第1230話 職人達はやる気になる。(ステテコの派生で甚平?)
男性の職員や職人が生地探しをしている。
「別に今日でなくても結構ですよ?」
武雄が苦笑しながら言う。
「いえいえ、気になったら今探さないといけませんよ。
それに無いなら無いで問屋に確認したいですからね。」
他の職人が言ってくる。
「キタミザト様、即席のデザイン画が出来ました。
ご確認をお願いします。」
また違う職人が鉛筆で書いた人の立ち姿とステテコの絵を見せる。
「ステテコは膝下までの長さでお願いします。
多く汗をかくのは股と膝裏ですし、膝下はズボンとあまり触れませんからね。」
「わかりました。
直ぐに書き直します。」
「キタミザト様、このステテコというのは女性も穿けますでしょうか?」
女性店員が言ってくる。
「女性用のステテコ・・・街中で見かけるような方々に売るとしてだとスカートの下にですよね。」
「はい。」
「ん~・・・たぶん、問題ないかと思います。」
武雄はスカートの下にステテコだと機能が発揮出来るのかわからなかった。
「室内着としてはどうですか?
あくまで家族しか居ないという時とか自室のみだとか。」
「自室で着る分には誰も言わないでしょうが、分類としては今の所下着ですからね・・・何か言う人はいるかと思います。
なら生地は同じで部屋着として涼しい服装を作ってみるのはどうでしょうか。」
「涼しい服装ですか。」
「ええ、例えば甚平・・・は男性用か、作務衣なら女性もいけそうだけど違うような・・・浴衣?・・・浸透は難しいだろうなぁ。
なら甚平を女性も着れるように色も明るくして胸元が露にならないように軽く結べるように・・・もしくはキャミソールのような物で胸元が見えない・・・薄手の部屋着という趣旨から遠のくか。
それに見せられるキャミソールを作るなら甚平なんていらないだろうし・・・でもそっちの方が安上がりなのかな?
見せられるキャミソールならジーンズと組み合わせて・・・ジーンズは涼しくするのは難しいかぁ。
となると甚平で胸元がはだけないような仕組みが・・・結び目を2か所にすれば横からの風もはいるし、平気そうか。
あ~・・・でも足が見えるのはこの時代では反発があるのかなぁ・・・
ステテコみたいに膝くらいまで伸ばしたズボンならいけるか?
でもなぁ~半ズボンが涼しいんだけど・・・ハーフパンツと思えば問題ないか。
あとはゆったりとして風も入れ・・・あ、だから二の腕付近が太糸で縫われているか。
風を入れる為だとしたらカーテンのレースのような感じでも・・・うん、自由度はあるか、これはいけそうか?
女性が着出せば男性も女性に勧められて着始めるのは世の常識・・・女性用かぁ・・・色合いとかだろうか。
でも・・・まずは子供用を狙うとか・・・」
武雄が深みに嵌まっていく。
「あの~キタミザト様、置いていかないでくださ~い。」
女性店員が声をかける。
「あ・・・ははは。
まぁ・・・物は試しですかね。
作ってみて様子を見ても良いかもしれませんね。」
「はい、わかりました。
それとキタミザト様が独り言を言っていらっしゃいましたが、後ろのデザイン担当が・・・」
女性がにこやかに武雄の後ろを指さす。
「ん?」
武雄が振り向くと先ほどのステテコの絵を書いた職員がメモ帳を片手に目を煌かせている。
「キタミザト様、ジンベイとはなんでしょうか。
それとサムエとはなんでしょうか?」
「あ~・・・聞かなかった事には・・・」
「口にされたという事はキタミザト様の頭の中にあるのですよね?
教えていただけるのですよね?
作るのは私達の仕立て屋なんですよね?」
「ん~・・・」
職人が期待を込めた目をしている。
武雄は「これはラルフ店長に怒られるかも・・・」と思うのだった。
一方、ビエラとクゥとミアはと言うと。
「あ~?」
「きゅ??」
「ヘルメットですけど・・・これが完成形なんでしょうね。」
3人ともコンコンとヘルメットを叩きながら「これ使えるの?」とか「弱そうだね?」と「剣から頭を守れれば良いのでしょう?」とか散々な評価をしていた。
「あ~♪・・・あ゛!」
ビエラがヘルメットを被ってみるが意外と重たかったようでカクンと頭を後ろに持って行かれてしまう。
「きゅきゅ♪」
クゥがその光景を楽しんでいる。
「ビエラ・・・鉄のヘルメットですから重たいのは持った時にわかったでしょう?
なーんで首の力を抜きますかね。」
ミアが呆れていた。
「あ~?・・・あ!あ~。」
「いや・・・被れば重さが軽減されるかもとか意味わかりません。
被っても重さが変わる訳ないじゃないですか、まぁ魔法でどうにか出来るならありでしょうけど。
今は何も付与されていないんですから出来るわけありません。」
「あ~・・・」
ビエラがヘルメットをそっと元の位置に戻す。
「それにしても鉄のヘルメットですか・・・ん~・・・」
ミアがヘルメットを見ながら考える。
「あ~?」
「そうですね~・・・トレンチコートも作って貰えましたからこれも私達、妖精と精霊用に小さく出来るのではないですかね?」
「きゅ?」
「ええ、私は弱いですからね。
万が一の為に小さいのを・・・あ、前に主お手製で作ってくれましたか。
でもあれ紐も無かったのでただの鉄の帽子だったのですよね・・・」
「あ~?」
「ビエラはこれを被れば良いのでは?
アニータやミルコが買うでしょうからそのサイズは作ると思いますよ。
わざわざ主のお手製にする必要はないでしょう?」
「きゅ?」
「流石にクゥは・・・お手製じゃないですか?
とりあえず、早急に欲しいですよね。」
「あ~・・・」
「きゅ・・・」
「あとは出来るまでどうやって子供達の攻撃を耐えるかですね・・・」
3人が考えるヘルメットの使い道は武雄が考えるのとは違う用途のようだった。
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