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第1395話 さてと・・・ん?当分はのんびりですか?(まったり時間に戻ろう。)

2人が席に着く。

「さて、決まってやる気を出そうとしている所、申し訳ないんだが・・・仕事は4日後からだ。」

「「え?」」

ラウレッタとマヌエルが首を傾げる。

「まだこっちの受け入れ準備が出来ていなくてね。

 当分はのんびりしておいて構わないわ。

 その間に服とか部屋とかを用意するからね。

 あ、あと貴方達名前書けるかしら?」

「私は大丈夫です。」

「俺も平気です。」

「うん、よしよし。

 雇用契約書の方は大丈夫ね。」

ジェシーが頷く。

「仕事が始まってから当分の間は執事長とメイド長が直属の上司になる。」

ゴドウィン伯爵がそう言うと連れて来た執事長とメイド長が軽くお辞儀をする。

「まずは一緒に付いて行って執事やメイドの仕事内容を見てわかってもらう運びになるだろう。」

「その後に順次仕事をして貰う事になるわ。

 まぁ・・・明日のタケオさん達の出立までは今のまま子供達で一緒に居なさい。」

「「はい。」」

ラウレッタとマヌエルが返事をする。

「うん、頼むぞ。

 タケオ、以上だ。」

「よろしくお願いします。

 さて、ルフィナ、セレーネ、ルアーナ、ヴィートはキタミザト家の所属ですね。

 まぁこれと言ってありません。

 向こうに着くまでは旅をして行きますからね。

 着いたらエルヴィス家で研修です。」

「「「「はーい。」」」」

武雄の言葉に子供達が返事をする。

「ちなみにエルヴィス家では貴方達の先輩であるジーナちゃんやアスセナがいる為、既にエルヴィス家には執事や事務員の初期の研修内容はあるのですぐに始められます。」

アリスが言う。

「うへぇ・・・」

「休みがないのですか?」

「1日くらいは・・・ありますよね?」

「頑張らないとなぁ。」

子供達が嫌な顔をする。

「まぁ1日くらいは休ませますが・・・まぁ要相談で。」

武雄が苦笑しながら言う。

と、庭の方の扉を誰かがノックしている。

「あ・・・タケオ、サイウンが来た。」

初雪が答える。

「開けてやってくれ。」

ゴドウィン伯爵が言うと執事が扉を開け彩雲が入ってくる。

「タケオ、アリス、戻りました。」

「はい、おかえり。

 エルヴィス伯爵は何と言っていましたか?」

「はっ、受け入れに問題なくとの事です。

 ただ、給金は要相談という事でした。」

「はぁ・・・考える事は一緒でしたね。」

アリスがため息をつく。

「ヴィクターは何と言っていましたか?」

「動産収入?とかを使うと問題ないような事を言っていましたが、意味がわかりません。」

「その単語が出たなら良いです。」

武雄が頷く。

「お姉様、彩雲用に残飯をください・・・

 彩雲、2日で往復って無理したのでしょう?」

アリスが彩雲に聞き、ジェシーは執事に残飯の用意をさせる。

「夜も飛行しましたが・・・なんともなかったです。

 暖かくなりいつもの1.5倍の高さを飛べましたので、外敵もなくいけました。」

「ふむ・・・迷わずに飛べて良かったです。

 まぁ急ぎでないなら基本は日中に飛びなさい。

 紫雲に会ったらそう伝えなさい。」

「はっ!」

そう言って彩雲が初雪達の傍に行き初雪と時雨と情報の共有を始める。

「便利そうねぇ。」

ジェシーが3人を見ながら呟く。

「今は便利ですね。」

武雄もそう言いながら初雪達を見ている。

「今は?」

「知識を共有するのは多大な恩恵があるのは確かですが・・・覚えた内容が多い場合、必要な情報がすぐに取り出せるのかはまだ未知数です。

 私達が本当に必要な情報がすぐに出せるのかは今後確認していかないといけないのです。」

と武雄は言いながらも心の中では「たぶん夕霧達なら平気なんだろうな」と思っている。

「あ~確かにね。

 いっぱい覚えるとなかなか思い出し辛いわね。」

「ええ、なのでまだまだ様子見です。」

「なるほどね。」

ジェシーが頷く。

「タケオ、どういうこと?」

「わからないっスね。」

初雪と時雨が首を傾げる。

「2人には帰ってから夕霧を交えて話し合いをしましょう。」

「タケオが、そういうなら。」

「わかったっス。」

2人が頷く。

「はぁ・・・とりあえず、これで大きい事は決めたわね。

 アナタ、何かある?」

「ない、とりあえずゆっくりしていってくれ。」

「というわけでこっちの要件は終わりよ。

 アリスやタケオさんは?」

「私はありませんね。」

「マイヤーさん達はどうしますか?」

「街中に買い物に行ってきます。

 4名になりましたからね・・・野宿用の寝具を買いに行かないといけないですね。」

「では、そこは任せます。

 後でまとめて清算しますからね、控えておいてください。」

「了解しました。」

マイヤーとベイノンが頷く。

「タケオさんはどうするの?」

「私は厨房の一角をお借りして明日からの食材の仕込みですね。

 あ、そうそう、皆に頼まれた物を渡さないといけませんね。」

と武雄がリュックから子供達に頼まれた物を出すのだった。

・・

「この本好きなんだぁ~♪」

「積み木♪積み木♪」

「いろいろ書けるね。」

「これで日記が書ける♪」

「今までの事書かないと。」

「これからの事もね。」

子供達が各々に楽しそうに受け取っていく。

「日記かぁ・・・子供達ならちょうど良いかもね。」

「お姉様は書かないのですか?」

「私は書かない・・・いや、実質書いているのかな?」

「ん?」

アリスが不思議そうな顔をさせる。

「ほら、タケオさんから依頼されている保健があるじゃない?

 あれの進捗はちょいちょい書いているのよ、それと毎日の料理と散歩の経路も書いているから日記みたいなものね。

 それにそろそろ1週間毎の成長記録も書かないとなぁと思ってね。

 これが日記になるのかなぁ?

 日記ってこういう事じゃない気もするんだけど・・・まぁ日記かもね。」

「保健順調なのですか?」

「順調よ。ほんとあれには感謝ね。

 始めはメイド達も驚いていたけど私の調子が良いから今は確認しながらいろいろしているわ。

 もちろん部外秘にさせているからね。

 コノハ殿、パナ殿、ありがとうございます。」

「うん、今の所順調よ。子もすくすく育っているわ。」

「それと食べ物は気を付けてください、無理しないように食べていきましょう。

 パンニューキスが居れば何かあっても大丈夫でしょうが。」

「はっ!お任せを。」

パンニューキスがコノハとパナの話に頷く。

「うちに新しい子も入って私も順調、フレッドも問題なく。

 あぁ~・・・平穏だわ。」

ジェシーが満面の笑顔をさせるのだった。



ここまで読んで下さりありがとうございます。

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