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第1507話 168日目 研究所の部下の息抜き。(ブルックの耳には入っていなかったらしい。)

ブルック、アーキン、アニータ、ミルコ、ケイとパメラの新人小隊が店内に入ってくる。

「あれ?ブルックさん達だー。」

鈴音が気が付き席を立ってブルック達の元にやってくる。

「あれ、スズネ殿、夕食はこちらで?」

「夕食後の飲みです。

 ブルックさん達は夕食ですか?」

「ええ、研究所を見た後にこの間の遠征の道具を片付けて今夕食です。」

「こっちにきますか?

 席空いていますよ?」

鈴音が自分達が居る席を指して誘ってくる。

「ん~・・・私達が同席して平気なんですかね?」

アーキンが鈴音達が居る一角を見て

「大丈夫ですよ。

 特に何かあった訳ではないですし、タケオさんの話にはなって・・・大丈夫です。」

「平気かなぁ・・・まぁ、良いか。」

ブルック達が席に向かうのだった。

・・

「店員さーん!

 ベーコンの野菜炒めセットの中濃が2つ、あらびきソーセージの野菜炒めセットの塩が1つとソーセージ多めのウスターが1つ、謎野菜の野菜炒め1つ、オーク肉の野菜炒めセットをウスターで1つ!」

ブルックが遠くにいる店員に声を飛ばしている。

「「・・・謎野菜??」」

テイラーと鈴音が隣のブルック達の注文に首を傾げる。

「え?・・・ここに書いてありますよ?」

ブルックがメニューを見せる。

「あ・・・本当だ。

 私達メニュー見ないしなぁ、変わっていたの知らなかった。」

鈴音がメニューに書かれている料理を見つける。

「謎野菜・・・とは?」

テイラーが気になっている。

「えーっと・・・なんの野菜を使うかは料理人の気分次第、味もお任せになります。

 たぶん食べられます・・・ですって!」

鈴音がメニューを読んでテイラーに言う。

「ねぇ!楽しそう♪

 どんなのが出て来るんだろう!」

ブルックが楽しそうに言ってくる。

これを頼んだのがブルックなのが確定する。

「ブルックさん、楽しそう。」

鈴音がブルックを見ながら言う。

「所長のおかげでこの世に知らない料理が多いというのはわかったんですけど、あのウスターソースや中濃ソースを扱う店が料理人お任せの料理を出してくるなんて・・・一体どんな料理が出るのか!

 ふふん♪これは期待しますよ!」

ブルックが楽しそうに言う。

ちなみにケイとパメラ、アニータが小物の話をしている。

ミルコとアーキンはブルックを見ながら呆れていたりする。


「あ、そうだ。

 試験小隊の方々は武雄さんと一緒に東町に行ったのですよね?」

「ええ、試験小隊の面々は護衛という名で行きましたよ。」

「米はどうでしたか?

 向こうで試食したんですよね!」

「「ん?」」

ブルックとアーキンが首を傾げる。

「あれ?・・・武雄さんが東町で食べたと言っていたので・・・

 試験小隊の人達も食べたのですよね?

 武雄さんの性格からして自分だけ食べるとかしないと思うんですけど。」

鈴音が首を傾げながら聞いてくる。

「・・・アーキン、皆に聞いた?」

「いや・・・帰って来てから何を食べたかは聞かなかった。

 受け渡しは良好だったとしか報告は受けてない・・・その場で食べたんだな。」

「これは由々しき事態ね!」

ブルックが眉間に皺を寄せながら言ってくる。

「あ~・・・あれ?これは言ってはいけなかったですかね?

 ちなみに明日は私達ステノ技研とベルテさん達農業関係者で試食会なんですよ。

 どんな感じだったか聞こうと思ったのですけど。」

「なんですって!?

 スズネ殿!それは本当ですか?

 明日が試食会なのですか!?」

「え?・・・はい、明日の昼前から米を玄米にする・・・食べられるようにする作業で夕食に出されるからと言われています。

 ベルテさん達は生産者として、ステノ技研は作業を簡略化する為に作業内容の見学です。」

「明日か・・・開所日の前日だから午後は休みだったよね。」

ブルックがアーキンに聞く。

「ああ、身嗜みを整える為に制服の折り目等々しっかり準備する事になっていたな。」

アーキンが頷く。

「となると・・・混ざっちゃう?」

ブルックが考えながら言う。

「ブルックさん・・・武雄さんの許可が必要ですよ。」

「所長の許可かぁ・・・朝一で相談しに行こうかな・・・

 アーキン、この子達の面倒よろしく。」

「はぁ・・・散策はいつも通りにしておくよ。

 どうせ午後は自由時間のようなものだ。」

「了解!説き伏せてくるわ!

 スズネ殿達はいつぐらいに行くのですか?」

「えーっと・・・昼前から用意が始まるそうなので10時くらいまでには訪問しようかと。」

「10時かぁ・・・わかったわ。

 それまでに交渉をしておこうっと。」

ブルックが頷くのだった。


「ねぇねぇ、スズネちゃん、机とかの出来栄えを聞いて欲しいんだけど・・・」

モニカが鈴音にコソッと言ってくる。

「あ~・・・わかりました。

 ブルックさん、アーキンさん、机どうでしたか?」

「良かったですよ。」

「そうそう、わかってはいても新品が入っているのを見た時は感動しました。

 この机が自分のかと思うと。」

「大事に使わないとね。」

「そうだなぁ。

 日々使うと机を汚しそうだし、書類も山積みになっていくだろうしな。

 所長の机の上に乗せる板のおかげで多少は綺麗に使えるだろうが、整理は常にしないといけない。」

「そうね~、整理しながら大事に使って行かないとね。」

アーキンとブルックが楽しそうに言うのをモニカがホッとした顔をするのだった。



ここまで読んで下さりありがとうございます。

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― 新着の感想 ―
[気になる点] 何気に鈴音はこの世界の文字が読めるのか。
[一言] ブルックちゃん、がんばれ。 タケオに餌付けした責任を取らせましょう。
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