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第1331話 ゴドウィン伯爵邸に到着。(関の手直しを受注。)

武雄達はゴドウィン伯爵邸の敷地の門前にもうすぐ到着する所に来ていた。

ちなみに紫雲はエルヴィス家に向けて飛び立っており、彩雲は武雄達の元に残っていた。

「あ~・・・ここですかね?」

「言われた場所はそうですね。

 私もジェシーお姉様の挙式の時に来たのみなので薄っすらとした記憶しかないのですけど・・・」

「所長、アリス殿、さっき街の入り口で兵士に言った際に連絡してくれると言っていましたよね。」

マイヤーが紙に何か書きながら聞いて来る。

「ええ、言っていましたね。

 なので、門の所に居る兵士に聞いてみましょうか。」

「そうですね。」

・・

「タケオー!アリスー!よう来たぁーーー!!!」

門番に言った所、屋敷の方に確認しに向かい、しばし待っていたらゴドウィン伯爵(当主)自ら走って向かって来ていた。

その後ろを執事達も走って来る。

「・・・お久しぶりです、ゴドウィンさん。」

「おひさしぶりです。」

「うんうん!エルヴィス伯爵(親父殿)側の関から来たのだろう?

 大変だったろう?

 全員分の部屋の用意も出来ているぞ!

 ゆっくり休んでくれ!」

「「・・・ん~?・・・」」

武雄とアリスが用意が良すぎて首を傾げている。

「親父殿からこっちに来ると今朝伝令が来ていてな。

 万が一と思って今日から準備はしていたんだ。

 予想では明日ぐらいだろうと思っていたんだがな!」

「すみません、野宿しながら時間を稼いできましたから予定より1日早まりました。」

「いい!いい!問題ない!

 さぁジェシーも待っている。

 我が屋敷にようこそ。」

「「いらっしゃいませ、キタミザト子爵ご夫婦様。」」

執事達が挨拶をするのだった。

・・

ゴドウィン家の客間。

「ジェシー、武雄達を連れて来たぞ。」

ゴドウィン伯爵を先頭に皆が入って来る。

「アナタ・・・迎えは玄関だけで十分なのですよ?

 門の所まで迎えに行って・・・まぁ今回は不問にしましょうか・・・」

室内ではジェシーとパンニューキスが起立して待っていた。

「居てもたってもいられなくてな!」

「タケオさん、アリス、いらっしゃい。

 皆様も良くお出で下さいました。

 家のようにゆっくりとご滞在ください。」

ジェシーが軽く礼をする。

「ジェシーさん、お久しぶりです。

 この度はいきなり押しかけて申し訳ありません。

 このように歓迎頂きありがたく思います。」

「ジェシーお姉様、結婚の報告に参りました。」

「ええ、で・・・えーっと・・・タケオさん。

 お初の方がいるのだけど・・・」

ジェシーが武雄に声をかける。

「はい、では、改めて全員の紹介をしておきましょうか。

 こちらが研究所の総監、研究所の次席でマイヤーさん、試験小隊のベイノンさんです。」

マイヤーとベイノンが会釈する。

「で、こっちがビエラ、抱えられているのがクゥともにドラゴンです。」

「あ~・・・この子がフレッドの言っていた・・・へぇ~・・・

 よろしく。」

「はい!」

「きゅ。」

ビエラとクゥが手を挙げて答える。

「で、初雪と彩雲です。

 こっちは夕霧の妹ですね。」

「はい、よろしく。」

「よろしく。」

「さ、座ろう。」

ゴドウィン伯爵が皆を促す。

「はい、ありがとうございます。

 パナ、コノハ。

 ジェシーさんをお願いします。」

「はい。」

「はーい。」

「ありがとう、コノハ殿、パナ殿。

 毎日の料理の内容を書いておいたの。

 見て意見をお願いします。」

「はいは~い。」

「どれどれ。」

パナとコノハがチビ状態でジェシーの所に行き確認を始める。

・・

「タケオ、ジェシーに問題はありません。」

「調整もしておいたわ。

 料理の方も問題なさそうね。

 ちょっとオリーブオイルが苦手なようだからドレッシングの改良が必要ね。」

「そうなのか!?」

ゴドウィン伯爵が驚く。

「ちょっとだけなのよ。

 食べれないわけではなくて、ちょっと気分がね・・・」

「なんで言わないんだ・・・苦しんでいるのなら言ってくれ・・・」

そしてイジける。

「あぁ、もう!ちゃんと言うから落ち込まない!

 ごめんね、タケオさん、アリス、この調子なのよ。」

ジェシーが苦笑している。

「しょうがないですよ。

 不安なんでしょう。」

「ええ、で、今回は関に行くと聞いたんだけど・・・

 前に言ってたあれ?」

「はい、エルヴィス家側の関の補強が終わりましたので初雪を連れて現場を見に行こうかと思ってですね。

 そしてゴドウィン家側の関の上側と下側の3kmずつに土塁の建設をする許可を頂きたくて寄りました。」

「うんうん、確かお爺さまが報酬は残飯の樽2個って言ってたわよね。

 関の詰め所の裏においておけば良いかな?

 キタミザト家には派遣料として金貨20枚で良いかしら?」

「はい、あとスライムが35体程度周辺に常駐して日々維持に努めます。」

「え!維持まで?

 流石タケオさんの部下ね。

 期間はどのくらいかかったの?」

「初雪の部下達で約3週間、200体のスライムが作っていきます。」

「凄い量ね。

 うん、私は良いわ。

 アナタ!いつまでも落ち込まない!」

「んんっ!

 うむ、俺も問題ない。

 だが、作業の終了は誰が教えてくれるんだ?」

ゴドウィン伯爵が持ち直す。

「そうですね・・・初雪、どうしますか?」

「私かサイウンが挨拶に来ます。

 その後に関を確認して貰って要望があればタケオかアリスに手紙を送ってくれれば手直しします。」

「で、いかがでしょうか。」

「わかったそれで良いだろう。」

ゴドウィン伯爵が頷くのだった。



ここまで読んで下さりありがとうございます。

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