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第1189話 特産品祭り。8(終了。)

規定の3時間が過ぎていた。

始まりの時のように広場の席がある所に簡易お立ち台が設けられ、武雄と文官の女性が立っていた。

目の前には屋台を出店した代表者と各町の局長と数名の文官達、警備をしていた者達が居る。

皆一様に疲れた顔を見せていた。

「さて!終わりました。

 皆様!お疲れ様でございます。

 キタミザト様!いかがでしたでしょうか。」

始まりの時の女性の文官が司会をしている。

「えーっと・・・特に混乱はなかったとさっき聞かされましたが・・・

 大丈夫でしたか?」

武雄が兵士の一人を見ると「平気でーす」と返事が返ってくる。

「あ・・・大丈夫ですね。

 では!あとは片付け等々でしょう。

 自分の所の掃除をして綺麗にしましょう。

 環境局の方々、段取り等よろしくお願いします。

 さて、今回はですね。初回でしたので上手く行った事、上手く行かなかった事いろいろあるでしょう。

 ちなみに私達の屋台は完売です。」

「おおー流石ですね。」

「いや~本心は完売出来て良かったという気持ちですけどね。

 予定していた1100食完売です。ありがとうございます!

 ちなみに来場者はどうなっていますか?」

「えーっと・・・集計中ですが、速報では1500人は超えていますね。」

女性の文官が資料を見ながら言う。

「鐘1つの間に1500人・・・良いですね。

 次回があるかどうかは文官の皆さんで検討ですね。

 今回の結果は開示いたします。しますよね?」

「はい!少々お時間はかかりますが・・・当初よりその予定です。

 各組合と今回出店頂いた店にお渡しいたしますので、今後の資料にお使いください。

 で、キタミザト様、したい事があると聞いていたのですが?」

「はいはい・・・中締めですね。

 手締めという物をしようかと思っています、概要としては皆さんで手を打つ・・・拍手をします。」

「ほー、どうやるのですか?」

「私が『イヨーオ』と言いますのでその後一回手を打ってください。

 以上です。」

「簡単ですね。」

「簡単です、掛け声は私がしますので、皆さんは手をお願いします。

 まぁ最初ですからね、バラバラでも問題ないですよ。

 要は手を打って気持ちを一旦落ち着かせましょうという事と無事に終了したことを喜ぼうという物です。」

「わかりました。

 皆さん!出来ますか?・・・出来るようですね。」

文官が見渡し、皆が頷いているのを確認し言ってくる。

「では、今回の特産品祭りが大きな問題もなく終わった事を皆様に感謝し中締めです。

 お手を拝借。

 イヨーオ。」

パン。

武雄の掛け声と共に皆が手を打つ。

「本日はご協力ありがとうございました。」

武雄が深々と頭を下げてから簡易お立ち台を去って行く。

「はい!では!片付けです!

 残飯は所定の所に集めますので一まとめにして持ってきてください!

 屋台については今日の晩課の鐘までに順次撤去になりますので、忘れ物がないようにお願いします。

 広場及び通りの封鎖は晩課の鐘に解除しますのでお間違え無いようにお願いします。」

文官が説明をしている。

・・

「さて、帰りますか。」

「「「はい。」」」

アリスや料理人達が返事をする。

「エンマさん、フローラさん、お疲れ様でした。」

「「はい。」」

「途中、ドナートさんやボーナお母さんがニルデとジルダを連れて来ていましたね。」

アリスが言ってくる。

「ええ・・・まさかこっちの列に並ぶとは・・・

 やり辛かったです。」

エンマが苦笑している。

「そういう物ですよ。

 今日はゆっくりと休んでくださいね。

 また、近日中に遊びに行きますから。」

「はい、アリス様。」

「えーっと・・・誰が送って行くのかな?」

アリスがキョロキョロと周りを見ると見計らったかのように執事が現れる。

「キタミザト様、アリス様、エンマ様、フローラ様の護衛は私達が。」

「はい、お願いしますね。

 あ、それとこれが今日の給金です。」

アリスが小さい革袋をエンマに渡す。

「え・・・あ、そうでしたね。

 これお仕事だったんですね。」

「ええ、今日は助かりました。

 いや・・・本当に・・あんなに来るとは・・・では!2人ともお疲れ様です。」

「「はい!アリス様。」」

武雄達が去って行く。

「じゃ、帰ろうか。」

「うん。

 すみませんが、お願いします。」

「「はい。」」

エンマ達も屋台を後にするのだった。


------------------------

こっちは会場の一角。

「やばい・・・意外と残飯が多いぞ・・・」

「こんなに残るとは・・・

 今日の分の肥料の貯蔵場所の空きは用意しているけど・・・」

スライム事業(試験小隊の小屋)に何割かお願いする事になるんじゃないですか?」

「・・・すぐにエルヴィス伯爵邸にお願いしに行くべきだな。」

「確認しに行ってきます。」

慌ただしい部署もあるのだった。


------------------------

エルヴィス家のチビッ子部屋。

「あ~・・・」

「主、遅いですね・・・」

「チュン・・・」

「ニャ・・・」

「きゅ・・・」

人混みに行くのは面倒だからとチビッ子達はお留守番しているのだが・・・お土産が届かず皆で一塊になってふて寝しているのだった。



ここまで読んで下さりありがとうございます。

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