「「子爵様、奥様、皆さま、お先に失礼いたします。」」」」

子供達が頭を下げる。

「お疲れさまでした。

 とりあえずゆっくり寝なさい。」

「「おやすみなさい。」」

武雄、アリス、エリカが子供達に挨拶をして見送るのだった。



ここまで読んで下さりありがとうございます。

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― 新着の感想 ―
[気になる点] 何でエリカさんなの?エルヴィス爺さんでもマイヤーさんでも良くない?そこんところがすっ飛ばされてるのが気になった。
[気になる点] 第792話 召喚したての女神が同部屋に3名居ると普通侍女がお付きとして追加出来るんだけど・・ 少し条件に食い違いが、、、 >同部屋に女神が居る状態で新たに女神2名召喚されると侍女がお…
[良い点] エリカも精霊術士か。ヨカッタネ。 [一言] 冒頭がちょっと唐突で、1話飛んだかと思った。
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